岡田克也代表定例記者会見 (1月22日)⇒ https://www.youtube.com/watch?v=EAJY76Tex_0
岡田克也代表記者会見
2016年1月22日(金)16時03分~16時34分
編集・発行/民主党役員室(項目ごとに編集しました)
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
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■冒頭発言
○安倍総理の施政方針演説を受けて
○甘利大臣の金銭授受疑惑について
■質疑
○甘利大臣の金銭授受疑惑について
○甘利大臣問題・TPP審議への影響について
○施政方針演説の受け止めについて
○今後の国会審議の重要テーマについて
○宜野湾市長選挙・普天間基地問題について
○八王子市長選挙について
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■冒頭発言
○安倍総理の施政方針演説を受けて
【代表】
冒頭2件です。第1点は施政方針演説、第2点は甘利大臣の問題です。
施政方針演説につきましては、今先ほど、本会議で聞いたばかりですが、
首を傾げるものが多かった。
まず冒頭、「建設的な議論を行おう」と、「連立与党は、決して逃げません」
と言われました。去年の秋以降逃げられっぱなしだった私としては、何を
今さら、という思いです。大事なことをきちんと国会で議論するのは当然
のことで、それを憲法を無視してでも(憲法53条に基づく臨時国会召集を
無視して)逃げ回って、今になって急に「議論しましょう」と呼びかけるとい
うのはまことに恥ずかしい限りだと思っております。逃げて逃げて逃げ回
ってきた安倍総理です。
それから、私、全体を聞いていまして、いろいろな“いい話”がありました。
もちろん政治は夢を語らなければなりません。ただ、同時に、そのことの
裏づけとなる財源、あるいは国民にとって厳しい話、あるいは負担になる
話もしっかりとこういう場を通じて説明していくというのが本来の政治のあ
るべき姿ではないかと思います。これもやります、あれもやります、やりま
しょう、やりましょうという話だけで済めば、政治は必要ない、ここが非常
に気になるところです。
冒頭に、(幕末の幕臣・小栗上野介の言葉を引用し)「どうかなろうと云
う一言、幕府が滅亡したるはこの一言なり」と言われたが、私、この話を
聞いていて、これは財政の話だろうなと思い、財政の健全化について当
然総理は演説の中でお触れになるかと思っていたら、「2020年度の財
政健全化目標を堅持します」という一言だけ。いろいろ重要な問題があり
ますが、財政が健全化しない、このまま「何とかなるさ」と放置しておいて、
それで国がもつはずはない。幕府どころか、日本国そのものが滅亡して
しまいかねない。ここについて全く言及がない、かけ声一言で済ませてい
るというのは極めて残念なことだと思います。
そのほか、選挙制度改革についても1年前の演説では国民に呼びかけ
たが、今回は具体的な言及がなかった。また、憲法改正も中身について
も触れることがなかった。都合の悪いところは回避しながら、“いい話”ば
かりされたのかなと、受け止めております。極めて残念です。
○甘利大臣の金銭授受疑惑について
【代表】
次に甘利問題です。我々は本会議を途中で(甘利大臣の経済演説の
前に)退席いたしました。
本来、時間がかかる話ではないはずであります。なぜ1週間かかるの
か、しかもなぜ第三者(を入れて調査)なのかと。「第三者」というと小渕
優子衆議院議員(当時・経済産業大臣)のケースを思い出しますが、勝
手に第三者を作ってそこに検証させるという手法。これは(甘利大臣の
ケースは)、ご本人自身が関わっていた話であり、少なくとも2回お会い
になっているわけで、「自分は全く知りませんでした」という話ではありま
せん。ですから第三者ではなくて、ご本人自身が思い出せば済む話で
す。それが1週間もかかるとか第三者だと言うのは、先延ばし以外の何
物でもないと思います。
ご本人だけではなくて、総理がそういった状況を放置しているというこ
とはまことに理解しがたく、総理の任命責任も重大だと考えます。
■質疑
○甘利大臣の金銭授受疑惑について
【共同通信・関記者】
先ほどの議運の理事会で、萩生田官房副長官が出席者に対して「甘
利大臣が28日までに説明する」という趣旨の発言をしたという報道が
ある。説明の時期は早ければ早いほうがいいかと思うが、説明のタイミ
ングが来週になることについての受け止めを伺いたい。
【代表】
時間をかける意味がわからない。それから、もし28日と萩生田さんが
おっしゃったとすれば、それは28日になれば説明できると。28日に説
明できるものがどうして今できないのか、よくわからない。理解不能な話
だと思います。
【フリーランス・上出記者】
甘利大臣の問題は、カネの問題につながる。一般の国民もこの問題
に非常に関心が強いと思うが、単に甘利大臣だけの問題ではなくて、
やり方によっては、もしかしたら返り血を浴びるかもしれないが、秘書
に金を渡すという古典的な、さんざん我々が聞いてきた古い賄賂のや
り方がまだ通っていることも含めて、一般の国民にわかりやすい形でこ
れを追及していくことが民主党のためにもなるし、日本の国全体のため
にもなるのではないかと思うが、その辺のお考えと、他の野党との共闘
をどうするかということも含めて伺いたい。
【代表】
いろいろあると思いますが、まず事実を明確にすること、それがスター
トだと思う。もしそれが事実だとすれば、これは大臣としてふさわしくない。
それどころか、法に触れるという話で、議員としてもふさわしくないという
話にもなりかねない問題です。ですから、大事なことは、まず事実をは
っきりさせることです。
小渕さんの問題も何も解決していないわけで、そういうことも含めて、
これは大臣を辞めれば済むとか、そういう話でもない。自民党の体質の
問題としてしっかりと取り組んでいかなければいけないと思います。
【日本テレビ・川上記者】
甘利大臣は昨日の決算委員会でのやりとりでも、「記憶があいまいだ」
とか「事実関係を調査してからはっきり言いたい」という姿勢をずっと続
けている。そういう姿勢を続けていると、「やはり何かあるのではないか」
という疑義を持たざるを得ない国民も多いと思うが、そういう大臣の現状
の姿勢についてどのようにお考えか。
【代表】
そういう疑惑を持たれないためにも、早く事実関係をきちんと説明され
たほうがいいと思います。もちろん、ご本人自身の金銭の授受も報じら
れ、相手方はそういう主張をしている。これは記憶にある・ないの話では
ないと思うが、そういうのも覚えているかどうかわからないというのは極め
て奇妙なことです。いずれにしても正直に、しっかりと説明されることが大
事だと思います。
【時事通信・小松記者】
今日、衆議院本会議は甘利大臣(演説)の部分は退席されたが、今後
の代表質問に関しては経済演説に対しての質疑は行うのかということと、
退席は党として衆参同時の方針ということでよろしいか、確認したい。
【代表】
最初の質問については、これはこの週末も挟みますので、我々としては、
きちんと誰もが納得できる説明がなされることを期待しております。それが
なされない、しかも辞めないということになれば、どうするかということは週
明けに協議したいと考えております。
この(経済演説への)対応については、衆議院・参議院それぞれ各党と
連携をとってまいりました。そういう意味で、衆議院と参議院でやや対応が
分かれるところはあるかもしれません。
【テレビ朝日・河村記者】
「政治とカネ」の問題はもう何度となく繰り返され、よく言われるのが「収
支報告書に記載するのを忘れた」とか、最近はそれが言いわけとして成
立してしまっているような状況になっている。根本的に、法改正も含めて
制度的にどういう対応が「政治とカネ」の問題に必要かと思われるか伺い
たい。
【代表】
今回、記載漏れとかそういうことでは説明できないようなことが、問題に
なっているわけです。ですから、もし現金を受け取ったりということになれ
ば、刑法(違反)にも当たる可能性もある。記載ミスとか、そういう話とは
次元の全く違う問題だと思います。あってはならないことです。
【毎日新聞・田所記者】
甘利大臣の説明はまだ途中段階だとは思うが、自分の(金銭の)授受
については(記憶が)あいまいだが、秘書については若干、「なぜ秘書が
ああいうことをやったのか」みたいな感じで、もしかして秘書の話で留め
るのかなという予感がちょっと昨日の決算委員会ではした。もし、そこら
辺のお考え、感想などあれば伺いたい。
【代表】
週刊誌の報道を見る限り、かなり明確な発言を相手方はしておられる
ようです。幾つかの話があるのですが、秘書の関わる話が問題になっ
たからといって、ご自身の関わる問題がそれでクリアされるということで
はないと思います。全く別の問題、幾つかの問題が今指摘されていると
いうことだと思います。
○甘利大臣問題・TPP審議への影響について
【NHK・花岡記者】
TPPがこの国会でもメインテーマの一つだが、今回のことがTPPの国
会での審議に与える影響と、大臣はTPPの調印式に出席したいという
意向を示しているが、この点についてどうお考えか。
【代表】
まず事実関係を明確にすることが先です。それがないままに大臣が続
けられるのか。私はそれをよしとは思わない。ですから国会でのやりとり
というのは、大臣を続けるという前提での議論ですから、今お答えするわ
けにはまいりません。
調印式に出るかどうか。これだけ非常に恥ずかしい疑惑が報じられて
いる中で、TPP調印式に出ていって調印されることは国の恥だと思いま
す。
【IWJ・ぎぎ記者】
法令違反が疑われれば追及するのは当然だと思うが、TPPの審議が
できないというのは国民にとって大きな不利益になると思う。仮の話だが、
大臣が辞職するという話になれば、例えばTPPの審議を待ってからとか、
そういった対応は考えられるか。
【代表】
まず、きちんと説明してくださいということを申し上げている段階で、そ
れ以降、辞任をする・しないとか、仮定に基づく質問にはお答えする必
要はないと思います。
【IWJ・ぎぎ記者】
甘利大臣が「説明を1週間以内に」と言っていて、仮にそれが1週間後
だとすると、2月4日に行われるTPPの署名式まで時間が限られてしまう。
今の国会が始まる前に、臨時国会を開いてでもTPPについて説明責任
を果たすべきだと民主党は主張していたが、TPPに関してどんなことを
追及しようと思っていたのか。また甘利大臣、与党はTPPについて何を
明らかにすべきだとお考えか。
【代表】
全てです。交渉の中身、経緯、全く明らかになっておりません。どうして
こういう結論になったのかということについて示されておりません。膨大な
資料を、読めばわかると言われればそのとおりかもしれませんが、内容
すらはっきりしていないところがたくさんある。相当しっかりとした議論をし
ないといけない。
○施政方針演説の受け止めについて
【「ニュースソクラ」・土屋記者】
財政再建の話は(代表の)持論であって非常に共感するが、では岡田代
表は、マニフェストなどで訴えてきていると思うが、改めてどこを削減したい
のか。予算審議があるわけで、かつてないことだが修正をさせて予算を圧
縮させることも国会の機能としては本来あるはずだと思うが、それだけの
覚悟を持っているのか。
それから、聞きたいのは義務教育費の問題。子どもがどんどん減って
いっているのにこれが全然減っていない。民主党の支持母体に日教組が
あるわけだが、そこのところに切り込む覚悟があるのかどうか伺いたい。
【代表】
まず、何をどう切るかということですが、これは本予算についてこれから
しっかり精査していきたいと思います。補正予算については我々、大きく
三つの項目について、これをやめて、そして国債発行を削減すべきである
と、組み替え動議まで出している。したがって、そういったことは既に行っ
ているし、これからも基本的に考えていく。
教育費の問題は、我々、政権政党の時代に35人学級を実現しようとし
て、1年生・2年生までは実現した。国際的に見ると、40人学級というのは
先進国ではありません。35人ないしは30人というのが普通です。我々と
してはそういったことをぜひ実現したいと考えている。それがわが党の考
え方です。
【毎日新聞・田所記者】
同一労働同一賃金を初めとして、ちょっと前の「1億総活躍」からそうだ
が、総理が民主党の打ち出している政策を取り込もうというか、“抱きつき
戦術”みたいなものが見られるが、その政権の狙い、参院選の争点つぶ
しなのか何なのか、どうご覧になるかという点と、総理のその姿勢につい
てどうお考えになるか。
【代表】
いろいろなことを言われている。この前までは「女性活躍」と言われてい
て、今は「1億総活躍」と、そういった“かけ声”はタイミングよく出されるが、
問題は中身が何なのかということ。メディアの皆さんにもそこはしっかりと
見ていただきたい。
今回、「同一労働同一賃金の実現に踏み込む考えであります」と言わ
れました。同じ段落の中で、冒頭は「非正規雇用の皆さんの均衡待遇の
確保に取り組みます」と言っておられる。我々は派遣法の議論の時に
「均衡待遇ではだめだ。これは均等(待遇)である」と主張してきた。同
一労働同一賃金というのもその延長線上にある話で、「均衡待遇」と「同
一労働同一賃金の実現に踏み込みます」が同じ文章の中に出てくるこ
とに私は驚きを感じております。一体どう説明されるのだろうか。代表質
問でもぜひ聞いてみたいところだとは思います。
【NHK・花岡記者】
働き方の部分で、民主党は長時間労働の抑制法案を準備していると
いうことだったが、今日の施政方針演説の中にも、時間外の部分の割
増金を引き上げて長時間労働を防ぐといったような話もあった。自民党
・政府の言っている長時間労働抑制策と民主党の目指す長時間労働の
抑制に何か違いはあるか。
【代表】
総理が言われたのは中小企業に関するところだと思います。残業につ
いての割増が、大企業は既に実現しているが、中小企業は遅れています
ので、それをやりますという話で、新しい話ではなくて、本来一緒にやって
もよかったのですが、中小企業の現状に配慮して遅らせたものをやります、
というだけです。まるでこれが全体の残業の割増をやりますというふうに
書かれているのは納得できない、国民に対して誤解を招くものだと思い
ます。
総理はこうも言っている、「労働時間に画一的な枠をはめる、従来の労
働制度、社会の発想を大きく改めていかなければなりません」。我々は、
やはりこういう発想で労働時間の規制をどんどん外していくことは間違っ
ていると思っている。
先進国にはない過労死(が日本で起きている)という、非常に不名誉な
話。この前のワタミの判決を読むと、名前の通った企業でもこんなことを
現実にやっているのだとわかる。したがって、最低限の長時間労働の規
制は法律で行うべきだと考えている。昨年、長妻昭代表代行(民主党共
生社会創造本部本部長代行)たちがドイツに行ってこられて、ドイツの
現状も調べてこられましたが、こんなにいいかげんな長時間労働が蔓
延している国は先進国の中ではないと私は思います。
そこをしっかり“たが”をはめた上で多様な働き方を認めていくというこ
とでなければ、時間の“たが”がないままで多様な働き方、あるいは実績
主義などと言ったら、ますます無定限な長時間労働が蔓延してしまうと
考えている。
【日刊スポーツ・中山記者】
今日の総理の施政方針演説を聞いていると、「挑戦」という言葉が20
回近くあった。先ほど代表は「政治は夢を語らなければ」という話だった
が、かけ声的な感じにも聞こえたが、その辺はどのようにお感じか。
【代表】
“かけ声”です。“かけ声”だと思います。
夢を語るのはいいのですが、そのために財政にも十分な余力があり、
どんどん前向きなことができればいいが、残念ながら現状を見ると、や
はり新しいことをするためにどこかを諦めなければいけないとか、ある
いは見直さなければいけないというところが出てくる。そこに対する説
得も含めて語るのでなければ、責任を果たしたことにはならないと思い
ます。
○今後の国会審議の重要テーマについて
【フリーランス・上出記者】
今後の国会全体の重点の置き方について伺いたい。甘利問題が出
てきて、これも政局的にも大変重要な問題になってくると思うが、前の
国家で盛り上がった安保法制についての取り組みなど、せっかくの盛
り上がりを大事にしていくことがこれから問われてくると思うが、その辺
については。野党共闘の問題も含めて、全般的にどうお考えか。
【代表】
安保法制、あるいはさらにその先にある憲法改正、こういう問題はし
っかりとこの国会で議論していかなければいけないと思います。憲法改
正についても「3分の2」ということを総理は言及された。具体的な個々
の話になると口を重くされるが、いずれにしてもしっかりこれから議論し
ていかなければいけないと思っています。
その場をどうやって確保していくかということは一つの論点で、まずは
予算委員会の場でしっかりやっていかないと、関係の委員会といったっ
て非常に限られてしまいますので、1月、2月、3月の衆参の予算委員
会の場、これが非常に重要だと思っています。
○野党協力・結集をめぐる議論について
【共同通信・関記者】
新党について伺いたい。維新の党の小野政調会長が本日の記者会
見で、岡田代表は新党に関して速やかに決断すべきだ、どういう態勢
で臨むのか決めてほしい、という発言をした。この発言についての受け
止めと、新党可否についてのお考えを伺いたい。
【代表】
こういう話は記者会見でお互いやりとりするようなことではない。私は
代表として、松野代表としっかりとコミュニケーションをとっていきたいと
考えています。
○宜野湾市長選挙・普天間基地問題について
【「ニュースソクラ」・土屋記者】
週末に宜野湾市長選がある。民主党はたしか辺野古移転反対の候
補を推していると思うが、この選挙の行方について今どう見ているか。
それから、結果次第のところもあるが、もともと代表は辺野古移転は
やむを得ないというお考えではなかったかと思うが、改めて基地問題
について考えを伺いたい。
【代表】
まず、この選挙は市長選挙ですが、政令指定都市ではありません
ので、知事選挙でもありませんので、本部としては推薦・公認、ある
いは応援するとか、そういうことは決めておりません。もちろん地元
でのいろいろな対応はあるのだろうと思います。
基地の問題は、私、従来から申し上げておりますように、民主党
政権の中で一旦は「県外」と鳩山総理はおっしゃったが、現実には
そういった具体的な県外の場所が見出せなかったということで、も
とに戻した、つまり辺野古に戻したという経緯はあります。新たな移
転先が見つからないまま「現在のプランがだめだ」というのは、結局
鳩山政権が犯したのと同じ誤りを犯すことになりますので、基本的
なスタンスは我々は変わっておりません。
もちろん、もっといいところが具体的にあれば当然、沖縄の外に見
出していきたいと思いますが、現時点ではそういうものは、少なくとも
我々の中にはない。
ただ、今の政府の進め方は極めて問題で、沖縄との軋轢が、過去
の歴史的なさまざまな経緯にまで遡ってどんどん強くなっている、深
まっているという状況です。こういう強引なやり方はやはり避けなけ
ればならない。したがって、現時点で進めている埋め立て工事をス
トップして、もう一度しっかりと国と沖縄県で話し合いを再開すべきで
あると。それまでの間は工事はストップするというのが私たちの考え
方です。
【フリーランス・堀田記者】
辺野古の移設に関して、岡田さんはこれはやむなしということなのか。
【代表】
やむなしと言っているのではありません。今、決定しているものを、
何も当てがなく変えるというわけにはいかないと。それは無責任であ
ると。しかし、今の話し合いの状況を見ると、極めて深刻な影響が出
ます。日本の安全保障そのものに関わるような、そういう事態になる
かもしれない。したがって、ストップをして、しっかり話し合いをすべき
だということです。
【フリーランス・堀田記者】
話し合いがスムースに進んで、工事が続行されて基地ができた場
合は、移すということについては問題はないということか。
【代表】
スムースにいくとは思えませんが、やはり県民から選ばれた知事が、
県民を代表して国と話し合いをするということです。その結果が出れ
ば、それは尊重されるべきだと基本的には考えています。
○八王子市長選挙について
【フリーランス・堀田記者】
今、八王子市長選が行われている。政令指定都市ではないが、
有権者46万人と非常に大きい。安倍さんの一の子分である萩生
田さんの、子分と言っていいか知らないが、市長が石森さんだ。こ
の自公推薦に連合が乗っている。八王子の民主党の市会議員5
人全員がこちらを応援している。相手方は共産・社民推薦だが、
連合が自公側につくということは明らかに1月5日に連合会長が
「共産党とはできない」と言ったことの裏返しのように思うが、感
想を伺いたい。
【代表】
私、中身を全く承知しておりませんので、今お話しになったこと
がどういうことなのか、コメントは非常にしにくいですね。基本的に
政令指定市でない限りは、党本部の判断ではありませんので、
例えば八王子であれば都連に任せている。