定例記者会見録 2003年9月
9月26日
○総理の所信表明演説は2級・3級の大臣並み、「極めてがっかり」の一言
○臨時国会では十分な審議時間を取って総選挙での判断材料を提供していく
○小泉自民党が政権公約を出さないなら、従来型の古い政治と何も変わらない
○安倍幹事長にはエールを送るが、古い自民党政治を変えて初めて意味がある
○総選挙の目標は小選挙区で151以上取ること、そうすれば過半数を取れる
○テロ特措法:延長の場合に自衛隊派遣の国会承認が要らないのは納得できぬ
○顔ぶれが変わったから自民党が変わるというほど生易しいものではない
小泉総理の所信表明演説に対する感想
【幹事長】まず、先ほど行われた総理の所信表明演説に対する感想を若干申し上げたいと思います。
私は、「極めてがっかりした」という一言に尽きると思います。今度の所信表明演説は、単なる臨時国会の所信表明演説ではありません。小泉さんが自民党総裁に選ばれて、そして、もちろん我々としては政権交代を実現するという考えで挑んでいますが、小泉さん自身の任期は3年あるわけですから、場合によってはあと3年、総理を続けるかもしれない。そのスタートにあたって国民に何を訴えるのか。その前提として、今の日本を取り巻く環境・状況をどういうふうに認識しているのか。そのことをまず危機感を持って語り、そして国民に対して自らこういう形で改革をしてこの国を変えていく、だから協力をしてくれと、そういうふうに訴えるべきだったと思います。
しかし、現実に小泉さんが言われたことは、極めて抽象的な今までやってきたこと、あるいはこれから「やりたい」ことの羅列に過ぎず、そこに具体的な中身はなし。そして、先ほど言ったような、日本をどうするのかという大きな観点から自らの理念を語ることもなかったわけで、私に言わせれば、総理が行う演説では全くないなという感じがしました。せいぜい、どこかの2級・3級の大臣がやるような演説だったのではないかと思います。
2年半前の、初めての総理の演説はそれなりにワクワクさせるところがあったと思いますが、それから比べても、明らかに総理自身、自分が総理として何をやったらいいのか、本来であれば具体的メニューを持って、「3年間でこれをやるんだ」というのがあるはずですが、総理は続けるんだけど何やったらいいか分かんないと、そういった総理自身のお考えが垣間見えるような演説だったと思います。大変残念なことです。
こうであれば、やはり政権交代をして、そして具体的な政策、改革の志を持つ民主党政権をつくって、この国を変えていくしかないんだと、改めてそのことを申し上げておきたいと思います。
臨時国会に臨む姿勢
【幹事長】あとは、これで国会がスタートしたわけですから、この国会、いつまで続くか、ここは最終的には内閣総理大臣が解散をするまで続く国会だと認識しています。
しかし、その中で我々としては可能な限り時間を取って、国民の皆さんに選挙で選択するための材料を提供していく。本会議での菅代表の質問に始まって、予算委員会あるいはテロ特措法の審議など、時間を十分に取ってやっていく。そのことを是非求めておきたい、要望しておきたいと思います。
ここで生煮えのまま解散をするということになりますと、これは小泉さんとしても極めて不本意だろうと思います。新しい内閣が登場して、その意図するところ、これからやろうとすることがはっきりしないまま解散ということになれば、これは国民は選べないわけですから、そこはしっかり時間を取ることを求めておきたいと思います。
自民党マニフェスト
【幹事長】それから、マニフェスト(政権公約)の話は、私はいくらなんでも自民党から何も出てこないということはないだろうと思っていますが、今日の演説を聞いても具体的なことは何もありませんし、今度の選挙に向けて、自由民主党としてマニフェスト、つまり具体的な数字の入った公約をきちんと出してくるのかどうか。
もし出してこないとすれば、これは語るに落ちたと言いますか、従来型の霞ヶ関に丸投げをして作らせた政策の束を公約と称して、そして選挙が終わったらまた、それに全くとらわれずに勝手にやるという、従来型の古い政治が行われるわけで、もし小泉さんが新しい政治だと、今までの自民党とは違うと言うのであれば、きちっとしたマニフェストを出していただきたい。
出さなければ、これはもう従来と何も変わらない。顔ぶれがいろいろ内閣も党も変わっても、従来と同じということになってしまうと思います。ここは是非、期待をしておきたいと思います。
<質疑応答>
自民党・安倍幹事長の抜擢
【記者】先ほどの自民党役員人事についてですが、幹事長に安倍さんが抜擢されました。次の衆議院選挙は、この臨時国会の途中でしょうが、民主党としては政策を軸に論戦をしていくとおっしゃっていますが、新しい幹事長に安倍さんがなったことで幹事長同士がどういう発言をしていくかというところも注目されると思いますが、安倍さんに対してはどのように臨んでいきたいと思いますか。
【幹事長】安倍さんは同世代ですから、若い安倍さんが幹事長になられたことは、私としてもそのことに対してエールを送っておきたいと思います。
ただ、幹事長に若手が登用されること自身がいいことというわけではなくて、登用された若い幹事長が、安倍さんご自身もおっしゃっているような党改革とか、今までの自民党の古いところをしっかり変えていくということがあって初めて、若い幹事長が登用された意味があるわけで、そういう意味でしっかり頑張っていただきたいと思っています。
これからいろいろな場面で政策とか、あるいは幹事長としての本来の役割である選挙や党運営、党改革などについて意見交換をする機会が増えると思います。大いに楽しみにしています。
対小泉内閣戦略
【記者】今日から臨時国会が始まりました。24日に調印式を行って自由党と一緒になって初めての臨時国会になりますが、小泉内閣をこれから責めていくにあたってどういう戦略で新しい体制でやっていこうと思っておられるのかお聞かせください。
【幹事長】国会は恐らくそう長くないと思いますが、そういう中で本会議、予算委員会、そして場合によっては党首討論やテロ特措法の審議、それぞれに全力でぶつかっていくということに尽きると思います。
小泉さんのほうも閣僚が代わったわけですから、閣僚の顔ぶれは代わったけれども自民党は何も変わっていないということを国民の皆さんの目にしっかり焼き付けていくということが、国会審議を通じての我々仕事だと思っています。
旧自由党議員の民主党執行部入り
【記者】今の質問に関連するかと思いますが、自由党と合併して、民主党の役員会および常任幹事会のメンバーに自由党執行部の方が入られるかと思います。もし入られるようでしたらそれがどなたになるのか、そしてその体制になる理由などお聞かせください。
【幹事長】今、相談中ですので具体的名前とか、そうなるかどうかということはお答えできません。決まり次第ご報告したいと思います。
一般論として言えば、2つの党が1つになったわけですから、今までは2つの党がありましたのでいろいろな物事を決めていく際に執行部同士が相談をして、例えば私と藤井さんがそれぞれの党の幹事長として相談をして決めていましたが、1つの党になった以上、党の意思決定機関の中で決めていくことになりますので、そこに旧自由党の方にお入りいただくのはそれがベターだと私は思っていますが、自由党さんのお考えもありますのでまだ決まっていません。近々決まると思います。
総選挙での獲得議席数
【記者】民主党と自由党の合併によって総選挙に臨むわけですが、幹事長は具体的な議席の獲得についてどのようなプラス効果を見込んでいらっしゃるのでしょうか。弊社のシミュレーションでは、少なくとも比例区では大政党に有利に働くドント方式によって、自民党を凌駕するであろうというシミュレーションを出しているんですが……。
【幹事長】それは心強いですねぇ(笑)。
【記者】それについての見解でもいいんですが、ご自身としてどのような期待、もし具体的な数字を持っていらっしゃったら教えてください。
【幹事長】私の目標は過半数を取るということです。したがって、300の小選挙区がありますので、ここで151以上取る。そうすれば比例もそれについてきますので、結果的に全体で過半数が取れるということになります。
300の小選挙区はこれから時間をかけて観察をして、その中でメリハリをつけて151を取るための対策を考えていきたいと思います。
空白区の候補者擁立作業/社民党との関係
【記者】今の関連で、今後自由党との合併で空白区を埋めていく作業になると思いますが、その作業の進め方と社民党との関係についてどう調整を進めていくのかお聞かせください。
【幹事長】完全な空白区は、率直に言って10〜20の間ぐらいなんですね。ここについては先ほど赤松選対委員長とお会いをして、具体的にどうするのか話をしました。
かなり散々やった結果、地元から候補者が上がってこない選挙区ですので、そういう意味では党本部主導でやらなければならない段階に来ているのではないかと思いますが、そこについて改めて来週の半ば頃を目途に、それぞれ1つずつどうするかということを提示してくださいと選対委員長に指示を出したところです。
社民党との関係は今、ギブ・アンド・テイクの原則で話が進んでいる都道府県もなおありますので、その作業を急いでいきたいと思います。この場で前も申し上げましたが、社民党さんにとって自らが生き残ることが目的なのか、それともこの大きなチャンスで野党が協力をして自民党政権をつぶして、そして新しい政権をつくっていくのか、そこのところの意思決定というのは必要だと思います。
今見ているとどちらかというと、自らが少しでも数を残したいというふうにも伺えますので、それでは政治は変わらないと思います。
テロ対策特措法と国会承認
【幹事長】それから、ちょっと先ほど言い忘れましたが、これから審議していく中で、例のテロ特措法について、今、党内でも具体的な議論をしつつあります。今までの検証、そしてこれから2年間延長するときのニーズなどについても議論してもらっていますが、政府の説明で私はどうしても納得できない点があります。
今の法律では対応措置(特措法に基づく自衛隊派遣)について事後承認を国会が行うことになっています。ところが、2年間延長をすると事後承認は必要がないと。2年前に承認しているから必要ないというのが政府の説明のようです。
これは全くおかしな話であって、つまり2年前に民主党も対応措置には賛成して承認したわけですが、それは2年間の措置として承認をしているわけです。法律は2年間の法律ですから、その法律がさらに2年延長されたから前の措置と同じなので改めて国会の承認を得る必要はないというのは成り立たない話、シビリアン・コントロールという視点から言ってもあり得ない話だと私は思っています。
もし政府がそういう主張で来るということになると、これはこの法律の本来の趣旨を大きく逸脱する、シビリアン・コントロールの視点から言っても極めて大きな問題だと受け止めています。私の常識から言うと、法律が2年延長されたと、2年というのは本来この11月1日に切れる法律ですからそれが2年延長されたということは新たな法律を作るということと一緒ですから、仮に措置の内容が同じだったとしてもそれについては国会の承認が改めて必要だと考えています。
「自民党が変わる」という幻想
【記者】自民党の顔ぶれは変わったが中身は変わっていないということを焼き付けることが仕事だとおっしゃいましたが、自由党と合併した民主党がどのように変わったのか、その辺りはどのように印象付けていくお考えでしょうか。
【幹事長】ちょっと意味が違うと思うんですね。つまり、古い従来の自由民主党という党があって、その党や内閣の顔ぶれが変わって、それに対して自民党は変わるんじゃないかという期待の声も一部あるし、マスコミの中にもそういったことを盛んにPRされるところもあるわけですが、顔ぶれが変わったからといって自民党そのものが変わるなどという生易しいことではないんだと、政官業の癒着の中で古い体質にある自民党の党運営とか政策とかそういうものが、単に表紙を変えたからといって簡単に変わるものではないんだということを私は申し上げたわけです。
もちろん変わることを期待してはいますが現実は無理だと思いますし、小泉さんが総理になったときに田中真紀子さんを正面に出して変わるというメッセージを出したけれども、それで何か変わったかというと何も変わらなかった。同じことを国民の皆さんが期待するということはないだろうと思っています。
そういう意味では一瞬の期待に終わってしまうと思いますが、そういったことを我々としてもしっかり示していく必要があるということを申し上げたわけです。
民主党と自由党の合併というのは、野党が1本になることで選択肢が明確になったと。「自民党が駄目なのは分かっている、だけど野党もまとまっていない」という人々に対して、野党はまとまっている、そして自由党と民主党が1つになって政権を担っていくんだという姿を示したことに大きな意味があるわけです。それ以上、私が申し上げることはないのですが。
事前承認の必要性と民主党の態度
【記者】先ほどのテロ特措法を延長した場合に、事後承認でいいという政府の見解に対して異議を唱えていらっしゃいましたが……
【幹事長】「事後承認でいい」ということに異議を唱えているわけではないんです。「事後承認が要らない」ということに異議を唱えているんです。
【記者】民主党は一貫してこれまで事前承認ということを求めてきましたが、今回の延長にあたってはそれについてはどのようにお考えでしょうか。
【幹事長】基本的には事前承認が必要だと思います。ただ、事後の承認すら要らないということになると、事前承認の議論の余地がなくなるわけです。
そういうこともあって事後の承認は要らないという強弁をしているのではないかと思いますが、一旦廃止になる法律を延長するということであれば、計画をきちんと見直して、そしてそれに対応する措置、それに対する国会の承認を求めるというのは当然のことだと思っています。
もしそれがないのなら、2年ごとに延長していけばずっと国会承認は要らないということですよね。それはあまりにも国会を軽んじているのではないか、ひいては国民に対して説明責任を果たしていないのではないかと言わざるを得ないと思います。
9月19日
○総裁選は低い期待をさらに裏切るような低レベルの議論、未来を感じられない
○最も派閥的に動いたのが小泉氏を支える森派、相も変わらぬ派閥選挙だった
○マニフェストの中身を見ていない無責任発言、塩川大臣に謝罪と撤回を求める
○無所属の鹿野元副代表に復党してもらうため、今後話をしたい
○「小泉・青木連立内閣」の本質は総選挙後にははっきりと出てくる
○イラク問題はマニフェストに書くべきだが、動きを見極めてからのほうがよい
○社民党がギブアンドテイクの原則に戻ってもらえるなら、ドアは常に開いている
自民党総裁選挙
【幹事長】まず第1に、20日を控えて総裁選挙について、ほぼ終わりに近づいているわけですが、元々あまり期待はしていませんでしたが、その低い期待をさらに裏切るような期待外れの総裁選挙だったと思います。
4候補の議論を聞いていても、我々が国会で行う議論、あるいは党内で行う議論に比べると、遙かにレベルが低い、聞いていてとても未来を感じることのできない総裁選挙だったと思います。多くの国民の皆さんもレベルの低い議論に驚かれたのではないかと思います。
そして、そういう中で、最終的に小泉さんの優位を決めたのが、青木さんとの連携ですから、そういう意味では、橋本派全体ではなかったにしても、派閥単位での合従連衡の中で、小泉さんが勝利をモノにしたと。
そして、例えば、高村さんなども盛んに言うように、最も派閥的に活動したのが、小泉さんを支える森派であったということを見ていると、相も変わらぬ総裁選挙だという気がします。
今回できた政権を何と呼ぶべきか、先ほど代表は「毒まんじゅう政権」というような話があると紹介しておられましたが、私に言わせると「小泉・青木連立内閣」ということだと思います。
そして、最も改革に対して反対をした青木さんと、改革を唱える小泉さんが結び付いたという、その姿こそが、今の自民党を表している。
これでは日本の国を変えることは絶対にできないということを確信し、次なる選挙で絶対に勝たなければいけない、民主党政権をつくらなければいけないという決意を新たにしたところです。
マニフェストに対する塩川発言
【幹事長】2番目ですが、昨日、我が党はマニフェストをまとめましたが、それについて早速閣僚からいろいろなコメントが出ています。
その中でも、特に私は塩川財務大臣の発言は見逃せませんし、この発言について財務大臣は撤回をし、謝罪すべきだと考えています。
財務大臣の発言を議事録で読ませていただくと、全く我々のマニフェストを呼んでいないということは一目瞭然です。
財務大臣が言っているのは、「財政の状況について、こういうことはやはりちゃんとマニフェストに入れなきゃね。そこをスパッと抜かしてあれもやりたいこれもやりたいというのは、子供がおもちゃを買うのにあれも欲しいこれも欲しいと言ってるのと同じだ」と、こういう言い方をしているわけですが、我々は財政についてきちんと述べています。
あえてここで繰り返す必要もないと思いますが、我々は例えば、平成16年度については、「国直轄の公共事業の1割削減で3000億円、補助金の一部一括化に伴う事業経費削減などで2000億円、そして特殊法人等向けの1割4000億円など1兆4000億円程度を捻出し、政権公約実現の財源とします」と明確に述べています。
17年度についても同様に、「2兆5000億円を捻出し、政権公約の財源とする」と明確に述べているわけで、財務大臣は我々のマニフェストを読まずにコメントしたということは明白です。
一国の財政を預かる大臣が、公党に対して全く中身を見ずに無責任なコメントをしたことについて、撤回・謝罪を求めたいと考えています。
鹿野元副代表の復党問題
【幹事長】3番目ですが、党大会に向けて、あるいは合併の届出に向けて、我々としては小泉自民党政権に代わる新たな受け皿づくりということで、国民に選択肢を示すために、自由党との合併を決めたわけですが、党大会に向けて無所属の候補者にも幅広い結集を呼び掛けているところです。
そういう中で、かつて我が党の副代表を務められた鹿野道彦先生が現在無所属候補としておられます。
私としては、いろんな経緯はあるにしても、自らけじめを付けて党を離れられた。我が党として何らかの処分をしたということではありませんので、あれから時間も経ち、今回の新たな民主党のスタートに当たって、鹿野先生には是非戻ってきていただきたい、我が党の議員になっていただきたいと希望しているところです。
具体的に、公式に鹿野先生ご自身にそういった要望をしたわけではありませんが、私としてはそういう思いを持ち、今後お話をしたいと考えているところです。
<質疑応答>
合併宣誓書の取りまとめ状況
【記者】者】合併の宣誓書を今日中にまとめるとおっしゃっていましたが、それはまとまったのでしょうか。
【幹事長】私は承知してません。「今日中に」と言いました?「今日から」と言わなかった?「今日皆集まるので」という言い方をしたと思いますが、「今日中に全部まとめる」とは私言っていないと思いますが、いずれにしろ現状は把握していません。何か問題があるとは聞いてませんが。
内閣改造の焦点
【記者】自民党の総裁選挙で再選の見通しが強まっている小泉さんの内閣について、先ほど「小泉・青木連立内閣」と評されましたけれども、明日、総裁選挙が終われば内閣改造が行われますが、野党の立場でどういった点に注目しているのでしょうか。
【幹事長】今、申し上げたように、小泉さんの勝利は青木さんと握手することで確実になりましたので、いかなる形を取ろうともその本質は変わらないと思いますね。それが露骨に出てくる形になるのか、総選挙も近いということで少しそれを隠した形になるのかそこは分かりません。
しかし、本質は変わらないということは申し上げておきたいと思います。やがてその本質ははっきりと総選挙の後に出てくるということです。
4選挙区の調整
【記者】合併に向けて24日には法的にも1つの政党になるわけですが、残る4つの選挙区調整について24日には決まっているのかどうか、あるいはもう少しズレ込むこともあり得るのか、その点についての見通しをお聞かせください。
【幹事長】一本化できるように精一杯努力したいと思います。今、努力中です。
イラクへの多国籍軍派遣
【記者】今日の両院議員総会で簗瀬さんが、「イラク問題について調整中ということは承諾できない」というご趣旨の意見が出て、枝野さんの説明では「状況を見ながら」ということでしたが、基本方針は状況を見ながら変化するものなのかどうか、それは私も若干疑問が浮かんだのですが、多国籍軍の編成というようなことになった場合にどうするのか、菅さんが示すマニフェストの中には、党の基本姿勢が盛りこまれることになるのでしょうか。
【幹事長】簗瀬さんの言われたのは、やや例え的に言われたのであって、彼自身はもちろん最後は拍手をして賛成をしてくれたわけですが、この国会でも大きな争点になることは間違いありません。そしてブッシュ大統領もやってきて、自衛隊の即時派遣とか、あるいは費用負担について国会でも議論になるでしょう。
そういった議論も踏まえながら、最後は今のままいくと11月9日投票あるいはその1週間、2週間あとになるかもしれませんが、その頃の投票についてのマニフェストですので、最終時点での考え方を盛り込むということは、これだけ動いている話ですので、私は必要なことだと思います。
国連の決議とかそういうものがどういうふうになっていくのかということも、できれば見極めて書いたほうがいいと思います。
社民党との政権協議
【記者】今日の両院議員総会で、菅代表が社民党との関係について候補者の競合とか憲法問題の見解もあって、これ以上政権協議をするのは難しいのではないかという見解を示されましたが、総選挙で野党で力を合わせて小泉内閣を倒すというところでは今まで協力してやってきているかと思うのですが、こうした関係について今後どのように進めていかれるのか教えてください。
【幹事長】基本的に政権交代を目指して両党が協力していくという我が党の姿勢には変わりはありません。
ただ、菅代表もおっしゃったように、社民党さんのほうの態度が候補者を当選可能性が少ないにもかかわらずどんどん立てることで、我が党の候補者も共倒れになる可能性が高まるとか、選挙調整はかなり努力しているのですが、一方でそういうことが続いていますので、これでは本当に自民党政権を倒すという、そして日本の国の政治を変えるという思いがあるのか、それとも単に社民党自身の生き残りを目指しているだけなのか、そのことがやや分からなくなってきているということだと思います。
我々としては、しっかりこの国の政治を変えるという観点に立って、一緒になって協力をして政権交代に向けて努力していただく、そういう姿勢を明確にされることを強く望んでいます。
社民党とのギブアンドテイク
【記者】今の質問の続きなんですが、そういう努力の姿勢を望むということですが、具体的に言うと立てている候補者を取り下げるというような意味なんでしょうか。
【幹事長】少なくともこれ以上増やさないということは必要ですね。お互い話し合いのテーブルに乗って、「ギブアンドテイクの原則」の下でやっていくと。一方でそれを言いながらどんどん他方で立てるというのは、ある意味では信義則に反しているわけです。
そこをきちんとお互いが「ギブアンドテイクの原則」でやっていくという考え方に戻っていただくということが必要だと思います。我々はそのことを強く希望しています。
鹿野副代表への推薦
【記者】鹿野元副代表の復党要請の件ついてですが、仮にご本人が「選挙のみそぎを受けてからにしたい」と固辞した場合、次の選挙に立候補されるとして、民主党としては推薦などの措置を取るおつもりはあるのでしょうか。
【幹事長】ご本人とはまだ正式には話していませんので、その上でご本人のご意見も聞いて最終的に決定すべき話だと思います。
つまり、推薦という選択肢も論理的にはあると思いますが、私はこれを機会に民主党に戻っていただくことが望ましいと思いますし、恐らく鹿野先生ご自身もそういうことに応えていただけるのではないかと考えています。
連立政権協議のドア
【記者】先ほど出ました社民党との協力関係についての再確認ですが、幹事長がお答えになったように、基本的に政権交代に向けて協力するというお立場に変わりはないということだったので、まだ連立政権協議については再度呼び掛ける方向は変わっていないという認識でいいのでしょうか。
【幹事長】我々のドアは開かれています、あとは社民党さん次第です。
【記者】それに関係してもう1点、社民党側のそういう態度に対して、より効果的な協力を民主党のほうから求めるというか説得するというか、そういうことは近々なされないのでしょうか。
つまり、今日代表がおっしゃったように、向こうとの話し合いが数週間にわたって途切れていますよね。これをパイプをさらに復活させるというか……そのご予定は?
【幹事長】我々はいつでもドアは開いておりますので、社民党さんのほうで本来の原則に立ち返っていただけるのであればいつでも話し合いはできると思います。
ただ、残念ながら今のところそういう状況にはなっていないということですね。もうすでに「ギブアンドテイクの原則」と言いながら、議席数から言えばかなり譲っているわけなので、その上になお候補者をどんどん立てられるということは、ちょっと我々としては「分かりました」と言えない状況になりますね。
そういう意味で、社民党さんに委ねられているというべきだと思います。
9月10日
○総裁選:利権温存を狙う青木氏が野中氏から小泉総理に乗り換えただけ
○イラク:国連云々を言う前に単独行動を取ったことへの説明責任を果たすべき
○マニフェスト:小児医療の救急体制の整備や医療費負担の軽減を盛り込む
○テロ特措法:過去の活動内容とその評価、今後のニーズを十分議論すべき
○民由合併の日:披露宴の日ではなく届出の日が結婚記念日というのと同じ
○総裁選が進めば次第に矛盾が明らかになってくる、気にせず己が道を行く
○自由党との選挙区調整は丁寧に進めているが現時点では順調
○自由党の政策は合併後は民主党に合わせてもらうことで合意している
自民党総裁選と野中元幹事長の引退表明
【幹事長】まず第1に、自民党の総裁選挙がスタートしました。私も、すべてきちんとフォローしているわけではありませんが、「茶番劇」だと冷ややかに見ている1人です。
小泉総理以外の3人は全く迫力を欠いていますし、小泉さんご自身は青木参院幹事長と手を結んで改革を叫ぶという、非常に分かりにくい、ある意味で滑稽な姿になっているわけです。
野中元幹事長もお辞めになるという表明もされましたが、私に言わせると、自民党で一番問題があるのが参議院橋本派で、最も自民党の利権構造を体現していると。その参議院橋本派を代表する青木さんが、野中さんから小泉さんに乗り換えたと、こういう構造だと思います。
小泉さんからものを見るのではなくて、より本質からものを見ればそういうことでありまして、結局、青木さんからすれば、小泉さんという新しい顔を得て、従来の利権構造を温存していく体制がしっかりできたということに過ぎないと思っています。
そういった本質のところをしっかり見すえて、これから国民の皆さんにしっかり理解していただくことを望みたいと思いますし、我々も野党としてそのことをしっかり訴えていかなければいけないと考えています。
イラク復興問題
【幹事長】第2にイラク問題ですが、ブッシュ大統領の演説もあって、資金援助の問題あるいは国連決議に基づく多国籍軍の編成の問題等々あり、そういったことの是非を問われることが多いんですが、「日本も多国籍軍に参加するのかしないのか」とか「資金援助をどう考えるのか」と。
そういうご質問を皆さんから受けることが多いんですが、やはり私はまず、スタートの問題をきちんとすべきだと考えます。
つまり、ブッシュ大統領が今さら、国連決議とか多国籍軍と言うのであれば、自ら国連の議論を振り切って、単独でイラクを攻撃したことについての説明責任をブッシュ大統領は果たしているのか。
あるいは日本国政府がそういったブッシュ大統領の方針に追随し、支持をしてきたということに対して、小泉総理はどういうふうに国民に対して説明責任を果たすのか。
まずそのことが議論されるべきであって、そこがないままにお金を出せとか、あるいは多国籍軍に協力しろとか、それはとんでもない話だと思っています。
マニフェスト:子どもの命を尊ぶ医療体制
【幹事長】第3に、ちょっと趣を変えますが、今いろいろとマニフェストの議論をしているところで、我が党は非常に中身のある政策を打ち出しているわけですが、今日は私から申し上げたいのは、「子どもの命を尊ぶ医療体制をつくる」ということで、1つは全国350箇所以上の小児救急センター病院を指定して、24時間、土日もなく子供を受け入れる体制を整備すると。
そして、同時に子供の医療に関しては、3歳未満については現在2割の自己負担としているものを1割に引き下げる。3歳から小学校卒業年次までについても、現在3割自己負担のものを1割負担に引き下げる。こういったこと提案し、マニフェストに盛り込むということを考えているところです。
子供には病気になったことへの責任はないわけですし、それからやはり子供の医療費の負担というのは少子化への重要な対応策だと考えます。金額的には国費ベースでは450億円ぐらいで対応可能ですから、そういった子供の医療についての自己負担の軽減ということをしっかり党として打ち出していきたいと考えています。
<質疑応答>
自由党・藤井幹事長との安保論議
【記者】先ほど幹事長からもお話がありましたが、イラクの多国籍軍の問題について各政党いろいろ問われていると思うんですが、岡田幹事長も藤井さん(自由党幹事長)とその辺について、安保問題で意見を交わしたという話を聞いてますが、その点について詳しい状況を教えていただければと思いますが。
【幹事長】今の話、どういうことですか。
【記者】安保問題で意見交換をされたやに聞いているのですが……。
【幹事長】藤井幹事長と?それはいろんな場で話は出ますけども、個別の話の中身はあまり言う必要ないんじゃないかと思いますが。具体的なイラクへの多国籍軍の派遣とか、そういう議論をしているわけではありません。
テロ特措法改正案への対応
【記者】次の臨時国会ではテロ特措法改正案の審議が中心になってくると思いますが、この対応について、現時点で幹事長はどのようにお考えになってるんでしょうか。
【幹事長】テロ特措法は2年で切れるという前提でできているわけですね。あのとき、いろんな議論があるなかで、「いや、これは2年間の時限立法だから」ということでかなり強引に審議を短縮したという経緯がありました。その法律が2年経ってまた延ばす必要があるのかどうかということについて、しっかり議論することが必要だと思います。
これは従来から申し上げていることですが、まずこれまでの2年間の評価、どういった効果があったのかということ、その前提としてどういった活動を行ってきたのかという説明がまず必要ですが、その上での2年間の活動の意義、これが1つですね。
それからもう1つは、それを延長するとして、延長する間どういった具体的なニーズがあるのかという問題。そういったことについて国会で徹底的に議論をすることが必要だと思います。
ここは菅さんと全く同じ意見だと思います。一部の新聞に菅さんが「徹底的に反対していく」と報道したところもありますが、代表はそういうことはおっしゃってませんし、今、私が申し上げたことと基本的な考え方、方向性は同じだと理解しています。
自由党との合併日
【記者】合併の期日についてお伺いしますが、期日としては、例えば合併協議書にサインをした日ですとか、もしくは総務省に届け出た日などいくつか想定できると思いますが、民主党として歴史上この日を合併の日とするというのはどういう日にしようというおつもりなんでしょうか。
【幹事長】いろんな考え方があるんだろうと思いますが、普通、商法などでも企業の合併というのは合併の届け出の日をもって合併とするのではないですか。そういう意味では届け出を総務省に対して提出をした日、その日付も書かれるわけですから、その日が合併ということになります。
ただ、10月5日に少し落ち着いたところで、合併のセレモニーをやろうということも確認したわけで、そういう意味ではまず届け出をしたうえで披露宴をやるということですね。「結婚記念日はいつか」と聞かれて、「披露宴の日」という人は多分いないんじゃないでしょうかね。やはり届け出の日じゃないんでしょうか。
自民党総裁選への対処
【記者】自民党総裁選がらみで、昨今各報道機関の世論調査によりますと、結構自民党の支持率がまた上昇傾向を示していると。そういう中で、近づく総選挙に向けてここのところにどういうふうにくさびを打ち込んでいくのか、戦略がいろいろあろうかと思いますが、幹事長はその辺りはどのように対応されるおつもりでしょうか。
【幹事長】あまり変わった手はないので地道にやっていくしかないと思いますね。もちろん国会も始まりますから、国会における対応というのも非常に重要だと思いますし、国会以外も含めてしっかりとした、いろいろな場面での露出といいますか、もちろん露出するという以上は前提としての中身がなければいけないわけですが、そういったことの中で国民の支持を高めていくということだと思います。
たまたま今、総裁選挙があるなかで一時的に自民党の支持率が高まっていますが、これから総裁選挙をやっていけば、だんだんその矛盾が明らかになってくる。先ほど言いましたように、他の3人の魅力のなさ、もちろん小泉総理の青木さんと手を結んでいるといういい加減さというものが露わになってくれば、総裁選挙をやることがむしろマイナスになってくると私は考えています。
あまり総裁選挙のことは気にせずに、己が道をしっかりと進んでいくことが大事ではないかと思います。
自由党との選挙区調整
【記者】自由党との選挙協力についてですが、まだ若干調整が必要な積み残しの選挙区がありますが、現時点で順調に調整は進んでいるのか、それとも若干手間取っているのか、その認識と、最終的に対象選挙区が全部落ち着くその日程的な目途についてお伺いしたいと思います。
【幹事長】非常に丁寧に進めています。調整ができて候補者は決まったけれども他方の人が納得せずに結局支持者が1+1が2にならないということであっては意味がありませんので、そういう意味で丁寧に進めているつもりですが、現時点では順調に進んでいます。
いつかということは今は申し上げるのは相手のある話ですから、率直に言ってですね、なるべく早くとは思っていますが、いつという期限を切っているわけではありません。
自由党の安全保障政策
【記者】安保問題についてですが、自由党の研修会で小沢党首が安保問題について「自民党が曖昧にしているところを選挙前にクリアにしなければいけない」と言っていました。自由党の持っている安保政策を念頭に置いているのは当然だと思いますが、昨日の菅代表の会見で「合併に際して、スタート時は民主党の政策を継承することで合意している」とおっしゃってました。だからと言ってすれ違いということ話でもないと思いますが、その辺り、今後合併を進めていくなかで総選挙を前に、幹事長はどのように整理するおつもりなのかお伺いしたいんですが。
【幹事長】基本的には菅代表が言われたとおりで、両党間の合意の中で、民主党のマニフェストあるいは政策に合わせるということになっていますので、自由党さんのお考えはお考えとしてそれを自由党の議員がそういった考え方がよりよい政策だとお考えになるのは当然だと思いますが、民主党に入っていただくときはこれまで民主党が決めた政策の枠の中にまず入っていただくということが基本になると思います。
その上で今後、党内論議の際に自らのご意見をおっしゃっていただき、それが党の中の議論に一石を投じるということは当然あると思います。
先般、研修の場で小沢党首がおっしゃったことは、自由党の研修会ですから自由党の政策を述べるのは当然だと思います。
しかし、それは合併後は必ずしもそういうことではない。自由党の政策というのは一旦は民主党に合わせていただくということで整理されると思います。
9月3日
○総裁選:橋本派の分裂選挙をもって派閥政治が終わると考えるのは時期尚早
○小選挙区制の導入に最も反対した総理が最もその恩恵を受けているのは皮肉
○全国代表者会議・両院議員総会等も開き、党大会・総選挙への準備を進める
○参院選:地域ブロック型候補は考え方を再検討中、今回は全国型だけになった
自民党総裁選と派閥政治
【幹事長】まず、自民党の総裁選挙についてですが、ようやく顔ぶれが出揃った感があります。各紙報道ぶりはいろいろですが、今回の特に橋本派の分裂選挙、これをもって派閥政治の終わりが始まったとか、そういう評価をするのは時期尚早だと私は思っています。
橋本派そのものがかなりの危機的状況にあるということは事実だと思いますが、しかし一方で小泉さんは森派に乗っかって選挙をやっているわけですから、そういう意味では最大派閥の橋本派が危機的状況にあるという、それは事実だと思いますが、だからといって、自民党の派閥政治がこれで終わるんだと、そう楽観的に捉えてはいません。
しかし、極めて皮肉なことだと思いますが、今回、派閥、特に橋本派がこういう状況になったことは、いろんな原因があると思いますが、その大きな1つとして、小選挙区制の導入があるということは紛れもない事実で、小選挙区制の導入に最も反対した1人である小泉さんが、その小選挙区制の恩恵を最も受けて、総理の座を維持していることは極めて皮肉な姿だと思います。
いずれにしても、10年前に選挙制度を変えたことが、じわじわと効いてきて今日の事態に至ったということはこれまた事実で、別に総理がどうこうしたから派閥の力が弱まったということではないと申し上げておきたいと思います。
近づく解散・総選挙と自由党との合併準備
【幹事長】我々の想定する解散日まで1カ月ということになってきましたので、この9月をいかにして乗り切っていくかということが非常に大事だと思います。
自由党との合併問題も、現時点では順調に進んでいますので、党大会に向けてさらに前向きな姿勢でいろいろな問題を解決・処理していきたいと考えています。もちろん、その中には候補者調整の問題も含まれます。
同時に、選挙に向けて地方を回ることもそうですが、各候補者がそれぞれの選挙区においてしっかり勝てるように、諸般の準備を進めていかなければいけないと考えています。
その一環として、全国都道府県代表者会議も開きますし、あるいは両院議員総会等も開きながら、9月末の党大会へ向けての準備、そして総選挙に向けた準備を進めていきたいと考えています。
<質疑応答>
参院選の公認候補
【記者】昨日発表されたの参議院の公認候補者についてですが、比例区の候補者を見るとほとんどが労働組合の関係者ばかりで、国民から見ると「労働組合ばかりだな」という印象があるんですが、それがどうしてなのかということを教えてください。
それから、参院選まであと1年を切りましたが、確か比例区は25人以上擁立するという方針だったと思いますが、どういった人をどういう段取りで擁立していくのか教えてください。
【幹事長】比例区の候補者については、大きく言って2種類に分けるということはすでにこの場でも説明している通りです。つまり、全国型の候補者、そして地域ブロック型の候補者ということであります。
全国型といいますと、全国で戦える組織、あるいは知名度などのある人ということになりますので、現時点では昨日発表した労働組合・産別の代表者の方々、そして江本孟紀さんも入ってましたが、全国的に知名度のある、しかも今阪神が非常に調子がいいですから波に乗っている江本さんということで第1陣を発表させていただきました。
もちろん、全国型の候補者として、今後さらにいろいろな方が名乗りを上げていただける、その準備も進めていますが、同時にブロック型の候補者ですね、これは現時点では8ブロックに分けてそしてそこから1人ずつ候補者を選ぶということにしております。
ただ、この点について若干説明が要るのですが、8ブロックよりももう少しブロックを増やしてはどうかという話が現時点で出ています。これは自由党さんと合流したことも関係があります。あるいいは単純にブロックの数を増やすのではなくて、自由党さんで比例で出ておられる方についてどう考えるのか、どういう形で出てもらうのがいいのか、そういうことをきちんと踏まえて、ブロック型候補者については少し再考したほうがいいのではないかということで今、党内で検討しているところです。
そういうこともありまして、実はブロック型として2名ほど名前も出せる準備はできていたのですが、もとになるブロックの数が変わったり、あるいは考え方も少し変わるかもしれないということで、今回は見合わせました。
早く8人なり、あるいは10人、12人ということになるのであれば、その数を決めてブロック型の候補者も進めていきたいと考えています。