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2001.06.20|後援会報

岡田かつやx高橋千秋 「熱論」

先生と呼ばれること

高橋
参議院議員に当選して、当選前と一番違うと思うのはどんなことですか?

岡田
やはり周りの見る目でしょうね。それは、私という人間を見ているのでは なく て肩書きを見ているからなのでしょうけど。

高橋
確かに当選すると周りの目は変わります。同時に、本人が初心を忘れてしまうこともあるんですね。

岡田
スタッフもそれをいつも強く言っています。私自身も当選後に変わってしまった議員を見ているので、自分がそうなってはいけないといつも己に言い聞かせてます。

高橋
議員になって、国会の中で気付いたことはありますか?

岡田
東京の議員会館や議事堂などに行くと、あまりにも議員が持ち上げられて いま す。衛視や職員の対応が、一般の人に対するものと格差が激しい気がしました。

高橋
いわゆる「先生、先生」と言われることですね。岡田かつや後援会では「 先 生」ということばは禁句です。

岡田
結局「先生」と言った方が楽だからそう呼ぶのでしょうが、そういうこと が 「勘違いする議員」を増やすのではないでしょうか。

ガンバリ屋の党 民主党

岡田
民主党に対してはどのような印象を受けましたか?  

高橋
私はすごく良いイメージを持っています。途中で入った私をすぐ受け入れ てく れましたし、若い人も多く非常に発言しやすい雰囲気がありますから。

岡田
若い人が頑張ってますよね。私も政調会長をさせてもらってますが、今度の国会で政府の法案が120本出ているのに対し、民主党の議員立法は50本以上あるんです。その法案作りで若い人が活躍しているわけで、本当に頑張っているし力もついてきました。そういう姿がもっと有権者に見えてくれば良いと思うのです。

高橋
朝早くから勉強会をしますよね。前日遅くまでやっていて、そして朝の8時から、それもかなりハイレベルな議論を延々とします。その勉強している姿を一般の方に知って欲しいですよね。

岡田
議員同士の議論もかなり激しくやっていて、その成果が50本の法案になって現れているんですが、もっとそれが見えるようにPRする必要があると思います 。高橋さんも頑張っていますよね。

高橋
本会議の代表質問を2回、委員会で7回やらせていただきました。

いよいよ、変革の時

岡田
ところで、自民党もそろそろ終わりじゃないかという声が選挙区を回っていても満ち満ちています。   

高橋
今までなら自民党を批判するといやな顔をした人も、逆に向こうからそう いうことを言ってくるというパターンが多いですよね。

岡田
裏切られたという思いもあるのでしょう。KSDにしても機密費にしても 、総理が代わったからそれで終わりということではない。自民党の構造に根ざしたものです。一過性のものにしないため、私たちはこうした事件の再発をさせないための 法案を後半国会に出そうとしているんですが。

高橋
そのあたりを、今まで目先でごまかされてきた人々が、ようやく気付いてきてくれた感じがします。

岡田
銀行の不良債権や財政の建て直しの問題をはじめ、数年前に解決しておかなければならないものが先送りされてきた。今、日本経済は本当に大事なところにきています。既得権のしがらみを断ち切って構造改革をすすめるためには、今度の参議院選挙で、まず与野党逆転することが必要です。

高橋
私自身は非常に手応えを感じていますし、実際に「頑張れ」という声をいただいてます。ただ、民主党の会派でも「いける」というイメージはありますが、候補者 本人としては確証が持ちづらいです。

岡田
言われているほど甘くないと思いますけど、参院選で与野党逆転を成し遂 げ、次の衆院選で民主党が第一党になり政権を作るという目標ははっきりしています 。ここ数年が正念場ですので、お互い頑張りましょう。ところで、先の話になりますが、これからどのような政治家を目指していこうと思っていますか?

高橋
私は基本的に「生活者宣言」ということでやっていますが、その部分は変えずに同じスタンスを持ち続けたいです。それから、私たち議員は国民と国との仲介者になるわけで、仲介者がデータを止めてしまうことはいけません。常に両方に向かってデータを出していくことが必要だと思っています。

政治=料亭の誤り

岡田
民主党も生活者の立場に立った政治ということでやっています。明らかに 自民 党とはいろいろな意味で違うと思うんですよね。民主党の議員自身も生活者の立 場を 忘れずに、「先生」になってはだめですよね。余談ですが、自民党の場合は朝の 勉強会で立派な朝食が出るんですよ。民主党は何も出ません。夜、料亭でご馳走を食べるか否かという違いもあります。

高橋
朝の勉強会は8時からです。普通だと朝食が出てもおかしくはないんですが 、 民主党の場合は缶のお茶が一つ出るだけですものね。

岡田
経費節約のためそういうことにしました。民主党の出す缶のお茶も緑茶・ ウー ロン茶などいろいろあり美味しいですよ。(笑)

高橋
また、テレビで毎晩のように自民党の偉い方が料亭から赤い顔をして出てくるのが映されますから、政治家はみんな料亭に行っているようなイメージを国民が持ってしまっている。私は東京で料亭を覗いたこともありません。第一、似合わないですよね、民主党の議員同士が料亭で飯を食っているというのは。ところで、随分昔に「料亭政治はやめよう」ということがありましたよね。それが最近、特に森さんになってからは…。

岡田
森さんが一晩に2つ、3つとハシゴしていますから。よく自民党と民主党の違いを聞かれ、いろいろ説明してきましたが、「飯が違う」というのが一番分かりやすいかも知れません(笑)。生活者の立場に立った政治が民主党の目指すところですけど、これからはさらに政策で、その点を強調していきたいと思います。高橋さんも初心を忘れず頑張ってください。今日はどうもありがとうございました。

■高橋千秋氏
1956年、安芸郡安濃町生まれ、44歳。 昨年の参議院三重選挙区補欠選挙で初当選。 「生活者宣言」を揚げ、新しい政治をめざす。




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