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2011.02.25|記者会見

民主党幹事長としての記者会見(2月24日)

岡田克也幹事長/記者会見要旨
2011年2月24日(木)16時01分~16時35分
編集・発行/民主党幹事長室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110221okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
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■冒頭発言
○ニュージーランド地震について
○本日の政治改革推進本部役員会について

■質疑
○本日の政治改革推進本部役員会について
○昨日の党首討論について
○子ども手当とマニフェスト検証について
○松木農水政務官の辞任について
○愛知県議団の要請について
○予算関連法案の分離採決論について
○政策ビラについて
○仙谷代表代行との連携について
○東京都知事選について
○三重県知事選について
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■冒頭発言

○ニュージーランド地震について

【幹事長】まずニュージーランドにおける地震に関しまして、官房長官の記者会見で
も明らかになりましたように、日本人が学んでいた学校でご遺体が見つかったという
ことで、もちろんその詳細は判明していないと承知しておりますが、多くの関係者の
皆様のご心配もいかばかりかと思います。そういった関係者の皆さんの不安が解消さ
れるように、緊急援助隊も必死の活動をしておりますけれども、一刻も早く無事が確
認されることを期待したいと考えております。

○本日の政治改革推進本部役員会について

【幹事長】もう一点は、先ほど長妻さんのほうからご報告があったと思いますが、今
日の政治改革推進本部役員会におきましていくつかのことを決めさせていただきまし
た。
マニフェストでわれわれ、いろいろな約束をしておりまして、国会議員関係経費の
2割削減が1つであります。そのことについて、定数削減などが実現した場合、若干
それでも足りない部分が出てまいりますので、そのことについてワーキングチームを
設置して、さらに深掘りができないかを検討することにいたしました。
もう1つ、マニフェストに書いてあります委員長手当の廃止についても、これはぜ
ひ実現しようということを確認させていただきました。もちろんこれは民主党だけで
できることではありませんので、他党ともお話をして実現するように努力したいと。
必ず実現したいと考えております。
その他、もう既に決めた歳費の1割削減、これは法案の形で出すことを決めており
ますので、そういったことをしっかりやっていきたいと考えております。

■質疑

○本日の政治改革推進本部役員会について

【フジテレビ・橋本記者】議員経費の2割削減について、まだ若干足りなくてさらに
深掘りできないかということだったが、今、幹事長がお考えになっている深掘りの手
段についてお聞かせ願いたい。

【幹事長】今の国会議員関係経費の中では、もちろんその中の歳費の1割カットと
か、それから数を減らす、2割削減するとか、そういうことをしても、なお足らざる
部分が若干出てくるということであります。その範囲の中で減らすのか、あるいは別
のところも含めてその部分の削減を行っていくのかについても、これから検討してい
かなければいけないと思います。
例えば国家公務員の給与が下がることになりますと、国会職員もそれに準じて下が
ることも期待できますし、その他いろいろな無駄遣いもまだあるのではないかと。国
会の車とか、そういったことについても。実は新たな採用はしないことにしているの
ですが、速記者とかドライバーとか、もう少し違う形で減らせないかということも含
めて、ワーキングチームをつくって若い人たちにしっかり検討してもらいたいと思っ
ています。
私からは、事務方の宿舎の話がたしか以前出ていたので、あの話がどうなったのか
とか、具体的にあまり言うとまずいのですが、事務総長の家(公邸)とか、そういっ
たことについて、私も記憶は定かでありませんので、もう一回よく調べてみてくれと
いうことも指示したところであります。

【共同通信・中久木記者】国会議員に月100万円支給されている文書通信交通滞在
費の透明化の議論を各党に呼びかけるという話だが、民主党として何か具体策はお持
ちか。

【幹事長】この文書通信交通滞在費というのは、私も経験があるのですが、まず歳費
と一緒に振り込まれるのですね。少なくとも50万円部分は。私の記憶している限
り、100万円のうち50万円は歳費と一緒に振り込まれる。これは非常にわかりに
くいので、分けてもらいたいと。歳費というのは給料ですから、個人口座に振り込ま
れるのはいいのですが、文書交通費が個人口座に振り込まれるのはいかがなものかと
いうことで、だいぶ昔、もう10年以上前に事務局に問い合わせたところ、「それは
できません」ということでありました。これはおそらく議運の話し合いで取り扱いを
変えればできることではあるのですが、そういうふうに従来からなっている。その辺
をきちっと分けることもあります。
それから「文書通信交通滞在費」の定義が必ずしも明らかではない。これも「滞在
費」というのが最後に入ったのですが、文書費・通信費・交通費ならかなり明確だと
思いますが、滞在費というと一体どこまで含まれるのかと。そういうことももう少し
明らかにして、その上で地方議会においては同じような、これは政務調査費とか、そ
ういったことについて、たしか三重県は1円からだったと思うのですが、これは1円
からとか1万円以上とかいろいろ差はあるにしても、その使途を明らかにすると。領
収書なども添付するという取り組みも地方議会では既にかなり行われていますので、
そういうことも参考にできるのではないかと思っております。そういうことをきちん
と各党で議論してみたらいいと思っています。

【NHK・広内記者】委員長手当については自主的に辞退もできると聞いたが、各党
の合意を得ることになると思うが、民主党だけでも辞退するお考えはあるか。

【幹事長】そういう議論はよく出るわけですが、やはりそれは横並びでしっかりと合
意することが大事です。金額的には必ずしもそう多いものではない。たしか衆参合わ
せて5000万円弱だったのじゃないかと思いますが、しかし、それは自主的に返納
するというよりは、きちんと決めたほうがいいと思います。どういう理由でそれが払
われるのかということ。これは河村(名古屋市長)さんがずいぶん問題提起したので
すが、彼の場合も自分だけそれを返納するということで話題作りにはなったんです
が、やはり私は仕組みとしてきちっと議論したほうがいいと思います。

○昨日の党首討論について

【テレビ朝日・平元記者】昨日の党首討論で総理が「丸のみできるような案を出して
いただきたい」と、野党側に丸のみを持ちかけるような発言をされたが、この発言に
対して幹事長の受け止めを伺いたい。

【幹事長】要するに「いい案を出してくれ」ということなんですね。われわれが協議
しようとしてもおよそ協議できないような案では、これは案を出していただく意味が
ありませんので。ぜひ協議の、議論の場に乗れるような具体的なものを出してもらい
たいと、そういう意味で総理は言われたと思います。
われわれも当然、参議院において多数がありませんので、野党の言うことについて
しっかり耳を傾けたいと思っております。われわれの案がベストだとは思っておりま
すが、しかし、それに固執することなく、いろいろな妥協も要るとは考えておりま
す。ただ、国民の視点に立ったときに明らかにおかしなものであれば、それは議論に
なり得ないわけで、議論をするための前提として、ぜひいい案を出していただきたい
ということです。およそ議論にならないようなものは出さないでくださいと、そうい
う意味でそう言われたと思います。期待したいと思います。

【テレビ朝日・平元記者】今日、自民党がその案をまとめたようだ。民主党の子ども
手当や高速無料化などをやめて5兆円の歳出削減をして、そのうち2兆円を公共事業
や防衛予算などに充てて、残りの3兆円は削減をする案のようだが、これは協議でき
る案だと思われるか。

【幹事長】頭から私がいろいろなことを言わないほうがいいと思います。まず党の中
でしっかり議論してみたいと思います。しかし、公共事業が大きく増えているところ
などは、さすが自民党だなと思いますが。

○子ども手当とマニフェスト検証について

【朝日新聞・南記者】先ほどの本会議で菅総理が、小沢代表の時代に子ども手当2万
6000円という数字を聞いたときにびっくりした、と発言されている。これはマニ
フェストで2万6000円とうたったときの数字の出し方に問題があった、という認
識を示された発言と受け止めればよろしいのか。

【幹事長】いや、びっくりされたというのは、私もびっくりしましたので。ただ、そ
れは受け入れたわけですから、最終的に。われわれはあのマニフェストを選んだわけ
なので、それはびっくりしたけれども、最終的にそれについてわれわれも合意したと
いうことです。

【朝日新聞・南記者】つまり受け入れたということで、その段階では菅総理も岡田幹
事長も、一緒にこの2万6000円という目標は実現するということで合意している
ということか。

【幹事長】その当時はこれでいこうということで、私は副代表でしたけれども、それ
に対して「マニフェストそのものを認めない」とかそういったことを言ったことはあ
りません。全体として歳出が非常に膨れ上がるという、そういう印象は私、持ちまし
たし、だからこそ総選挙直前、私、3カ月間幹事長をやったんですけれども、そのと
きにかなり削りました。しかし、削り切れない部分は残ったということであります。

【世界日報・山本記者】先週金曜日の会見だったと思うが、マニフェストの見直しも
必要であるということで、随時国民の意見を反映しながらやっていきたいとおっ
しゃったと思う。一方で(自民党の)石破政調会長は、今回の予算がいわゆる「4
K」、子ども手当を含めた「K」で始まる、の反映になっているという言い方で、こ
の予算はのめないと批判している。マニフェストを変えなければいけないというお考
えの中で、自民党のほうはマニフェストがべったり反映されているという指摘だが、
その点をちょっと整理していただければと思う。

【幹事長】石破さんの言ったことまで私が整理する立場にはありません。
例えば子ども手当について、私は全額2万6000円というのは、もちろん財源が
無限にあればそういうことも考えられると思いますし、欧州の中にもその程度出して
いる国がないわけではありません。しかし、非常に厳しい財政状況の中で2万600
0円現金で給付するよりは、やはりもう少し少ない額、つまり現時点で実現している
程度。そして多少、もう少し現物給付も増やすというのは一つのバランスかなとは思
います。しかし、これはこれから党内で議論していくことですね。私も決定的なこと
を申し上げたわけではなくて、私のそういう思いを申し上げました。
自民党から見ると、子ども手当そのものが理念的に受け入れられないという方もい
らっしゃいますので、そういう視点から見ると、1万3000円であっても、それが
1万円になっても、「反対」と言い続けられるのだろうなと思います。
私は公明党とはかなり方向性は一致しているとは思っています。この子ども手当に
ついての考え方ですね。ずっと努力して児童手当を増やしてこられたわけですから、
そういう方向性においては一致していると思っています。

【朝日新聞・南記者】マニフェストの検証だが、野党側、特に自民党は、予算の修正
協議も含めて早めに対応してほしいと強く求めていると思う。党としてのマニフェス
トの検証作業はどのぐらいまでに進めるか。現時点でさらに早めるお考えはないか。

【幹事長】何とか来週ぐらいにはスタートしたいと思いますが、そう簡単にこれ、で
きるものではありません。ずいぶん積み上げて議論してきたものですから。ですか
ら、そう急げと言われても、それは時間には限りがあると思います。

○松木農水政務官の辞任について

【日経新聞・恩地記者】松木謙公農水政務官が辞表を提出されて、菅政権の求心力低
下に拍車をかけるのではないかという見方もあるが、これについて幹事長、どうお考
えか。

【幹事長】「政権の求心力を失うことに拍車をかける」と書かれるメディアもありま
すが、私は淡々と「そうですか。残念です」と申し上げたいと思います。

【毎日新聞・野口記者】(松木議員は)辞任の理由に小沢元代表の処分に反発したこ
とを挙げている。この問題、幹事長が粛々と手続きに従って長い時間をかけてやって
きたと思うが、それを辞任する理由に挙げていることについては、どのようにお感じ
か。

【幹事長】ですから、「残念です」と申し上げました。

【産経新聞・宮下記者】先日は16人の会派離脱騒動とでもいうか、あって、続いて
松木政務官が辞任で、国民から見ると、まだ党内がまとまり切れていないと受け止め
られると思うが、幹事長としてはどう説明されるか。

【幹事長】政務三役につこうという方々は覚悟を持って、重要な仕事、国民の立場に
立って仕事をする。その覚悟を持った人が就任すべきであると、改めて考えておりま
す。

【テレビ朝日・平元記者】政務三役につかれている小沢さんに近い方々が、引き続い
て辞めていくのではないかという見方をする方が党内にいるが、そのことについては
幹事長、どのようにお考えか。

【幹事長】そういう話は聞いておりませんし、そういうふうに憶測でものを言うこと
は、私はそういった方々に対して失礼だと思っています。

【北海道新聞・舟崎記者】会派離脱届を出した16人の行動に対して、幹事長は直後
の会見で「パフォーマンスだ」という表現をされたと思う。その後も彼らは頻繁に会
合を交えて会派離脱の姿勢を変えていない。彼らの姿勢について今でもパフォーマン
スだという理解をされているのか。

【幹事長】ですから、会派離脱というのはあり得ませんので。私は認めるつもりはあ
りませんし、できないことがわかっていてやっておられるから、私は「パフォーマン
スだ」と申し上げたわけです。その状況は変わっていないと思います。

【フジテレビ・橋本記者】党内まとまり切れていないという質問に対して、「政務三
役というのは覚悟を持って仕事をする。その覚悟を持って就任する」とおっしゃった
が、今回、途中で職を投げ出す形になったが、その行動自体は、幹事長としては、投
げ出すくらいだったらもともと受けなければいいという認識はお持ちか。

【幹事長】私が先ほど言ったことに尽きておりますので、それ以上申し上げるつもり
はありません。いずれにしても、松木さんのことは残念ですが、私、それ以上ここ
(記者会見)で時間を費やすつもりはありませんので、もっと重要なことをお聞きいた
だければありがたいと思います。

○愛知県議団の要請について

【テレビ朝日・平元記者】先ほど、愛知県議団の方々が院内の幹事長室にいらして、
幹事長代理の藤村さんが対応されたようだが、この内容は、幹事長はもう聞かれてい
るのか。

【幹事長】藤村さんからは、まだ聞いておりません。ただ、先ほどの代議士会でも申
し上げましたけれども、まさしく今、厳しい中で戦っておられる県会議員の皆さんが
来られたと思います。県議選は統一地方選ですが、名古屋の市議会選挙は3月13日
が投票日で、もう間近であります。やはりそういう戦っている仲間のことは十分考え
て行動してもらいたいと、今日の昼、党所属の国会議員の皆さんに対して申し上げた
ところです。

【名古屋テレビ・鈴木記者】今回、持ってきた理由の中に、政権交代に期待をかけた
県民たちの失望が大きかったことと、マニフェストの中でも衆議院の比例定数の数を
80人減らすとか、そういった議会改革を、名古屋で今かなり問題になっているが、
先にやるべきではないかと主張しているが、その点に関していかがか。

【幹事長】その点については先ほど説明いたしましたが、80の削減の話は、これは
他党がありますので。わが党としてははっきりと比例で80ということは約束してお
ります。ただ、他党がありますので、その協議の中でどうやって80を実現していく
か、わが党だけでは決められない問題であると。そのことは承知されていることだと
思います。
私は、ぜひ県議会においても定数の削減とか情報公開とか、あるいは条例の提案と
か、そういったことについても改革案を掲げて、民主党らしく戦っていただきたいと
考えております。

○予算関連法案の分離採決論について

【日経新聞・恩地記者】例えば予算と公債特例法案を切り離す案だとか、税制改正関
連法案で野党の賛同を得られる部分だけ切り離すというような、法案の分離論がある
かと思うが、こういう考えについて幹事長のご見解はいかがか。

【幹事長】特にコメントしません。

○政策ビラについて

【産経新聞・宮下記者】昼の代議士会で、政策ビラに関して北辰会の方から異論が出
て、そのやりとりの中での不規則発言を幹事長も注意しておられた。党内がまとまっ
ていないのかなという印象も受けたが、一連のいきさつは幹事長としてはどのように
受け止めておいでか。

【幹事長】まずビラについて。かなり出していますので、いろいろなご意見あると思
いますが、それは広報委員会に言っていただければいいわけで、現に昨日の段階で馬
淵広報委員長のところなどにはだいぶ意見が来ていたと承知しております。
ですから、もちろんああいう場で言われるのもいいのですが、もう少し違うやり方
もあるのかもしれない。ちゃんとマイクで発言された方は、私はいいと思うのですけ
れども、不規則発言でいろいろ言われるということは、これはビラとかそういう話、
あるいは何々グループとかそういう話ではなくて、やはり議員としての、仲間です
し、節度を持って対応すべきで、ああいう会議でヤジが出るのは、私は望ましいこと
ではないと、そう思って前に出てきてお話をいただいたということです。

【北海道新聞・舟崎記者】大塚広報委員長の時代は、政調の各部門から1人ずつ広報
担当が出て、広報委員長補佐という形で、広報委員会は20人以上でやっていたが、
馬淵さんが委員長になってからその人たちは全員解雇されて、実際に今、広報委員会
は4人でしか機能していなくて、彼らが勝手に、下からのボトムアップの意見なしに
ああいったビラをつくった、という批判が根底にあるという理解は、幹事長はされて
いるか。

【幹事長】言葉は注意深く使われたほうがいいと思います。「解雇した」などという
ことは、それはあり得ませんから。委員長がかわれば、委員長を支える人々は委員長
の権限で決めることになっておりますので、別に広報委員会だけの問題ではありませ
ん。
馬淵さんがいろいろご検討いただいて、私も注文をつけました。やはりスピード感
を持ってやっていかなければいけないということで、かなりスピード感を持って仕事
をしていただいていると、私は今の広報委員会の仕事について評価しているところで
あります。

【朝日新聞・南記者】菅総理の奥様の菅伸子さんを起用した政策ビラになったわけだ
が、その起用の是非は幹事長としてどのようにお考えか。

【幹事長】それはいろいろな意見があるでしょう。ですから使いたくない人は使わな
ければいいんです。各事務所に全部でおそらく30から50種類ぐらい、最終的には
行くことになると思いますが、それぞれ1000枚くらいずつ行くと、コストとして
は1枚1円以下ですから、1束1000円なんですね。それが30から50種類くら
い行く。それを地方議員の皆さんに示して、私の事務所もそう指示を出しております
が、自分の主張を説明するときに裏付けになる、使えるビラを使っていただく。気に
入ったものがあれば増刷して使っていただければいいわけですから。そういうものと
してお配りしておりますので、伸子さんが出てくるこのビラが気に入ったという人は
使っていただければいいし、そうでないという人はこれは使わないということで、い
ろいろなバリエーションをつくることは、地方議員の皆さんの立場に立てば当然のこ
とではないかと思っております。

【TBS・細谷記者】ビラをすごい種類をつくっているということだが、民主党の現
在のスローガンというか、一番訴えたいことが逆に見えにくくなってしまうのではな
いかと思うが、この点についてはいかがか。

【幹事長】いろいろなやり方があると思いますけれども、具体的な、民主党が今まで
実現してきた政策がきちんと伝わっていない、それからわれわれがいろいろ言って
も、なかなか伝えていただけないという、そういうところもあるのですが、それはや
はり直接伝わるようにもっと広報すべきだということで、今ビラでそれを行っている
ということです。

○仙谷代表代行との連携について

【ニコニコ動画・七尾記者】国内外で日本が対応すべき課題が山積している中で、党
としても幹事長もお忙しいと思うが、仙谷代表代行と幹事長との連携は現在どのよう
になっているか教えていただきたい。というのは、仙谷代表代行が社会保障と税の抜
本改革調査会で会長を務められていることは承知しているが、あとは講演会での発言
の報道ばかりなので。幹事長と代表代行との連携を具体的に教えていただきたい。

【幹事長】代表代行にお願いしておりますのは、社会保障と税の話以外に、「新しい
公共」とか、それから成長戦略に関するそれぞれの推進本部、会長はそれぞれいらっ
しゃるのですが、会長代行として積極的にやっていただいているということです。そ
の他は、日々の業務についていろいろご相談して、協力しながら進めていると。例え
ばこの前の小沢元代表の処分の件などは、仙谷さんにもいろいろなことをお願いし
て、もちろん藤村さんとか長妻さんとかいらっしゃいますけれども、役割分担しなが
ら進めていると。それから全体の予算・予算関連法案の議論ですね、そういったこと
も意思疎通しながら分担してやっているということです。

○東京都知事選について

【フリーランス・上杉記者】(東京都知事選の)告示まで1カ月強になるが、候補者
調整、都連のほうでは難航していると伺っている。その候補者調整に関して都連との
話し合いはあるのか。また、元、党籍があった松沢神奈川県知事が立候補に意欲を示
しているという報道がある。その場合、相乗りとか、あるいは推薦候補なしと、そう
いう判断も最終的にあり得るのかどうか、お聞かせください。

【幹事長】松沢さんの件はまだ決まったわけではありませんので、松沢さんが出ると
かいうことは、あまりコメントしないほうがいいと思います。ただ、今言われている
のは、むしろ自民党系で出られるという話もありますから、そういうことになると相
乗りは基本的には考えられないことになります。いずれにしてもこれは仮定の段階だ
と思います。
われわれとしては、候補者を擁立して都民の皆さんに選択肢を示すと、そういった
基本的な考え方に立って作業を進めているところです。もちろん都連とは協議をしな
がら進めているということです。

○三重県知事選について

【伊勢新聞・中森記者】民主党県連などが立候補を要請していた松田直久・津市長が
昨夜、出馬表明された。それについての感想と、松田市長は、民主党の推薦について
はまだ白紙とおっしゃっているが、その辺についてもお伺いしたい。

【幹事長】松田さんが立候補を決断されたことは、三重県にとって非常によかったと
思います。既に自民党・みんなの党の推薦候補も決まっておりますので、それぞれ
しっかりと政策を訴えてやっていただきたいと思います。
松田さんに対して民主党がどうするかというのは、県連での対応、松田さんの考え
にかかるわけで、私は幹事長として県連が何か判断を上げてこない限り、それに対し
てものを言うつもりはありません。




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