政権移行の引き継ぎ作業-やるべきことをしっかりやる
国会の日程も固まりましたので、2週間後には鳩山政権が誕生します。それに向けて、いま様々な作業をバタバタと行っているところです。
今日は、総理官邸に河村官房長官を訪ねて、この約2週間の移行期に、鳩山政権がスムーズにスタートできるよう霞が関、各省庁が持っている様々な情報の開示をお願いしてきました。
つまり、政権がスタートして、おそらく最初に直面する大きなテーマである新型インフルエンザへの対応の問題、あるいは災害の問題、そして補正予算――その一部を凍結すると我々は言っているわけですが――その執行状況についての情報開示。そして、来年度予算について、各省庁の概算要求が固まっていますが、その中身についても、全体的に組み替えるとしても、いまのうちにまず現状を把握しなければなりません。
そういったことについて、河村官房長官にお願いをし、そして、大きなところは官房長官と私の間で連絡を取り、具体的なことは直嶋政調会長と各省庁で連絡を取りながら進めるということで、官房長官からも基本的に了解をいただきました。
河村さんは実は、平成2年の初当選以来、ともに政治改革をやり、途中で私は自民党を出ましたので政党は違う立場になりましたが、お互い信頼関係を築きながら友人として付き合ってきた人です。
昨日電話をして、「明日行くから」とお話ししようとしたところ、最初に「選挙はおめでとうございました」と言われました。河村さんは官房長官として、麻生さんのもとでこの選挙を一生懸命戦ってきたわけで、結果として政権交代になり、いま最もガッカリしているのかなと思っていますが、その河村さんから「おめでとうございます」と言われて、やや複雑な気分になりました。
しかし考えてみると、河村さんも二大政党、あるいは政権交代がきちんとできる政治ということは従来から言っておられたわけで、これを1つの試練と受け止めて、もう一度自民党を立て直して、しっかりとした政権交代ある政治を定着させたい、そういう思いなのかなと思います。
官邸で記者に取り囲まれて、いろいろな質問のあと、最後に「官邸のご感想は」と言われました。
いろいろ言おうかとも思いましたが、いまのこの時期、しっかりといろんなことにはしゃぐことなく、やるべき引き継ぎ作業をしっかりやっていくというのが私の立場ですので、そっけなく「特に感想はありません」と申し上げたところです。
いよいよあと2週間後の政権交代を踏まえて、現在の野党各党との連立政権協議なども、これからスタートしてまいります。幹事長として、残された日々しっかりと責任を果たして、鳩山代表を支えていきたい。そういう思いで頑張っているところです。
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