統一会派─立憲、希望のうち、より可能性の高いところと優先交渉を
民進党と希望の党との統一会派構想について、昨日の両院議員総会では決定はせずに、少し時間をかけて議論をするということになりました。
私が代表を務める衆議院の会派「無所属の会」の対応についても、メディアにいろいろ報じられていますので、経緯をお話ししたいと思います。
3党での統一会派結成を立憲民主党が否定するなか、希望の党と統一会派を組む可能性を検討するということで、去年の暮れから、両党の幹事長を中心に議論を進めてきました。議論の中心は、政策の問題、あるいはスタンスの問題、このことについては、すり合わせの結果、双方歩み寄って、認識の共有化ができたと思います。
例えば、安倍政権との関係。小池代表の時には、与党の補完勢力であるかのような発言もあったのですが、「安倍政権と厳しく対峙し、数を背景とした強引な国会運営には断固反対する」、そして、特に安全保障法制について、小池代表の時には、これを是にするような発言がありましたが、今回の両党の合意の中では、「違憲と指摘される部分を削除することを含め、必要な見直しを行う」ということになりました。違憲部分が安全保障法制にはあるということが明確にされ、そして、それを削除するということにしたものです。安全保障法制を是としていた小池代表の時の表現とは、かなり異なるものです。これらの歩み寄りを私は評価をしています。
しかし、希望の党と統一会派を組む際に、政策以外に2つのことが必要だと申し上げてきました。
1つは、けじめの問題です。我々「無所属の会」の所属議員は、希望の党に行かずに、無所属を強調して選挙戦を戦いました。小池さんが中心となっていた従来の希望の党とは違うということを明確にしない限り、国会活動をともにはできないということになります。けじめの中身については、希望の党でお考えになられることですが、現時点では、具体的に示されたとは言えない状況です。
そして、もう1つは、民進党の中で、衆議院の「無所属の会」だけではなく、参議院にも希望の党との拙速な統一会派の合意に批判的な意見がかなりあります。昨日の両院議員総会でも、多くの参議院議員が、今決めるべきではないと発言しました。
2時間以上の議論の結果、希望の党との統一会派を、その場で決めるということは先送りされ、もう少し時間をかけて検討していくということになりました。これを受けて、希望の党では、「22日の国会が始まるまでに統一会派を組む交渉協議については、一旦これを終わることにする」という決定がなされました。やむを得ないことだと受け止めています。
我々が目指しているのは、3党で最終的に大きな1つの塊をつくることです。そして、それが直ちにはできないなかで、立憲民主党や希望の党との統一会派を結成することです。3党で統一会派を組めれば一番いいことですが、立憲民主党は明確に否定しています。そうであれば、希望の党、あるいは立憲民主党のどちらかと統一会派をつくり、それをスタートとして、その後の展開をいろいろ考えていくということが考えられます。これからもそういう観点で、両党のうち、より可能性の高いところと優先的に交渉するべきだと考えています。もちろん、統一会派というところまで行かずとも、次善の策としての国会における協力ということも念頭に置きながら、国会開会までの間、さらに努力を積み重ねたいと思います。
コメント
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統一会派問題は、私でもわかりにくい(本音としては、興味ない)ので、こうした説明・発信は、今後とも、よろしくお願いしたいと思います。
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民主党、民進党の考えは素晴らしい。ぜひもう一度、政権交代してほしい。今回の一連の要因は無理な合併をしたことにあります。
なぜかこの時だけまとまりました。いまやるべきことは、希望のチャーターメンバーと分党し残りのメンバーは立憲民主党に集まることです!そしてら、メディアや自民党の批判で国民は勘違いしている、民主党はダメなんだと!
政策は素晴らしいので、真面目だけでなくうまくメディア戦略を活用してください。がんばれ、真の民主党 -
岡田さんが言う「けじめ」とは、希望の党出生にか関わる”原罪”を清めることを意味していると理解します。それには希望の党を解党するしか在りません。ましてや、前代表の小池さんの指名により、代表になった玉木氏の下では統一会派はあり得ないでしょう。もし何らかの形で合体するとしたら、併せて道を誤った民進党も解党して、政策・価値観を共有できる人達と新党を造るのが筋だと思います。
民主党政権時代の初代財務大臣藤井裕久氏は民放TVの時事放談で、立憲民主党代表の枝野さんを大変評価した上で、岡田さんを大事にするよう話しておきたいとおっしゃっていました。枝野さんと話し合い民進党と立憲民主党が良い形で提携できることを期待しています。 -
以前の民進党は、安保法制に於いても、憲法問題に於いても、考え方が、右と左程、大きく、結局、選挙目当てに自説をかなぐり捨て、小池氏の元へ摺より、余りに露骨な態度に怒った有権者が鉄槌を下した、というのが、前回の選挙では有りましょうが、はからずも、自説を通すが故に希望の党に行かれた方もあると思います。折角、右と左に分かれたのです。船頭多くして舟進まずより、余程分かりやすくなりました。何故、統一会派づくりをする必要が有りましょう。ゆくゆくは統一政党とお考えでしょうが、無理に統一したとしても、結局、以前の民進党にもどるだけです。分裂というピンチをチャンスに!岡田さんへは、何とか立憲への入党をお願いします。政治力と志し、実行力、情熱を。私は信頼し応援しております。
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希望の党は、当初代表の小池百合子氏が辞任したことにより自民党寄りが解消したということを国民にもっとアピールすべきです。そうでなければ「数の倫理」という名目のためので統一会派を組んだとしか思えません。むしろ希望の党は解党し出直すべきです。このままでは、安易に統一会派組んだとしか思えません。国民はジーッと見てます。 今、私は「安倍改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」を戸別訪問しお願いしてます。ザクッと言って9割強の方が署名をしてくださいます。国民は改憲に大変な危機感をお持ちのことをご存知でしょうか?
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野党の皆さんだけでは有りませんが、皆さんは国会議員の立場をどの様に意識して居られるのだろうか、今回の緑の党へのなびき方は、主義主張を捨てたかの如くで、我々は唖然としました。民進党の幹部まで率先して行きましたね。選挙直前で我々は投票の的を失いました。その様は恰も就活の如く我々には写りました。国会議員を職業にしないでください。その様にして分裂しながら今更又統一会派などと都合の良い 何時解消しても良いような集団を作ろうとする。国民は一強の怖さを知っています。其れなのに選挙直前に解党するなどと 全く我々が信用出来ない事をして呉れました。野党の役割を果たせる形を見せてください。私見では立憲民主党を大きくしたいですね。枝野さんに期待しています。
自民党もそうですが 口では、国民の為と言いながら実際は保身を最優先させる人に議員になって欲しくありません。 -
岡田さんのお考えに賛同します。しこりはすぐに取れません。我慢するのも大事だと思います。筋やけじめは大事ですが、労働者のための活動を第一にお考えいただきたいと思います。
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希望との統一は反対です。立憲民主党は決して希望とは組まないからです。
あなたたちが希望と組んだら、それこそ有権者をばかにした、まったくわけのわからない集団が誕生すること、覚えておいてください。
時間を置いてからなら、希望との統一も有権者もわかってくれるなんて、ばかにしないでください。
時間が経ったら忘れる?
安倍総理がモリカケをごまかすためにやった手口と一緒じゃないですか。
国民は忘れたでしょうか。
忘れませんよね。
一生忘れませんよ。 -
立憲民主党と統一会派を優先してほしいなあと思っています。そちらのほうか筋が通っていると個人的に思います。
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私は必ずしも旧民主党の支持者ではありませんが、
今の自民党1強政治・阿倍政権の独走政治を危惧する者です。
統一会派にするという目的は分かりますが、岡田さんは良く分かっているはずです。
過去の民主党・民進党は内部紛争・権力争いに終始し、国民目線での政策を中心に考えていなかったはずです。
コロコロと代表が替わり、党が割れてばかりいました。
違う考えの人達と無理やり会派を組んでも同じことの繰り返しではないでしょうか?
維新の会も橋下さんが代表から退いたら衰退しています。
そう行った事も踏まえ、自民党と対峙できる党を結成して欲しいと思います。 -
国民に将来の国のあり方をしっかり示せる政党で有って欲しい。選挙目当てで党を移動するような議員には投票しません。今の財政赤字、安全保障、貧困層の拡大等現状を改善する方向を示せる旗を国民は望んでいると思います。
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希望との統一会派は、世の同調を得られないと思います。まずは統一会派で良いと思いますが、衆議院無所属の会は
立民と合流し、希望とはかかわらないほうがいいと思います。参議院も政治信条が希望に近い人は希望に行き、希望と立民に分かれて、民進は終えるほうがよいと思います。自民(公明を含む)、立民、希望、共産、他、それぞれのポジションを明確にしたほうがよいです。「3党で統一会派を組めれば一番いいこと」おそらく、政権を意識してのご発言と思いますが、違うと思います。これが一番悪いことです。主義主張を明確にし、訴えて行けば、立民、希望ともに政権を得られる可能性があると思います。それが今の選挙制度ですので。なぜ立民が支持されたのか、これを考えれば明白と思います。安易な協力を求めるのではなく、「主義主張を明確にして、訴えて行く」これが一番と思います。 -
岡田さん 先の選挙はさぞ大変だったこととお察しします。 今の自公政権、とりわけ安倍体制の早急な退陣を実現する必要があると考えております。 その前提としての野党共闘(統一会派の実現)はありますが、希望の党の党員だけではありませんが、はそれなりの主張をして当選してきていることを考えると、当選後に主張をあいまいにして大同団結することができるのでしょうか。 有権者の理解の問題もあるでしょう。 このあたりをどのように認識されているのでしょうか。 希望の党にこだわる必要があるのでしょうか。 希望の党の中には、やむを得ず選択し、本来は例の戦争法に反対の方もおられるでしょう。 であれば、維新と同様自民補完政党との合同でなく、主権者の理解が得られやすい方法によって共闘し、むしろ国民運動(意識高揚・啓発)があっていいのではないでしょうか。 国会は国会ですが、その背景の国民とかい離したら勝てないのではないでしょうか。 最終目標に向けて、指導力の発揮期待します。。
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結果として別れるべくして分かれてしまったのですから、拙速な再統一は有権者として許せません。馬鹿にするのもいい加減にせよと言いたくなります。まずは元民進党の議員の方々から、有権者に、特に市民連合などに結集して立憲主義と平和主義を取り戻そうと市民と野党の共闘に努力したすべての人にきちんと謝罪し、反省を示していただきたいです。その後は、それぞれの党におられる皆さんが自分の立ち位置をしっかりと固め、それぞれが市民と野党の共闘に参加して、市民や他の党と政策の一致で共闘して下さい。「大きな塊」は結構です。真剣に「共闘する政治文化」を築いて欲しいと思います。
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可能性の高いところと優先的に交渉するという方針には違和感があります。統一会派を組むには、理念と政策が概ね一致するということが大前提になりますから、組みやすいところと組むのではなく、理念・政策が近いところと組むというのが筋だと思います。
希望の党が安保法制について違憲だと明確に認め、本気で違憲部分を削除する気があるならともかく、現状はそうではありません。両党の執行部間での合意内容は非常に曖昧で、国民の求めるものとは違うと思います。
従来の民進党の主張に近いのはやはり立憲民主党の方ではないでしょうか。
玉木さんが示唆しているように、結党メンバーを始めとする安保法制賛成派と分党した上で改めて交渉するなら、それはあってもよいと思います。
ただし、統一会派にこだわる必要はないのではないでしようか?主張の違いを残したまま無理に1つの塊になっても、かつての民主党・民進党のように路線対立を繰り返すことが目に見えています。
自民党と公明党は統一会派を組んでいませんが、それでもしっかりした協力関係を築いています。立憲民主党とも、そのような緩やかな連携を続けて、徐々に関係を強化していけばよいのではないでしょうか?
1人区での選挙協力はよいと思います。ただ、統一会派や統一名簿を無理に作ることで、スタンスがはっきりしなくなり、それが有権者の期待を萎ませてしまうことになるのであれば意味がありません。理念と政策を軸に塊になるのでなければ単なる数合わせのための再編になってしまうことを忘れないで下さい。 -
岡田さんの考え方に100%賛成です。立憲を核とした野党の結集を切に望みます。
政治的混乱を避け、円満に解決の道を進んでください。小選挙区制では野党の選挙協力が必要です。