『大いなる陰謀』――対話と戦場が織りなす悲劇的結末
皆さんは連休をどのようにお過ごしでしょうか。
私は、ガソリン暫定税率復活の再議決があったあと、少し一休みをして、昨日映画を見に行きました。『大いなる陰謀』(ロバート・レッドフォード監督)という映画で、大変素晴らしい映画でしたので、そのことを少しお話ししたいと思います。
この映画は、トム・クルーズ、メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォードという、非常に経験のある3人の俳優が、それぞれ素晴らしい役柄を演じている、そのこと自身も見物ですが、作品が訴えるものに非常に深いものがあるという意味で、私は、お時間があれば是非ご覧いただければ、と思っています。
中身はあまり申し上げませんが、イラクとの戦いに疲れるアメリカで、ある意味では国民の目をそらすということも兼ねて、野心満々の若い政治家(トム・クルーズ)が、アフガンでの新しい作戦を提案する。
そして、その作戦に赴くカリフォルニア大学のメキシカン・アメリカンとブラック・アメリカン。この2人は貧しい中から大学に入学し、良い成績を修めていたのですが、志願兵として従軍して、この作戦に従事する。
最後は非常に悲劇的な結末になるわけですが、大変多くのことを考えさせる非常にいい映画だったと私は思います。
その割に、木曜日に行ったのですが、1日その日は1000円で観られる日だったにもかかわらず、観客がほとんどいなかったのは大変残念なことですが、戦争について、あるいは、いまアメリカがどういう状況にあるのか、そのことをこれらの人たちはどう考えているのか、ということを知りたい方にはご覧いただきたい。
あまりアクションとかそういうものはほとんどありません。政治家とメリル・ストリープ演じる女性の老記者との対話、あるいは、学生とカリフォルニア大学の教授(ロバート・レッドフォード)との対話、そして、戦場。
この3つのシーンを、最後はそれが1つの線で結ばれるわけですが、同時並行的に進めていく。そういう手法で描かれた映画です。
是非関心のある方はご覧いただきたいと思います。
*『大いなる陰謀』オフィシャルサイト
→ http://movies.foxjapan.com/ooinaru/
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