参議院選挙に挑む決意
分岐点に立つ日本
戦後70年、私たちは今、時代の大きな分岐点に立っています。急激な人口減少、膨大な財政赤字、経済の長期停滞。こうした根本的な問題が解決されないまま、多くの子どもや若者が、その可能性を発揮できずに、未来への希望を失っています。
戦後日本人が育み、培ってきた「立憲主義」「平和主義」「民主主義」といった基本的な価値や権利が脅かされています。
この深刻な状況を前に、私たちは強い危機感と使命感を持って、自民党に代わって政権を担う新たな政党「民進党」を結成しました。
「自由」「共生」「未来への責任」。これが、私たちの結党の理念です。
国民の暮らしと平和と守る
参議院選挙で、私たちは、特に2つのことを訴えたいと思います。
第1に、経済と暮らしです。
アベノミクスから3年半が経過してなお、国民の8割が景気回復を実感していません。賃金も消費も低迷し、消費税引き上げを延期せざるを得ない状況です。今こそ、分配と成長を両立させる経済政策へと転換するときなのです。
民進党は、人への投資、公正な分配、格差の是正によって、一人ひとりの可能性が発揮できる環境を整え、暮らしを豊かにする経済を実現します。
第2に、憲法と平和です。
安倍政権は、憲法解釈の変更によって、あいまいな条件で集団的自衛権の行使を可能としました。次のねらいは、参議院選挙で3分の2を確保して、憲法9条を改正し、制約のない集団的自衛権の行使に道を開くことです。
日本国憲法の平和主義の根幹、つまり、海外の紛争に武力をもって関与しないという「国のかたち」を壊すことは、絶対に認められません。
民進党は、全力で戦う
政治家となって25年、私が確信していることは、地域で生きるふつうの日本人の素晴らしさです。
自分だけではなく、今だけではなく、地域のこと、未来のことを深く考え、責任を果たそうという思いを持った多くの人たちとの出会いがありました。この素晴らしい人たちの良識がある限り、日本の未来は明るい。私はそう信じています。
時代の分岐点にともに立つ全国の皆さんに訴えます。
この参議院選挙は、安倍政権と国民の良識との戦いに他なりません。
安倍政権がもたらした深刻な状況を乗り越えて、国民の暮らしと平和を守る。私は強く、そのことを決意しています。
民進党は、全力で戦います。
2016年6月9日
民進党代表