民主党幹事長としての記者会見(6月9日)
岡田克也幹事長/記者会見要旨
2011年6月9日(木)16時30分~17時05分
編集・発行/民主党幹事長室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
http://asx.pod.tv/dpj/free/2011/20110609okada.asx
http://www.ustream.tv/channel/dpj-channel
***********************************************************
■冒頭発言
○菅総理就任から1年を経て
■質疑
○菅政権の1年について
○原子力政策について
○マニフェスト検証委員会について
○両院議員総会の開催について
○今国会の会期について
○小沢元代表との面談について
○特例公債法案について
***********************************************************
■冒頭発言
○菅総理就任1年を経て
【幹事長】菅総理が就任から1年ということで、この間、大震災もおき、大変厳しい
中、頑張ってきていただいたと思っております。非常に頑張っていただきましたが、
一区切りつけて、次の世代に引き継ぐことを明らかにされました。
小泉政権以降、1年あるいは1年を待たずに、次々と総理が替わってきたわけで、
なぜそうなるのだろうかということを考えさせられます。そのことが、明らかに国益
を損なっていることは間違いありません。私、外務大臣を1年間務めましたが、トッ
プが毎年、替わることは、国際的な存在感を明らかに失っているわけであります。も
ちろん、国内的にもいろいろなことをやろうとしたときに、1年で簡単には決着がつ
かないものが多いわけで、そういう意味で、これだけ総理を毎年のように替えてし
まっている日本に、私はもう未来はないと思っております。
今後、時期が来れば次の総理が選ばれることになると思いますが、しっかりとそう
いったことを踏まえてやっていただきたいし、われわれももちろん、民主党の国会議
員一人ひとりが、しっかり支えなければいけないし、メディアの皆さんにも、いろい
ろなご批判をいただくのは、私は結構だと思いますが、同時にわれわれのリーダー
を、つまり日本国のリーダーを一緒になって支えていくことが、日本の国益、国民の
利益に直結していることも、ぜひお考えいただきたいと考えております。
■質疑
○菅政権の1年について
【TBS・細谷記者】菅総理は、退陣することが決定しているが、1年少々で替わる
ことについて、総理を支える政権与党の幹事長として、自身の責任はどのようにお感
じか。
【幹事長】私としては、精いっぱい支えたつもりです。総理を支えることが幹事長の
仕事であるというのはその通りで、私としては精いっぱい支えたつもりですが、力が
及ばなかったと思います。
しかし、いくら周りが一生懸命支えたとしても、やはり足を引っ張るということに
ついて、多くの方にもう少しお考えいただきたいということもあわせてお願いしてお
きたいと思います。
【フリーランス・横田記者】菅総理が辞める前に、全量固定価格買取法案の成立は条
件になるか。また、経済産業省の官僚が電気事業連合会幹部と一緒にロビー活動をし
て、法案成立を阻止しようとしていると聞いている。この2点について伺いたい。
【幹事長】そういう事実は私自身、確認しておりません。
それから総理がお辞めになる条件とか時期とか、そういうことについて私はコメント
いたしません。
【産経新聞・宮下記者】総理が退陣された後、次の総理は誰かという話になると思
う。野田財務相が軸、それについて幹事長と仙谷さんと枝野官房長官が一致したとい
う報道もあるが、この点についていかがか。
【幹事長】まず、退陣した後、次の総理選びが始まるのではなくて、次の総理が決
まった後、退陣される、と言うべきだと思います。
今、新聞記事について言われましたが、いろいろな創作活動はあっていいと思います
が、事実に反すると。私はそういうことは申し上げておりません。
【朝日新聞・南記者】菅政権1年でなし遂げた一番の業績は、どのような点にあると
お考えか。
【幹事長】まず菅政権、総理になられてから、成長戦略、その中にTPPも含まれる
のですが、また税・社会保障一体改革を目標に掲げてやってこられました。税・社会
保障一体改革は、かなり煮詰まったところまで来ていると思いますが、「国を開く」
ということについて言えば、成長戦略もかなりいいものができましたが、TPPなど
は先送りになっていることは率直に認めなければなりません。
3月11日以降は震災対応に全力投球されていますので、いろいろなことが中断し
てしまったことは、それは何に重点を置くかということですから、私はやむを得ない
面があると思います。そういう意味ではやり残したことが多い、非常に心残りという
のが総理の率直な心境ではないかと思います。
【フリーランス・横田記者】菅総理がもう少しでなし遂げようとしている全量買取制
度について、なぜ幹事長はじめ党として全力で支援しないのか。以前の記者会見での
質問で、自民党側が法案成立に抵抗する理由として、賠償スキームとの関連性とか、
電気料金値上げについて民主党の考えを示してほしいというのが、審議入りしない理
由として挙げられている。それについてなぜ説明して自民党にボールを投げ返して、
法案成立に全力を投入しないのか。
【幹事長】私はあまりそうした事実を把握しておりません。個々の法案について幹事
長がそれぞれ口を出すことは、基本的にしておりません。しかし、自然エネルギーを
進めていくうえで固定価格買取制度が重要であることは、私も申し上げております
し、総理もそういう指示を出しておられることだと思います。
【朝日新聞・南記者】今日、国会で菅総理が「瓦れきや仮設住宅にメドがつくまでは
しっかりやりたい」と答弁された。このメドというのは、国民からも理解できるもの
とお考えか。
【幹事長】そういう個別のことに私はコメントいたしません。そういうことを答弁す
ると、また、そのことを取り上げて、記事が書かれることはもうわかっておりますの
で、そういう問いには、申しわけないが私はお答えできません。
【日経新聞・恩地記者】幹事長として菅さんの志、意志を引き継いで次の総理を目指
されるおつもりがあるのか。あるいは、総理を支えるのが幹事長の責任だとおっ
しゃったが、菅さんがうまく進められなかった点については幹事長も責任を共有して
いるということで、次を目指す資格はないと自分でお考えか。
【幹事長】いつお辞めになるのかは総理がお決めになることで、その先の話を私が、
今、ご質問に答えるつもりはありません。
こういう問いが続くというのは、非常に日本的なメディアのあり方だと思います。
ご本人も時期が来れば辞めるとおっしゃっているわけですから、「いつ辞めるか」と
か、「次は誰か」とか、そういったことに議論が集中するのは、私はいかがかなと
思っております。
○原子力政策について
【ロイター・久保田記者】現在、原子炉が54基ある中で35基が停止している。来
年4月ごろまでには残りの19基も点検を経て止まってしまうことになる。すべての
原子炉が停止することに関して、幹事長は懸念を感じておいでか。そういった事態を
防ぐために、何か行いたいというお考えはお持ちか。
【幹事長】懸念は感じております。すべてが止まってしまっては、電力の供給が需要
に対して足らなくなることは明らかであります。したがって、定期点検が終わったも
のについて、再稼働させることは必要だと思います。そのことと、中長期的に原子力
エネルギーをどう考えるかというのは、切り離して考えなければいけない、そういう
問題だと思います。
もちろん原子力は、この福島の第一原発によって危険性が再認識されたので、全部
止めるべきだという意見もあることは承知しておりますが、そうであれば、やはり
ユーザーに対して、つまり国民に対して、この前の計画停電のような状況が、日常的
に日本中で起こり得ることを、きちんと説明する責任があると思います。都合のいい
ことだけつまみ食いして、議論はできないと思いますので、私は、今止まっているも
のは安全性を確認しながら動かしていくのが、基本スタンスであると思っておりま
す。
菅総理が、浜岡原発の問題でいろいろおっしゃったことが、各知事が地元で再稼働
させるうえで1つの障害になっているというか、マイナスになっているという話もあ
ります。ですから私は、菅総理がしっかりと、海江田経産大臣はもちろんですが、そ
ういった再稼働について道筋をつけていただきたいと考えております。
【フリーランス・横田記者】今のお答えは、菅総理の考え方と随分とギャップがある
ような気がした。自然エネルギーに劇的にシフトしていけば、原発を止めても計画停
電なしでやっていけるのではないかというのが、菅総理の目指している方向だと思う
が、党内での議論はどうなっているのか。原発を止めたシミュレーションをしている
のか。
【幹事長】全く矛盾していないと思っていますので、どういうご質問かよく理解でき
ないのですが、私は中長期的に原子力をどう扱うかという話と、当面の、例えば今年
の夏の電力需給をどう考えるかということとは、切り離して考えるべきだと申し上げ
ました。そこは菅総理も同じ考え方であると私は認識しております。
【西日本新聞・伊藤記者】佐賀県の玄海原子力発電所が、震災後、止まっている原発
の中で初めて地元町長が再開に同意した。県知事は、まだ慎重な姿勢を崩していな
い。先ほど、「菅総理が道筋をつけていただきたい」と言われたが、町長が同意した
ことの受けとめと、どういったことが必要になるかをお聞かせいただきたい。
【幹事長】町長が同意されたことは、議会の意向も踏まえたうえでのことだと思いま
す。それ自身について、私から何かコメントすることはありません。
菅総理が、と申し上げましたが、基本的には、所管大臣は海江田経産大臣ですか
ら、よくコミュニケーションをとって、そして安全の確保は大前提ですが、そのうえ
で動かしていくことについて、ぜひご努力をいただきたいと思っております。
○マニフェスト検証委員会について
【毎日新聞・野口記者】今日、初会合があったマニフェスト検証委員会は、まとめる
時期と、その後、例えば、子ども手当は満額を事実上断念していると思うが、財源と
か政治状況を踏まえてどこまで下げるかという議論のめどについて、幹事長から指示
はあったか。
【幹事長】まず、どこまでできているか、あるいはできていないかということは、来
週の木曜までに一応各部門会議で議論してくださいということになっております。
そのうえで、マニフェストに掲げた項目について、理念そのものが間違っていたと
いう話は、私は非常に少ないだろうと思っているわけです。しかし、理念は正しいけ
れども、現実にねじれの中とか、あるいは財源不足の中で、ここまでしかできていな
いとか、将来的にはもっとやりたいが現時点ではここまでが限界だとか、ものによっ
ては、理念は正しいが、もう少し違う中身があるとか、いろいろにバリエーションが
あると思いますので、そういうことについてしっかり道筋をつけていきたいと思って
います。
【毎日新聞・野口記者】子ども手当の修正をまとめないと、自公と特例公債法の話し
合いが進まないと思うが、この検証委員会でいつごろまでに子ども手当にめどをつけ
て、自公との話し合いに臨みたいとお考えか。
【幹事長】子ども手当については、マニフェスト検証委員会というよりは、既に党内
で議論しておりますので、別に検証委員会が何か決めるということではないと思いま
す。
【産経新聞・宮下記者】マニフェスト検証作業は、総理が退陣すると執行部の体制も
また変化する可能性があるが、現執行部でできる限りやっていこうとお考えか。
【幹事長】事実に関するものは、これはどういう執行部でやろうと同じですから、で
きるところまで詰めていきたいと思います。ただ、そんなに時間がとれるかどうかと
いう問題もありますから、中間的な報告になるかもしれません。その後のことは新し
い執行部にお任せすることになるだろうと思います。
【朝日新聞・南記者】マニフェストで肝になっていた財源論と工程表についての検証
はいつごろから始めるお考えか。
【幹事長】工程表は結果ですから、別に検証の必要はないと思いますが、財源論はそ
ういうチームがあって、そこで議論しているとご理解いただければと思います。
【毎日新聞・野口記者】党内でマニフェストについて、厳守・修正と、いろいろな意
見がある。来週、両院議員総会を開く考えを今日、幹事長は示したと思うが、そうい
う全議員が参加する場でマニフェストについて議論したうえで検証委員会に臨むお考
えはあるか。
【幹事長】ありません。今日の話では、両院議員総会は、さきの統一地方選挙の反省
ということでやってくれということでしたから、それでお受けをいたしました。マニ
フェストは、総論でマニフェストは大事だから全部守れとか、いや見直しは必要だと
か、そんな議論をしていても仕方がありませんから、1つ1つ具体的なことで議論し
たほうがいいと思います。最終的には全体で議論する場はあるでしょうが、抽象論だ
けで議論するのはあまり意味がないのではないかと思っています。
○両院議員総会の開催について
【朝日新聞・南記者】来週開く両院議員総会には、総理も出席されるお考えか。出席
された場合には、退任時期などが平場の議論で繰り返される懸念があると思うが、い
かがお考えか。
【幹事長】そういう心配は全くしておりません。内閣不信任案はみんなで否決したわ
けですから。統一地方選挙についての議論ですので、どういう体制で行うかは私のと
ころで最終判断したいと思います。今、具体的にアイデアがあるわけではありませ
ん。
【フリーランス・横田記者】増税についても両院議員総会で議論されるのか。されな
いのであれば、どういう場で意見集約をされるのか。
【幹事長】それは今日、代議士会で質問が出まして、政調会長がお答えしたとおりで
す。連日やっていますので、そこで議論していただければいいと思います。
【時事通信・中西記者】このタイミングで統一選の総括をする狙いを教えていただき
たい。
【幹事長】それが必要だというご意見が出たから、お受けしただけです。
【時事通信・中西記者】これまでも両院議員総会開催の要望はあったが、それに応じ
ず、今回応じる理由は。
【幹事長】両院議員総会を開くべきだということを、テレビの中でおっしゃる方は何
人かいらっしゃいましたが、正式にそういう要請は、上がってきていなかったんです
ね、現実には。そのことは私、代議士会でも申し上げました。開いたほうがいいよと
言っておられた方に、どうかと言ったら、もういいと、そうお答えをされた方もい
らっしゃいます。
そういう中で、しかし、どうしても開いてほしいという声が、今日の代議士会で、
平場で出ましたから、私は、別にそのことをいかんとは思っておりませんので、統一
地方選挙についてやるなら、堂々と、もちろん、地方レベルで幹事長会議を開いて、
ある意味ではもう常任幹事会でも決着がついている話ですが、それでも何か言いたい
ことがあるということであれば、やっていただければいいと。それだけのことです。
○今国会の会期について
【共同通信・中久木記者】菅総理は通年国会に言及されたが、幹事長は会見で「会期
末での状況に応じて」という趣旨の発言をされていた。これは会期延長ありきではな
くて、今後の国会の状況に応じて判断するという趣旨でよろしいか。
【幹事長】何を議論すべきかということとの関係で決まってくることで、抽象的に議
論することではないと思います。われわれとしては、特例公債法について、この国会
で上げたいと思っております。これは、日本経済を考えても、国民生活を考えても、
先延ばしすべきではないと思っておりますので、そういうことが可能な状況が来れ
ば、延長は当然必要になるかもしれませんし、他にも、実は二重ローンの問題とか、
幾つか法案を必要とするものがありますし、現に法案も上がりつつありますから、全
体を判断して、延ばすか延ばさないか、どれくらい延ばすかを考えればいいと。抽象
的に延ばすか延ばさないかという問題ではないと思います。
【共同通信・中久木記者】今日、谷垣総裁が「総理が退陣を先延ばしするなら延長は
認めない」と発言された。こういう政局に絡めての野党の姿勢について、どう思われ
るか。
【幹事長】谷垣さんが少し前に何を言っておられたかは、確認されたほうがいいと思
いますね。「国会を閉じるなんてとんでもない、この大震災の中で。しっかり議論す
べきである」と、ご自身でおっしゃっていたと私は思うんですね。それだけ言うこと
が変わるというのは、よく理解できないわけです。大事なことは、被災者の立場に
立って、今やるべきことがあれば開くし、そういったものがないということであれ
ば、それは開いていても仕方がないわけですから、そういう基準で判断すべきで、言
うことが1ヵ月もすれば180度変わってしまうのは、私はいかがかと思います。
【フリーランス・横田記者】会期延長して何をやるかという中に、全量固定価格買取
制度の法案成立は入るのか。
【幹事長】個別のことに、私は申し上げることはありません。それは国会の運営の話
で、基本的には委員会であり、国対が判断すべきことだと思っています。
○小沢元代表との面談について
【TBS・細谷記者】最初の質問に「総理の足を引っ張る人がいる」とおっしゃった
が、菅総理と小沢元代表が戦った代表選挙でできた亀裂が残っていると思うが、党内
に残り続けているその亀裂をどう修復していくのか。
【幹事長】昨日、小沢さんとの間でもそういう話は少ししたのですが、次に選ばれる
総理のもとで、党がしっかりまとまっていかなければいけないと思います。それが誰
であれ、選ばれた総理であれば、それはわれわれが選ぶわけですが、そのもとでしっ
かりまとまっていく、総理を中心にまとまっていくことは当然で、それに対して足を
引っ張ることは、何といいますか、自爆行為みたいなものですから、党の支持率は上
がらないし、国民の信頼は戻らないということだと思います。
【TBS・細谷記者】小沢さんも同じ認識であったということでよろしいか。
【幹事長】小沢さんが何を言われたかということは、私、申し上げるべきでないと思
います。ただ、非常にお互いに意見が深まったとは思っております。
【中日新聞・関口記者】昨日の面談で、不信任に欠席されたことについて、幹事長は
どのようなことを小沢元代表に伝えたのか。また、欠席者と棄権者の処分・措置につ
いて、今後どんなスケジュールで決めていくのか。
【幹事長】処分については、最終的には常任幹事会で決めるわけですが、定例ですと
再来週になりますが、それでは時間をかけ過ぎだろうと思いますので、適当な時期に
常任幹事会にご提案したいと考えております。
小沢さんと私の間でどういう会話があったかということは、特に申し上げることは
ありません。
【テレビ朝日・平元記者】以前、小沢さんの「政治とカネ」の問題が国会で取り上げ
られたときに、幹事長は、小沢さんは国会で説明すべきという姿勢だった。今でもそ
うお考えか。その考えは、昨日、改めてお伝えになったのか。
【幹事長】昨日はそういう場ではありませんので、特にそのことを取り上げたわけで
はありません。ただ基本的に、小沢先生は予算が成立すれば国会で説明するとおっ
しゃっていたわけですから、説明していただきたいという気持ちは変わりません。
○特例公債法案について
【朝日新聞・南記者】今日の代議士会で安住国対委員長が、特例公債法案について、
菅総理のもとでめどをつけてバトンタッチしていただきたいとおっしゃった。特例公
債法案と引きかえに総理が退陣するかのような発言とも受け止められたが、この認識
は執行部内で共有されたものか。
【幹事長】そういう認識ではないと思います、安住さんも。ただし、特例公債法案は
非常に重要で、先ほど言いましたように、これが通らないということはどこかで歳出
ができなくなることですから、それは国民から見ても、経済・景気の状況から見て
も、被災地から見ても、あらゆる状況で国会として責任を果たしていないことになり
ます。予算がありながら、裏付けになるお金がないわけですから、そういうことは、
やはり常識を持ってぜひ判断していただきたいと思います。
この法案が通らないと、政権が代わってもまた同じように、この法案が通らないこ
とをもって、いろいろな交渉のテコになることはあるわけですから、そういうトゲ
は、なるべくわれわれの責任で取り除きたい、そういう思いを安住さんは言われたの
だと思います。
これで特例公債法案を人質に取ることが定着しますと、ねじれの中で常に国会は動
かなくなることになりますので。私は、この前テレビでも申し上げたのですが、そう
いう悪弊はやはり取り除いていくべきだ。常識を持って国会での議論は行われるべき
だと思っています。