福島出張─第一原発も視察、道のりは険しく長いが、ひるまず前へ
週末(2月22日、23日)に福島を訪れました。1年半ほど前に訪れて以来でしたが、まずNPOの皆さん、連合の皆さんと意見交換をさせていただきました。その上で、福島第1原発の敷地の中に入って、現在の状況を視察しました。
党の震災復興本部長を務めていただいている野田佳彦前総理を含めて、何人かの国会議員で行ってきました。敷地の中は、大分片付いてきたとはいえ、まだまだ非常に厳しい状況で、その中にはタンクとパイプがあちらこちらに張り巡らされた状態で、いろんなことが前に進みつつあるとは思いますが、まだまだ大変な状況だと思いました。
汚染水の問題は、我々が訪れる前日から指摘をされ、高い数字が出て、それが海に出たということで問題になっていました。遮断壁の建設やタンクの建設なども進んでいますが、一刻も早く安心して、水が外に出ることがない態勢をしっかりと作り上げていただきたいと思います。
現場の皆さんもご苦労されていますが、とにかくこれは急がなければいけないということを第一に感じました。
その上で、使用済み燃料については、我々は4号機の中に入ったのですが、4号機の中からは完全に撤去されていますが、1号機、2号機、3号機には、使用済み燃料がまだ残っています。これを放射線が非常に高いなかで撤去するという、困難な作業が待ち受けています。
そしてその先には、溶けてしまった燃料をいかにして取り出すか。今の技術では困難で、新たなロボットの開発、遠隔操作の開発など、そういった技術開発を行いつつ、世界で例のない困難な作業に挑まなければなりません。
そういったことがきちんと完了したうえで、廃炉ということになるわけで、その道のりは険しく、かつ長いと言わざるを得ません。しかし、ひるんでいたのでは物事は前には進みません。
しっかりと国、新たに内堀知事が選ばれましたが、県、そして東京電力が協力しながら、進めていかなければならないと思います。
福島県民の皆さんが直面している厳しさ、困難、そのことをしっかりと踏まえつつ、さらに復興に向けて努力しなければならないということを改めて感じた次第です。
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