民主党幹事長・岡田克也氏インタビュー 単独過半数目指す
民主党幹事長・岡田克也氏インタビュー 単独過半数目指す
2009.05.27 産経新聞朝刊
■小沢氏献金、個人の問題
民主党の岡田克也幹事長は26日、産経新聞社などのインタビューに応じ、次期衆院選で単独過半数の確保を目指す考えを示した。主なやりとりは次の通り。
――次期衆院選での民主党の目標獲得議席数は
「単独過半数を目指す。届かなかったとしても、他の野党と協力し、政権交代を必ず成し遂げる。(状況は)時々刻々変わるのであまり数字を言うことは意味がない」
――何を争点にして勝利を目指すのか
「政権交代そのものが争点だ。具体的テーマは、もう少し(次期衆院選が)間近になってから決まってくるだろう」
――次期衆院選の時期は
「8月上旬の可能性が高いが、7月12日の都議選とのダブル選も十分考えられる。いつあってもいいように準備をしておく」
――消費税をどう扱うか
「(次の衆院議員任期の)4年間で上げることはない。消費税だけでなく、全体の財源確保という点で議論していけばいい。マニフェスト(政権公約)に『次の衆院選まで上げない』という文言は入るかもしれない」
――小沢一郎前代表の秘書の逮捕・起訴が招いた政治不信をどう払拭(ふっしょく)するのか
「小沢氏が政治活動をするための資金の問題であり、基本的には個人の問題だ。(事件を受けて党が設置した)第三者委員会の結論が間もなく出るので、それを見て、どう対応すべきか考えたい」
――「小沢院政」「二重権力構造」と指摘されているが
「(次期衆院選の候補者は)常任幹事会で認めている。300選挙区がどういう状況で、どこを重点的にテコ入れするかは、小沢氏が一義的に責任を持つが、代表、幹事長で情報を共有すべきだ」
――政権獲得後、優先して取り組む政策課題は
「次の参院選までに、内政で具体的な成果をあげる必要がある。具体的には、無駄遣いをなくして歳出を削減することだ」
――永住外国人への地方参政権付与にどう取り組む
「党の議連では一応の方向性を出したが、党内議論がまとまったわけではない。少し時間をかけないといけない」
――持論の「核兵器の先制不使用」を米国に求めると、対北朝鮮の抑止力が弱まらないか
「日米に圧倒的な通常兵器があるとき、核の抑止力を北朝鮮に対して重視する必要はない」(原川貴郎)