2024年－内外とも重大な分岐点

　本年の政治課題、まずは国民生活を圧迫する物価上昇に歯止めをかけることです。物価上昇を招いている円安、その原因となっている金融政策の転換を、市場と対話しながら丁寧に混乱なく、進めることが求められます。人手不足による人件費上昇などにより、物価上昇はこれからも続きます。ギリギリの生活を強いられている人々に対する直接支援を、今後も機動的に行っていくことが重要です。

　物価上昇を上回る賃上げが、幅広く中小企業でも実現することが最大の課題であり、そのことによって、デフレ脱却の道筋を確実にしなければなりません。原材料価格上昇や人件費増が取引単価に適正に反映されるよう、監視を強めなければなりません。賃上げが継続的になされるためには生産性の向上が必要で、設備や人に対する投資促進の環境整備が大切です。

　人手不足、気候変動、デジタル、経済安全保障など、大きな構造変化の中で、日本の将来がどうなるか、今の判断によって決まります。変化を前向きにチャンスとして生かし、変わることができるのか、2024年は正念場の年となります。

　アメリカ大統領選、経済・社会に不安を抱える中国、ウクライナ戦争、ガザにおける人道危機と中東全体の不安定化、地球規模での民主主義の後退など、国際社会も大きな問題に直面。日米同盟を基軸としながらも、大きな構想力を持って、日本外交を創造していくことが必要です。

　内外ともに、大きな分岐点を迎える2024年。私たちの子ども、孫の時代により良い日本であってもらいたいと強く思います。国民・有権者の声に耳を傾けながら、日本の将来に大きな責任を負う一人として、しっかりと政治を前に進める決意です。

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