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2015.09.04|記者会見

岡田克也代表定例記者会見(9月4日)⇒https://www.youtube.com/watch?v=hX8D5cicBCA

岡田克也代表記者会見
2015年9月4日(金)15時00分~15時31分
編集・発行/民主党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。


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■冒頭発言
○安保法案の強引な採決阻止を野党党首会談で確認
○安全保障関連法案の審議について
○衆議院予算委員会での安保法案の審議について
■質疑
○《安保法制》野党党首会談について
○《安保法制》「反対」世論の高まりについて
○《安保法制》今後の審議の見通しについて
○《安保法制》元最高裁長官の「安保法案は違憲」発言について
○日米統合共同演習について
○若手議員からの申し入れについて
○野党協力について
○山形市長選挙について
○自民党総裁選挙について
○日経平均株価の大幅な下落について
○労働者派遣法改正案について
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■冒頭発言

○安保法案の強引な採決阻止を野党党首会談で確認

【代表】
 私からは冒頭3点申し上げます。
 第1は、午前中に行った野党党首会談です。改めてポイントだけお話し
します。
 今日の野党党首会談は、従来の5党(民主・維新・共産・社民・生活)に
加えて、日本を元気にする会、それから無所属クラブ、参議院の政党・会
派の代表者も加わっていただき、6党1会派で行いました。日本を元気に
する会は松田さん、無所属クラブは水野さんです。
 本日の会談で2点について合意しました。第1点は、(安全保障関連で)
政府案の強硬な採決は阻止することを改めて確認をしました。あわせまし
て、具体的な対応については、再度党首会談を来週後半に開催して相談
することにしました。

○安全保障関連法案の審議について

【代表】
 次に、安保法制の審議ですが、今日の読売新聞を見ますと、高村自民
党副総裁がインビューの中でいろいろお話しになっています。特に北朝鮮
に関連して、外交努力だけで暴発を抑止することは難しいと言っておられ
るが、北朝鮮の状況が、指導者も代わり、より緊迫していることは私も問
題意識は同じです。そうであれば、なぜ韓国や中国との関係改善を急ぎ、
6者会談の開催にこぎつけないのか。そのことを放置しておいて、もちろん
全く放置していると言うつもりはありませんが、安倍政権発足以来を見れ
ば、やはり韓国や中国との関係を一旦は非常に悪くして、北朝鮮をめぐる
6者会談の開催を妨げてきたのは安倍内閣ではないか。そのことを言わ
ずしてご発言になっていることは理解できない。
 それから徴兵制についても言っておられます。私は党首討論で徴兵制
について言及いたしましたが、あの時申し上げたことは、集団的自衛権の
行使(はできない)、この確立した憲法解釈を一内閣が、国会あるいは野
党とのさしたる議論もないままに、国民に説明することなく、変えてしまった。
こういう前例を作ると、徴兵制というのは一つの例で、さまざまな憲法解釈、
これだけ固まった集団的自衛権の解釈をあれだけ簡単に一内閣が変えた
ということは、徴兵制の禁止をはじめとするさまざまな憲法解釈を、これか
ら新しい内閣が出てきて変えることにつながりかねない。そのことをしっか
りと考えるべきだということを安倍総理に申し上げた。それについて論理的
な反論は全くなかった。
 今日も安保法制についての参議院の質疑が行われておりますが、今日
も含めて、今までの答弁が非常に混乱していることは誰の目にも明らかだ。
 今後の審議については幾つか確認されています。8日の参考人質疑、そ
れに加えてもう一回の参考人招致、地方公聴会、中央公聴会、そして片道
切符(質問時間だけカウントされる)での総理入りの集中審議を行うことが
確認されており、しっかりとした審議を求めたい。それがこの国会中に本当
にできるのか、できなければやはりこれは成立を断念すべきだと申し上げ
ておきたい。

○衆議院予算委員会での安保法案の審議について

【代表】
 最後に、衆議院予算委員会について。今日の野党党首会談でも衆議院
予算委員会の話題が出ました。
 お盆明けに7時間開催する約束ができていたものが、全くその約束が果
たされていない状況です。連日のように理事ベースで要請し議論しているが、
与党側から具体的な提案は全くありません。委員会の運営について、与野
党で合意されたことが果たされないということはあまりない、そういう状況は
極めて問題があると考えます。
 安倍総理もテレビに出ていろいろ勝手なことをお話しになる、そういう時間
があるのであれば、きちんと予算委員会に出てきて質疑に応じるべきだ。今
日だって予算委員会をやろうと思えばできたはずです。

■質疑

○《安保法制》野党党首会談について

【朝日新聞・渡辺記者】
 全体的な会談の中で内閣不信任決議案について話が出たということだが、
岡田代表の口から「内閣不信任案はどうですか」というような提案はあったの
か。事実関係を確認したい。

【代表】
 私が最初申し上げたのは、「成立阻止のためにあらゆる手段を講じるべき
である」という言い方です。

【朝日新聞・渡辺記者】
 つまり、なかったということでよろしいか。

【代表】
 冒頭はそういうふうに申し上げました。出席者の中からは、最初に言われた
のは志位さんだったと思いますが、不信任案の話が出ましたので、それにつ
いて一渡り議論をした。しかし、今、具体的に論ずるタイミングではなかろうと、
来週開催した時に議論しようとなった。

【毎日新聞・村尾記者】
 不信任案の件で具体的な対応は来週ということだが、強行的に政府・与党が
進めた場合は野党、今日も衆議院では5党だが、その5党という枠組みででき
れば不信任案を提出していきたいと、代表としてはそういったことを目指してい
るのか伺いたい。

【代表】
 私は従来から申し上げていますように、内閣不信任案の提出は極めて重要
なことで、事前にケーススタディして申し上げるつもりはありません。

【NHK・花岡記者】
 党首会談の枠組みについて伺いたい。従来は5党が中心になっていたが、今
回は日本を元気にする会と無所属クラブ、これは参院の議員がほとんどだとい
うことで入れたかと思うが、この二つについては政府と協議を進めている党もあ
る。それにもかかわらず今回、次世代を入れずにその二つを入れた経緯につ
いて伺いたい。

【代表】
 今日集まった各党は、それぞれ(政府・与党と)修正協議をやっている、ある
いはやろうとしている党、あるいは対案を出したりしている党ももちろんあるが、
例えば日本を元気にする会であれば、事前承認という案を3党で出している。
元気にする会としてはそういった仕組みが法律を改正して入らなければ簡単に
妥協することはないというお考えだと聞いています。したがって、お呼びかけを
いたしました。

○《安保法制》「反対」世論の高まりについて

【「FACTA」・宮嶋記者】
 先週の日曜日には代表は10万人集会の真ん中におられた。この日曜日の
ことや今日の6党1会派を含めて、民主党が中心かどうかは別として、野党が
その民意の高まりのうねりの中心、その受け皿になっているという手応えを感
じているかどうか伺いたい。

【代表】
 これはなかなか微妙なところもあります。つまり、日曜日に集まった方々は、
そういう党派色を持たずに、とにかく今の政府・与党のやり方に危機感を持っ
て集まられた方もたくさんいらっしゃいます。政党とあまり近過ぎないほうがい
いというお考えの団体もあります。したがって、我々も、あまり政党が前面に出
る形ではないほうがいいと判断している部分もある。


【「FACTA」・宮嶋記者】
 先日の10万人規模の中で、代表は真ん中におられたわけだが、あそこに集
まった人の多くは逆に野党がふがいないから、自分たちの民意を酌み上げて
くれる政党がないから、集まっているのではないかという気が私はする。あれ
だけのうねりを野党が、どういう形で風を帆に受けていくかということが問われ
ると思う。野党第1党の代表としての責任みたいなものを今どうお感じになるか。
これだけのうねりを野党の力にしていけるかどうかが代表に問われていると思
うが、それを伺いたい。

【代表】
 最終的には、選挙で勝って多数を持つということだと思います。今の人数で、
国会の中での議論は民主党は相当頑張っていると私は思います。だからこそ、
これだけのうねりも起きてきたと考えています。

○《安保法制》今後の審議の見通しについて

【日本テレビ・古谷記者】
 冒頭に、地方公聴会や中央公聴会もこれからやらなければならず、これが
会期内にできるのかという発言があった。審議時間は現在およそ70時間とい
う中で、与党側は今月中旬くらいに採決を考えているようだが、そういった与党
側の日程感についてはどのように思われるか。

【代表】
 問題は中身です。時間を言っているのは与党です。我々は一定の時間が過
ぎればそれでいいとはいうものではありません。ちゃんとした答えがない。今、
「仕掛かり品」がたくさんあると思う、まともに答えが返ってきていない問題。そ
ういうものがきちんと答えられないで、時間だけ過ぎたらいいというものではな
い。

【日本経済新聞・甲原記者】
 来週、いよいよ国会も終盤ということで、緊迫した状況が続いていくと思うが、
代表自身、緊迫した状況での何か気分転換の方法とか、あるいは集中力を保
つために心がけておられることなどがあれば教えていただきたい。

【代表】
 そうですね、あまり無理をしないで余裕を持って、ということだと思います。

○《安保法制》元最高裁長官の「安保法案は違憲」発言について

【朝日新聞・渡辺記者】
 先日、山口繁・元最高裁長官が弊紙のインタビューに答えて、集団的自衛権
の行使を認める今回の法制は違憲であるとおっしゃった。そういった立場の方
が初めてそういった場に出てこられて断言されたことをどう受け止めているか。
また、先日の国会では内閣法制局長官経験者が意見を述べられたが、例えば
最高裁長官を務めた方を国会に招いて意見を聞くようなことも考えているか伺
いたい。

【代表】
 具体的に参考人質疑などの招致は現場の委員会の運営に委ねられておりま
すので、代表である私が具体的な人選について言及することは避けたいと思い
ます。
 ただ、政府は従来から「最高裁が最終的に判断するのだ」と言っています。そ
の長官経験者が明言されたということは重く受け止めてもらいたいと思います。

○日米統合共同演習について

【テレビ東京・鈴木記者】
 アメリカ西海岸で行われている日米の共同統合訓練について伺いたい。安保
法案の審議中での訓練実施は、ある意味、安保法制の成立を既定路線として
行われているという見解はあるか伺いたい。

【代表】
 合同訓練そのものは従来から行われているものですから、私はそういうふう
には受け止めておりません。

○若手議員からの申し入れについて

【産経新聞・山本記者】
 岸本周平さんや若手の皆さんからの申し入れがあったが、その受け止めを伺
いたい。

【代表】
 7名の名前が書いてあったのですが、「自分は了解していない」という方もその
中にはいらっしゃるようですが、いずれにしても岸本さんと大西健介さんのお二
人がお見えになって説明をされました。
 樽床伸二さん、大阪府連もそういう決定をしたということでお持ちになりました
ので、私その時も申し上げたのですが、維新との党首会談で確認したことは、野
党勢力の結集に向けて両党が協力していくということ。そのために選挙、政策に
ついて協議の場を設けるということであって、別に両党が合流するとかそういうこ
とは何も語っていない。
 解党というのはどこかと合流することが前提の話ですから、相当気が早いねと、
そう申し上げておきました。

【産経新聞・山本記者】
 文面の中にある「民主党を解党する」という考え方についてはどうお考えか。

【代表】
 人によっていろいろ考えはあるのですが、解党だけしたら党がなくなってしまい
ますので、どこかと合流する、新しい党をつくることが前提の解党だと思います。
しかし、今そういう事実はない。それ以上申し上げようもない。

【産経新聞・山本記者】
 (当選回数が)若い方が、代表のところに意見を紙で持ってくるという行動につ
いてはどう思われるか。

【代表】
 私は、どなたであっても、何か考えがあるということならば、それは喜んでお会い
します。

【日本テレビ・古谷記者】
 何もまだ決まっていないということはあると思うが、将来的に野党再編が必要だ
として、どこかの党と合併するために解党が必要だという場合において、「民主党」
の名前にこだわる方は結構党内にいると思う。代表としてはその辺のこだわりは
いかがか。

【代表】
 先ほど申し上げたとおりです。ですから、それ以上の仮定のご質問にはお答え
する必要はないと思います。

【共同通信・光山記者】
 昨日の有志7人の方々の解党を要望する要請書について、今後の取り扱いに
ついて伺いたい。党内でこういった意見があったということで、全体に意見を聞く
ような考えはあるか。

【代表】
 持ってこられた方には個々にお話ししていますので、それ以上何かあるとは認
識していない。

【TBS・牧野記者】
 維新の松野代表は今日、若手の動きに対して「大変ありがたい。私もその思い
です」と言っているが、そういうのはなかなか岡田代表は理解できないということか。


【代表】
 いや、理解できないというか、新しい党をつくるということでないと解党というのは

ないと思う。新しい党をつくるということについて、党の中で何かコンセンサスがあ
るわけではありません。

【TBS・牧野記者】
 そういう方向に持っていく可能性については、全く視野に入っていないということか。


【代表】
 独裁ではありませんので、党をどういうふうにするかということについては、党の
中で、機関でよく議論しなければならないが、具体的にそういう手続に入っている
わけではありません。

【TBS・牧野記者】
 そうすると、議論する予定はあるということか。

【代表】
 今のところ大阪府連と、それから7名ではないみたいですが、何人かの若手の方
々からご提案いただいたという段階です。

【TBS・牧野記者】
 そのことについては代表は重く受け止めているか。どのような受け止め方か。

【代表】
 一つの提案ですが、あるのは解党ということが提案されているのですが、その先
の絵が提案されているわけでもない。だから、それだけではよくわからないし、民主
党について支持していただいた方、「民主党」と書いていただいた方もたくさんいらっ

しゃるわけですから、やるとすればしっかりとした議論が必要だと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 岡田さんは1月の代表選で「原点に帰る」とおっしゃり、その作業をここずっとやっ

てこられて、かなり成功したところもある。しかし、これだけ世論のうねりがあっても、

民主党に追い風が吹いてきていないように思う。原点に帰るだけではなくて、そろそ
ろ「時は今」で一歩を踏み出す。それは解党かどうかではなく、9ヵ月やって、原点
に帰る自主再建派のところから一歩踏み出すお考えになっているのかどうか伺い
たい。

【代表】
 何か具体的なことを申し上げるつもりはありません。軽々に申し上げる話ではな
いと思います。
 ただ、私は原点に帰るということの意味は、個々の政治家・議員が、やはり最大
の問題は与党であった時に与党としての覚悟が足らなかった。これは代表選挙で
も何回も申し上げました。与党であれば、野党のように批判していればいいとか、
言葉で繕えばいいということではなく、物事を決めなければいけない。その覚悟が
足らなかったということが国民から信頼を失った最大の要因だと私は思いますの
で、そういう覚悟を一人一人が持つことが最も重要なことで、そのために日々努力
している。

【共同通信・光山記者】
 解党したその先の絵が提案されているわけではないということだが、今後、維新
とかその他の党も含めてかわからないが、解党した上で他の野党と新しい党を立
ち上げるということも、今後の選択肢の一つとして代表はお考えかどうか伺いたい。

【代表】
 繰り返しますが、そういうことを軽々に申し上げるべきではない。代表です、私は。

「民主党」と書いていただいた方もたくさんいらっしゃいます。名前を変えればいい
というものではありません。言ってこられた方も、別に名前を変えればいいと言っ
ているわけではない。やはり中身が変わらなければいけないと思います。

【TBS・牧野記者】
 「言ってこられた方も、別に名前が変わればいいと言っているわけではない」と
いうことだが、そうすると代表は名前が変わっただけでは意味がないとお考えか。

【代表】
 あまりしつこく聞かれても、そういう質問に答えるつもりは私はない。野党第1党・

民主党という存在に対して、今のご質問のように名前を変えればいいのかとか、そ
れは質問としていかがかと私は思います、そういう言い方は。民主党という中身に
ついて私は責任を負っている。支持していただく方もたくさんいらっしゃいます。

○野党協力について

【NHK・花岡記者】
 維新との協議で、松野代表は年内に自民党に対抗できる100人規模の勢力の
結集が必要だと言っている。この協議は閉会後に行われるということだが、どれく
らいまでにまとめていきたいかという時期の見通しと、志を同じくする政党・人がい
れば政党にかかわらず広く参加を呼びかけることはあり得るか。

【代表】
 維新と決めたのは、選挙、政策、この2点について協議する、そういう場を設け
るということであって、それ以上のことは両党の間で決めているわけではありませ
ん。基本的には維新と民主でと考えています。
 松野さんが「100人を超える勢力の結集」と言っておられることは承知していま
すが、これはむしろ松野さんに聞いていただきたいのですが、民主だけでも100
人をはるかに超える勢力です、どういう意味で言っておられるのか、よくわからな
いです。

【NHK・花岡記者】
 選挙についてということでは、来年の参議院選挙を見据えると、中長期のもので
はないかと思うが、選挙協力についての時期の展望を伺いたい。

【代表】
 選対幹部同士で常にコミュニケーションはとっていますので、事実上、協議はや
っているが、よりカチッとしたものにしたいと思っています。もちろん候補者の選定
というのは直前まで続きますが、なるべく年内を一つのめどにして、それは協議云
々にかかわらず、わが党としても候補者の擁立について大きなめどはつけたいと
考えています。

○山形市長選挙について

【東京新聞・横山記者】
 6日に山形市長選が告示になる。安保法制の審議が行われる中での与野党対
決型の選挙だが、この行く末が安保法制の審議に与える影響をどうお考えか。民
主党としてはどのように戦っていこうとお考えか伺いたい。

【代表】
 これは政令市長選ではありませんので、党本部として公認や推薦ということに関
わってはおりません。基本的には県連で対応すべき話です。ただ、そうは言っても、
非常に重要な山形市の選挙ですので、いろいろな人が応援に入っているし、党本
部としても後押しをしている。

○自民党総裁選挙について

【読売新聞・中田記者】
 自民党の総裁選が8日に告示されるが、選挙になった場合に安全保障関連法案
の審議と日程的にぶつかり、審議に影響が出ることも懸念される。仮に自民党の総
裁選が選挙になった場合の国会対応について、どのように考えているか伺いたい。

【代表】
 総裁選は自民党の中の話ですし、総裁選があるかないかわからないのに、仮定
で何かお話しすることではないと思います。

○日経平均株価の大幅な下落について

【日本経済新聞・甲原記者】
 今日、株価が一時500円以上下げて、だいぶ荒い値動きが続いている。昨今の
景気などをご覧になって、どのような経済対策が必要とお考えか。消費税を予定ど
おり上げるべきかどうかについても意見を伺いたい。

【代表】
 まず、私は従来から申し上げておりますように、株価が上がったから景気がよくな
るとか、そういう考え方には立っておりませんので、上がった下がったについて、そ
のことを経済対策や景気と結びつけてお話しすることはございません。むしろ政府
のほうが、「アベノミクスのおかげで株が上がった」と盛んに宣伝しておられたわけ
ですから、現状についてどう考えるかということは、説明責任は政府のほうにある
と思います。
 したがって、経済対策についても、経済の実体との関係で経済対策を議論する
のはわかりますが、株価が上がり下がりしているから経済対策、ということではな
いと思います。
 ただ、一つだけ申し上げさせていただくと、超金融緩和、次元を超えた金融緩和
というものが影響している可能性はかなりあると思います。

○労働者派遣法改正案について

【NHK・花岡記者】
 来週、与党は採決も視野に入れて審議を進めているが、与党のほうから、ここ
に来て野党の主張も一定程度反映させた上で採決環境を整えるべきだという意
見も出ている。代表ご自身としては、この件について修正も含めて柔軟に対応す
る考えはあるか。

【代表】
 それは修正の中身だと思います。基本的に安倍総理が言われている、「派遣で
働く人々を正社員になりやすくするための法案である」という説明は全く間違って
いると私は思いますので、そこも含めて全面的に変えるということが確保できるか
どうかだと思います。基本的にはそういうことはあり得ないのだろうと思いますが。




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