「核密約」解明に意欲=岡田克也外相〔新閣僚インタビュー〕
2009.09.17 時事通信社
-事務次官会見を廃止するが、国民への説明責任をどう果たすか。
大臣、副大臣、政務官の会見で十分カバーされ、「知る権利」との関係で問題は発生しない。取材を個々にされるのは当然だし、懇談も必要があればやっていけばいい。(外務)報道官は省全体のことを話すのだから、認めてもいいのではないか。
-インド洋での給油活動継続は。
単純延長はしない。それ以上でもそれ以下でもない。個々の話をしだすと話が煮詰まってしまう。いろんなカードは持っておきたい。
-核持ち込み密約問題の調査を指示したが、その意義は。
米国ならとっくに明らかになっている。調査する過程で日米関係に重大な影響を及ぼすと判断されれば米国と調整が必要になるだろうが、そういうことは考えにくい。外交は国民の信頼と支持の上に成り立っている。事実関係を明確にすることで、より信頼される外交を築きたい。
-米軍普天間飛行場の移設が困難だが。
このまま前に進んで順調に行くと簡単には考えられない。いい知恵がないか、もう一回議論してみる価値はある。約束事だから無視していいとは思わない。ただ、政権が代わることによって政策が変わることは民主主義国家ならどこでもある。そういうことも含め米国と議論したい。
-2020年までに1990年比で25%減という温室効果ガス削減目標の「真水」(国内削減分)はどのくらいか。
本来は真水でやるべきだ。現実を踏まえると、かなり厳しい。森林吸収分などを補うことで何とか25%を達成していく。
-北朝鮮に対し、拉致問題の進展がない限り人道的支援も行わないのか。
そういう表現がいいのか分からない。少なくとも(拉致被害者の)再調査を約束しながら調査がなされていない中、援助は考えにくい。
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