予算委②――本当にばらばらな内閣、議論に得るものなし
今日は予算委員会の一般的質疑で質問しました。テレビ放映はされませんでしたが、インターネットでご覧いただいた方もいらっしゃったと思います。その中身について少しお話ししたいと思います。
まず私が取り上げたのは、今日の新聞でもいくつか報道していましたが、自民党の中川幹事長が講演で語った言葉です。
つまり、総理が閣議の場に入ってきても私語をやめない閣僚がいたり、あるいは、官邸の周りにいる政治家の中で自分のことしか考えない人がいる。そういう人は官邸を去るべきだ――。そういう趣旨のことを中川幹事長は講演でお話しになったわけです。もしそれが現実だとすると、これは大変由々しきことだと思います。
塩崎官房長官は、閣議の中のことは言えない、ということで、間接的では認めた形になりましたが、その上で、中川発言について後半では否定しました。
閣議というのは日本の最高の意思決定の場であり、そして、日本国内閣総理大臣が主宰をするわけですが、その総理大臣が入ってきても、勝手にてんでばらばらに学級崩壊のように話をしている閣僚たちがいるとすると、一体この内閣、求心力はどうなっているんだろうと私は思います。
これで緊急事態などが起きたときに、きちんと責任ある対応がとれるのだろうかと、そういったことが大変気になり、少し官房長官とやり取りをしました。
その他、今日申し上げたことは、もう1つ、外国人労働者の問題です。
現実の問題として、外国人労働者、研修生や日系人に人たちが単純労働に従事しています。つまり、外国人労働者は単純労働には使わないという内閣の方針は事実上形骸化している。そういう中で、きちんとしたたがをはめていかないと大変なことになるのではないかと私は思います。
例えば、子どもさんを学校にやらない日系人、そういう日系人の子どもさんたちが定住するということになると、義務教育すら終えていない若者がどんどん日本に増えていくことになります。やはり日本に来て働く以上は、子どもさんを学校にやってもらわなければならない。
あるいは、研修生も数がどんどん増えていますが、なかなか日本人が就きたがらないような職業、つまり単純労働に事実上従事している人もかなりいます。
一方で、「研修」という建前は変わりませんから(労働者ではない)、1年目は最低賃金以下の非常に劣悪な条件の中で働いている人もいます。
もちろん、ちゃんとした中で働いている人もいますが、もう少しきちんとした方向性を出して、たがをはめたうえで単純労働も一部認めていくということにすべきではないかと私は申し上げました。
その他、最近出た政府の「底上げ戦略」、私は「上げ底」だと言っていますが、そういったことについてもやり取りをしました。
まあ、見ていますと、本当にばらばらな内閣だなという感じがします。官房長官の答弁を聞いていても、国民に向かってきちんと説明しようという感じは全くないわけです。
いずれにしても、今日の議論はあまり得られるところがなかったなという感じが一方でします。外交の問題も是非議論したいと思いながら、今回もする時間がありませんでした。次回に是非しっかりと行っていきたいと思います。
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