お宝スーパースター列伝「世界中で買い集めたカエルの置物」
理由は「どこの国でも買えるから」
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今回登場していただいたのは、岡田克也・民主党副代表(54)。政界でも随一のマジメ人間として知られる岡田氏のコレクションは、ずらりと並んだカエルの置物。はて、なにゆえにカエル?
衆議院第一議員会館443号室の窓際に並べられたカエルの置物は数十体。いずれもかわいい手のひらサイズだ。
「1996年の1月に買ったものが最初かな。パレスチナ選挙監視団の一員として、小渕団長らと一緒にイスラエルに行った時です。これは銀製なので、この中でも一番高価かも知れない」
このカエルは例外で、ほかは皆100円、200円程度で買えるものだという。
「仕事で海外に行った時に、何か記念になるものを買おうと思ってね。だけど忙しくて土産物を選ぶ時間がないんですよ。それで、ホテルの売店とか(通りかかった)バザールみたいなところで売っている置物を買い求めるようになったんです」
そもそも、なぜ「カエル」なのだろうか。
「昔からカエルと亀が好きなんです。それに聖書にも記述が出てくるくらいで、たいがいどこの国の置物にもカエルはあるから。あと、カエルは今、地球温暖 化の犠牲者にもなっている。絶滅が危惧されたり。”カエルの声を代弁”する、みたいなところもあるかな」
公務での海外旅行なので、置物の産地もパキスタン、カザフスタン、イラン、韓国、ケニア、ロシアなど、政情不安定だったり、問題が起きている国が多い。
「ヨルダンでは、私が買う前にSPさんが『ありました』と見つけてきてくれた(笑)」
それぞれの置物の底面部にはシールが張られていて、購入年月日、国名が記されている。
「これを見ただけで、どこへ誰と行ってどんなことがあったか、すぐ思い出せるんだ。ホントは自分のホームページに『カエル博物館』みたいな形で載せたいんだけどね。写真は撮り終わってるんだけど、文章とか…面倒で(笑)」
一つひとつに思い入れがあるようだ。
「これなんかはね(と、テーブルから木製のカエルを取り上げ)今年の8月にミャンマーに行った時のもの。少女が『1ドル、1ドル』って売りにきた。わずか1$だけど、向こうでは1日生活できるお金だからね。これであの少女の生活の足しになったかな、と」
こんなところにも、実直、マジメな人柄がうかがえるのだった。