インタビュー企画「発言席」民主党の岡田克也幹事長
5月26日共同通信配信
インタビュー企画「発言席」民主党の岡田克也幹事長
「政権交代」が争点
官僚中心の政治転換を
―次期衆院選の獲得目標は。
「単独で過半数を目指す。もし届かなかったとしても、ほかの野党と協力し政権交代を必ず成し遂げる。状況は時々刻々と変わるので、今、議席数の目標を言うことに意味はない。選挙は八月上旬の可能性が高いが、いつあってもいいよう全力を挙げていく」
―社民、国民新両党とは政策の違いがある。
「党が違えば、考え方が違うのは当然だ。政権交代という大きな目標に向かって、小異を捨て大同につくことが国民の期待だ。選挙が終われば協力してもらえると思う」
―争点は何か。
「まずきちんとした政策の骨格をつくる。その中で何を重点的に訴えるかは直前の判断だ。われわれは政権交代そのものが争点と思っている。官僚中心の政治から、政治家が中心となる国民のための政治に転換する」
―民主党の公約について与党は「財源が不明確」と批判している。
「自民党には言われたくない。今回の補正予算も財源は『霞が関の埋蔵金』と国債だ。ああいうやり方ならいくらでもできる。衆院選では民主党が考える財源をもう少し具体的に示せるよう党内で議論していく」
―代表選で、年金財源としての消費増税の議論に積極姿勢を示した。
「基礎年金を税方式にするのは年金の抜本改革の話だ。ここ数年の消費増税につながる話ではない。財源を税方式にすれば、その分、保険料が減り国民の負担は同じだ。そこの部分を無視した議論はフェアではない」
―西松建設巨額献金事件への党の対応は。
「小沢一郎前代表が辞任し、代表選を経て鳩山由紀夫代表を中心とする新体制ができた。これが民主党の答えだ。基本的に小沢氏個人の問題であり、第三者委員会の結論を受けてどう対応すべきか考えていきたい」
―久しぶりの執行部入り。代表当時と違いを感じるか。
「野党の顔触れが変わった。参院議員が多くなり重要性も増した。より気を使っていかないといけないのかなと思う」
―「まじめ」イメージをどう思うか。
「割り勘だとか、みんなが勝手に言っている。十年以上前の話です」