【新閣僚に聞く】岡田克也外相　安保再定義「方向出れば」

2009.09.18　産経朝刊　　


　－－インド洋の給油活動継続、普天間飛行場移設、日米地位協定改定問題があるが、優先順位は

　「懐深く議論していけばいい。私なりに順番を決めて取り組んでいきたい」

　－－鳩山由紀夫首相は普天間飛行場について「最低でも県外移転」と言っていたが

　「旗を降ろすつもりはない。思いとしては県外移転という気持ちはある。ただ、相手のある話なので最初から選択の余地を狭めて交渉がうまくいくはずがない」

　－－核の先制不使用を認めると、核の抑止力は低下しないか

　「そのことで抑止力が弱まるのか」

　－－核の先制不使用を宣言すべきだと日米協議で伝えるのか

　「非人道的な兵器を先制使用するのを、それでよしとするという考えは理解できない。同じ人が核の廃絶とか核軍縮とか言うのは理解できない」

　－－対外的にアピールするのか

　「事務当局の意見を聞きたいと思う。議論はしたい」

　－－日米安保再定義や日米安保共同宣言などの話もある

　「目の前にあるさまざまな問題を解決できたときの話だ」

　－－普天間移設問題などが解決された場合、再定義や共同宣言はあり得るのか

　「お互い信頼関係を築いていく一定の方向性がない中で、議論をしてもしかたがない。そういうプロセスの中で方向性が出てくれば」

　－－拉致問題をどう解決するのか

　「基本は６カ国協議の枠組みの中で議論するということだ。ただ、日朝については具体的な提案があるわけではない。拉致被害者の再調査もせず、核実験もやり、ミサイル実験もやり、そういう状況の中で、そう簡単に２国間で協議が始められる状況ではないと思う」

（Ｃ） 産経新聞社

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