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2016.01.30|記者会見

岡田克也代表 民主党2016年度定期大会後記者会見⇒https://www.youtube.com/watch?v=Iqz8UeRetA8

岡田克也代表 民主党2016年度定期大会後記者会見
2016年1月30日(土)14時45分~15時15分
編集・発行/民主党役員室(項目ごとに編集しました)

★会見の模様を以下のURLで配信しています。

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■冒頭発言
冒頭発言はなし
■質疑
○野党の協力・結集をめぐる議論について
○衆参選挙に向けた候補者擁立について
○参議院選挙について
○金銭授受問題による甘利前大臣の辞任について
○衆議院選挙制度改革・定数削減について
○大会運営について
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■冒頭発言

【司会・辻元清美役員室長】
 本日は、冒頭発言はなしということで、皆様から今日の大会につきまし
てのご質問をお受けしたいと思います。よろしくお願いいたします。

■質疑

○野党の協力・結集をめぐる議論について

【ニコニコ動画・七尾記者】
 維新の党の松野代表と今後話し合われるということだったが、岡田代表
はかつて新党結成の判断の時期を3月とおっしゃった。新党だとすれば国
民への浸透度などを考えても3月では遅いのではないかという声もある。
新党をつくる・つくらないの判断の時期の前倒しについてどうお考えか、改
めて伺いたい。

【代表】
 特に(考えを)変えておりません。

【読売新聞・中田記者】
 維新の党との関係について、先ほどのあいさつの中で「新党結成は排除
しない。松野代表とこれから議論を集約していく」とおっしゃった。3月末を
めどに新党の判断をするとおっしゃっていたが、今後のスケジュールにつ
いて具体的な考えがあれば伺いたい。

【代表】
 3月末というのはデッドラインです。それ以上のことは何もありません。い
ろいろな議論を既にやっていますが、議論してみないとわからない。計画を
作ってそれどおりにできるということではないと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 乗り越えられるかわからないけれども両代表で煮詰めると。これは党大
会であえておっしゃったわけで、もちろんその後の党機関(での手続)も必
要だろうけれども、トップ同士の交渉ということで両代表に一任を受けたと
いう認識かと思うが、その点はどうか。

【代表】
 この本大会に先立って地方代議員会議もありました。そこでも同様のこ
とは申し上げている。
 中身によってどのレベルでの確認・手続が要るかということは当然ある
けれども、基本的には代表に任せてもらいたいと、手続はとると、こういう
ことでご了承をいただいたと考えています。それが今日の実質的な意味だ
と思います。

【毎日新聞・田所記者】
 松野代表と話し合うことになるということで、その協議のテーマは合流の
是非や方法なのかと思ったが、テーマを確認したい。

【代表】
 今までも公式・非公式にいろいろな話はしております。その話し合いの
集約を急ぐということです。それ以上の内容について申し上げるつもりは
ありません。

【毎日新聞・田所記者】
 先ほど「新党の選択肢を排除しない」と。その「新党」の意味は、98年に
旧民主から新民主になった時の方法とか、そういう変化の方法も含めての
「新党」か。

【代表】
 これは新しい形をつくるかどうかということで、さまざまな可能性を議論し
ているわけですから、選択肢をこちらから勝手に狭めるとか、こういうもの
でなければいけないとか、そういうことを外に向かって言うつもりは全くあ
りません。合意されればご説明します。

【産経新聞・松本記者】
 党大会に先立って行われた地方代議員会議に出席した地方組織の方
に伺うと、党名の変更はよろしくないとか、維新については吸収合併にす
べきだという意見も出たと伺っている。こうした地方の声はどう受け止めら
れるか。

【代表】
 多様な意見が出ました、その逆の意見も出ました。
 私自身、申し上げたのですが、「そういういろいろな意見に私は耳を傾け
る。しかし、その意見は一様ではない。だから最後は私が決断しなければ
いけない。私の決断に委ねてもらいたい」、そう地方の代議員の皆さんの
会議では申し上げた。

【共同通信・関記者】
 先ほどのあいさつの中で、「松野代表と議論していきたい」とおっしゃった
後に、「決まった結果によっては党の機関に諮らせていただきたい。しかし、
まずは代表である私にお任せをいただきたい」と発言があったが、想定さ
れている党の機関というのはどういったものになるか。

【代表】
 それは中身次第です。それぞれ機関の授権の範囲があります。一番大
きいの(党の最高議決機関)は党大会です。そして議員総会(党大会に次
ぐ議決機関)があり、常任幹事会がありということですから、それは決まっ
た中身によって決まってくる。

【日本経済新聞・宮坂記者】
 先ほどのあいさつの中で、昨年12月の維新の党との合意の話に触れ、
その中で「両党の結集も視野に、地方組織も含めさらに信頼関係を高め
る」と明記されていることにも触れられた。法案審査や甘利さんの追及チ
ームなど両党で一緒にやっている部分もあると思うが、この間の動きを見
て、この信頼関係の深まりについてどう評価されるか。「結集」に向けて何
合目と言えるのかという点についてはいかがか。

【代表】
 何合目かという数字を言うことは、あまり意味がないと思います。
 この国会は統一会派を組んで、代議士会なども共同でやっております。
私はかなり、例えば給与法とか難しい問題もしっかり乗り越えて今日(こ
んにち)まで来ることができたと思います。そういった実績を一つ一つ積
み重ねていくことが大事だと思います。
 地方のほうは、今日も地方代議員会議で申し上げたのですが、いろい
ろな問題があることはわかる。それは、例えば県によっては維新と民主
で会派が違って、採決の態度などもかなり違う、そういうところもあります。
ですからいろいろな事情がそれぞれありますので、それはわかるけれど
も、お互いにコミュニケーションをよくとって協力する、お互いの距離を狭
める、そういう努力をしっかりとしてくださいと。昨年の全国幹事長会議に
続いて、今日もそのことを申し上げた。

【NHK・花岡記者】
 あいさつの中で「まずは代表である私に任せていただきたい」と発言され
た。野党再編のあり方をめぐっては、常任幹事会や今日の地方代議員会
議でもいろいろな意見、社民党との関係や、共産党との関係、維新の党と
の関係、いろいろな意見があるが、代表としては何を一番重視して野党結
集のあり方について判断していきたいとお考えか。
 新党についての可能性も排除しないという話もあったが、代表としては他
党との関係について、何を一番重視して決めていきたいとお考えか。

【代表】
 新しい勢力をつくることによって国民の皆さんが、本気でその集団が自
民党に代わって政権を担っていく、そういう集団であると考えてもらえるか
どうかということだと思います。

【テレビ朝日・河村記者】
 まずは維新の党と、新党について松野さんと話し合うということになるか
と思うが、松野代表はもう少し広い形、他の党との連携にも言及している。
次のステップとして社民党や生活、ほかの党との連携も同時に進めてい
く考えはあるか伺いたい。

【代表】
 同時にというのは難しいと私は思います。ただでさえ難しい話をさらに複
雑にすると思いますので、まずは維新としっかり話し合う。その上で次のス
テップということだと思います。
 維新とは既に政策・理念面では合意した文書もできている。他党とは全
くそういうことができていない。そういったところも乗り越えなければいけな
い。維新と同列では議論できないと思います。
 選挙の協力とかそういうことは相談できると思います。

【TBS・牧野記者】
 党大会の前には、民主党や維新の党の中から、新党への道筋をある程
度示してほしいとの声が出ていた。代表は今日のあいさつでそれを意識し
た発言はされたか。

【代表】
 私のところにはいろいろな意見が届けられております。今おっしゃったこ
とと全く逆の意見もある。そういう中で、「私に任せてもらいたい」ということ
を申し上げた。

【共同通信・関記者】
 「新党の可能性を排除するものではない」という発言の中で、代表はこれ
まで「解党ありきの議論は全く理解できない」と発言されてきたかと思うが、
今回おっしゃった「新党」の意味という部分で、解党というものに対する考
えは今までと変わりないか確認させていただきたい。

【代表】
 これは公党と公党が話し合いをして、そして新しいものをつくるかどうか
の真剣な議論をするわけですから、あまりそうパズル的に、これはどうだ、
あれはどうだと、そういうことにお答えするつもりはありません。

○衆参選挙に向けた候補者擁立について

【フリーランス・田中記者】
 衆参の立候補予定者の発表があったので伺いたい。(参議院)新潟選
挙区は市民連合などが中心になって森裕子さんで行こうということにほぼ
固まっているが、民主党から菊田真紀子衆議院議員を立候補させること
が決まったような報道がある。それはいかがか。

【代表】
 まず、森さんで固まっているという認識は、私はそういうふうには思って
おりません。今まで連合、それから各党が集まって議論してきました。そこ
では結論はまだ出ていないというのが私の認識です。

【フリーランス・田中記者】
 私が言うのは市民連合です。

【代表】
 「市民連合」というのはよくわかりません。候補者については、少なくとも
各党プラス連合で今まで話し合ってきた。そういう中で何か決まったという
ことはない。
 「民主がしっかり決めてもらいたい」ということで今まで選考を進めてきま
したが、衆議院の現職である菊田真紀子さんが決意を固めたと。まだ手続
が終わっていませんので、そういう言い方をさせていただきますが、決意を
固めたということで、これが正式に決まれば、我々としては菊田真紀子さん
で何とかまとめていきたいと考えています。

【新潟日報・小熊記者】
 現職衆議院議員の菊田さんの鞍替えということで、相当な覚悟というか、
異例だし、決意があったと思うが、改めて代表の受け止めを伺いたい。

【代表】
 県連から上がってくると思いますが、常任幹事会で正式に決めておりま
せん。その段階でコメントするのは避けたほうがいいと思います。
 ただ、新潟県の候補者をどうするかということでずっと、菊田真紀子さん
は県連代表ですから話し合ってまいりました。そういう中で強い責任感、
そして新潟県、どうしても勝たなければいけないという中で、決心が固まっ
ていったのだろうと思っています。

【日本ジャーナリスト会議・吉野記者】
 衆議院選もダブルで行われる可能性もあるが、全体として空白区の解消
がどの程度できているか伺いたい。
 また、午前中の地方代議員会議で、党員・サポーターからも執行部が受
け身の状態であるような、党員が少ないところは執行部にもっと動いてほ
しいという意見が一部出たように聞いている。それに対して執行部としても
っと積極的にやっていかなければいけないという認識はあるか。

【代表】
 後のほうの質問は、私は直接聞いておりませんので、どこの場で出たの
かわかりませんが、お答えはしかねます。
 最初のほうは、既に明らかにしておりますように3月末をめどに(衆院選
小選挙区で)200人を擁立するというのが我々の目指しているところです。
これは維新の現職も含めて、ということです。

【TBS・牧野記者】
 北海道放送からの代理の質問で恐縮だが、安倍総理が夏の参議院選や
次の衆議院選で新党大地との全面的な選挙協力を実現するよう自民党幹
部に指示したとの報道がある。さらに鈴木貴子さんに離党を促し、次の衆議
院選で自民党公認候補とすることも検討しているということだが、コメントを
伺いたい。

【代表】
 鈴木貴子衆議院議員はわが党の議員で、非常に優秀な、私も期待してい
る人です。そういう“うわさ話”の段階でコメントすることはいたしません。

○参議院選挙について

【時事通信・小松記者】
 今日、活動方針が採択されたが、参議院選挙についての記述で、過去参
議院選挙があった年の活動方針を見ると「与野党逆転が最大の目標」「単独
過半数を目指す」「自公の単独過半数獲得を阻止する」といった明確な目標
が書かれているが、今年の活動方針はそういった表現がない。そういう記述
をあえて盛り込まなかったとしたら、その理由を伺いたい。

【代表】
 これは2年前の選挙を見ると、かなり厳しい状況でした。そのことも踏まえ
て今度の選挙を考えていかなければなりませんので、そういう意味で現時点
ではそういう表現に留めている。

【ニコニコ動画・七尾記者】
 参議院はしっかり勝たなければならないとおっしゃったが、具体的な勝敗
ラインや勝利のイメージみたいなのがあったら伺いたい。

【代表】
 数字で今申し上げるつもりはありません。それは不毛だと思います。
 我々が言っていることは、安倍政治の暴走を止める、そして政治の流れを
変えるきっかけをつくる。それだけの結果を出すということを申し上げている。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 とりわけ1人区は安倍政権に総がかりで戦う態勢をとると宣言された。野
党第2党は共産党だが、代表あるいは幹事長からも「共産党」の名前が一
つも出なかった、あるいは共産党を呼ばなかったということを考えると、民共
の連携の動きはこの党大会においては出てこないわけで、白紙というか非
常に消極的だ、やらないというメッセージだと私は受け取った。野党第2党と
どうするか言及がなかったことについて伺いたい。

【代表】
 これは私が申し上げたとおりなので、それをそのまま受け止めていただき
たいと思います。志を同じくする各党・各会派にも呼びかけて、特に1人区で
の戦いについて、安倍自民党に総がかりで戦う態勢を築かなければならな
いということです。それ以上でもそれ以下でもありません。

【神戸新聞・小西記者】
 維新との、合流はともかく選挙協力について、具体的にどう進めていいの
かという指示があまりないという声が参議院の候補者の中からも上がってい
るが、その辺の協力については代表はどのようにお考えか。

【代表】
 そういう声があるというのは、理解に苦しみます。基本的にそれはそれぞ
れの選挙区は県で、比例ではない。そういう選挙区ごとの候補者、県連など
も含めて話し合っていただくことであって、党が全部指示をする話ではない。
現実にそういうことはどんどん進んでいます。

【日本ジャーナリスト会議・吉野記者】
 生活、社民、こころ、元気、改革、あるいは無所属との連携をどのように
お考えか、再確認させていただきたい。

【代表】
 今、選挙の面で協力の話をしているのは社民と、それから生活とも話は
しなければならないと考えています。それはバッティングしているところの
整理の問題も含めてです。新潟などはそういうケースに当たるのではない
かと思います。それから協力し合うということも含めて話をしなければなら
ない。
 そのほかの政党は、今は具体的には特にないと思います。必要があれ
ば、話はいたします。ただ、基本的に選挙で協力していくということになると、
考え方の面であまりにも違い過ぎるということでは難しい。そういったこと
も見きわめながらやっていかなければいけないと思います。

【「FACTA」・宮嶋記者】
 「一強打破」で、今回、一挙に力を出すと。これはお金も含めて勝負をか
けると。「必ず勝たなければいけない」とおっしゃった。その責任は自ら負
うというか、我に大義ありと。だから負けてはいけないわけだが、そこのと
ころの責任というか、勝敗ラインは聞かないが、岡田先生自身の総決算
でこの1年をやる、その責任は負うというふうに受け止めた。だからこそ
総がかり態勢をつくると。その辺のことをもう少し伺いたい。

【代表】
 1年というよりは、7月の参議院選挙、半年切っている。ここに私の今
までの26年間の思いをすべて込めて戦っていくということです。

○金銭授受問題による甘利前大臣の辞任について

【NHK・喜久山記者】
 党大会とは関係なくて恐縮だが、甘利大臣が辞任され新しく石原大臣が
就任した。甘利前大臣については大臣辞職だけでなく議員辞職も含めて
という意見も出ているが、改めて今回の件について代表の所感を伺いたい。

【代表】
 これは昨日も記者会見で申し上げておりますので。それ以上のことはご
ざいません。

○衆議院選挙制度改革・定数削減について

【NHK・花岡記者】
 自民党は定数削減の部分については見送りする方針を固めたという報
道がある。代表は常々「総理もおっしゃっているように答申を尊重すべき
だ」という立場だと思うが、こうした自民党の姿勢についてはどうお考えか。

【代表】
 そういうことはあり得ないと思います。安倍総理が今まで言ってこられた
その発言を振り返れば、そういう選択があるはずがないと思います。
 もしそういうことであれば、何のために佐々木調査会をつくったのか。そ
れを全く無視する、何のためにつくったのか、説明できません。(衆議院選
挙制度に関する)調査会をつくり議論することを呼びかけたのは安倍総理
です。まさかそういう恥ずべきことはなされないだろうなと思っています。

○大会運営について

【フリーランス・安積記者】
 「安倍政権の暴走を止める」ということで、野党の協力をこれまでもおっ
しゃっている。今回、松野さんと水野さんが(党大会に)参加されているが、
その他の野党の方々を招待したとかメッセージを受け取ったということは
あるか伺いたい。

【代表】
 いろいろと考えたのですが、来ていただいて、登壇・来賓挨拶をしてい
ただく時間がとれないということであれば、むしろ今回は統一会派を組ん
だ維新の党の松野さんに絞ろうと、そういう考え方です。そういう説明をし
て他党からはご了解をいただいています。

○大会運営について

【日本ジャーナリスト会議・吉野記者】
 今回の大会運営について伺いたい。18歳以上が選挙権に参加する中
で、政治に関わっている大学生の団体も見受けられたが、18歳は高校生
も選挙権を持つことがあるわけで、そういう高校生の団体を招待するとか、
あるいは女性の団体を招待するとか――今回の執行部の発言は男性し
かなかった。大会の運営として、若年層と女性層をしっかりすくい上げる
ような意図はあったのか、それともそこはちょっと抜けていたのか。

【代表】
 党大会ですので、来賓の方はいらっしゃいます。その中に女性の方も
若い方もいらっしゃったと思いますが、しかし本来の議決権を持つ部分
は、県連ごとに選定された代議員によって構成するものです。そういう中
で女性もいたと思います。

【日本ジャーナリスト会議・吉野記者】
 女性の発言がなかった。

【代表】
 候補者2人は発言されました。

【日本ジャーナリスト会議・吉野記者】
 それは候補者であって、執行部としての配慮がなかった。蓮舫代表代行
はなぜ発言されなかったのか。

【代表】
 それは特に男性だから、女性だからというふうに考えていない。蓮舫代表
代行や辻元役員室長にも発言してもらえばよかったかもしれません。




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