トランプ大統領-取引だけでは未来はない
トランプ外交が激しく動き出しました。不動産ビジネスの経営者としての経験を生かして、外交も“取引”を重視しています。
もちろん相手に合わせて、日本もしっかりと国益を踏まえた取引を行う必要があります。例えば、自動車の輸入関税などが不当にも引きあげられることのないよう、全力を挙げることが必要です。
他方で、個別の取引に応じることに終始することは危険です。例えば、日米間で「自由で開かれたインド太平洋」構想を重視することが確認されています。しかしこの構想が最も重視しているのは、「法の支配」です。トランプ大統領のルール無視の個別取引とは、大きな違いがあります。
トランプ大統領が自国利益第一を過度に重視すれば国際協調が維持できなくなります。アメリカが世界のリーダーではなくなり、世界が無秩序になるか、または中国がアメリカに変わるリーダーになる可能性があります。
日本は他の先進国と連携し、国際的なルールを守る立場を堅持しつつ、トランプ大統領との取引にもうまく対応しなければなりません。これは簡単なことではなく、日本外交の試練は続きます。
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