岡田克也代表定例記者会見(7月14日)
岡田克也代表記者会見
2016年7月14日(木)14時30分~15時02分
編集・発行/民進党役員室(項目ごとに編集しました)
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
■冒頭発言
・東京都知事選挙について
・憲法改正をめぐる議論について
・天皇陛下「生前退位のご意向」報道について
・南シナ海に関する仲裁裁判所の判断について
■質疑
・東京都知事選挙について
・憲法をめぐる議論について
・自公連立について
・天皇陛下「生前退位のご意向」報道について
・野党再編について
・参議院選挙の結果について
・参議院選挙の総括について
・社民党・吉田党首の辞意表明について
・党代表選挙について
・参議院副議長人事について
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■冒頭発言
○東京都知事選挙について
【代表】
皆さん、お疲れさまでした。選挙の疲れも、私自身もじわじわと出てきている感じがしますが、都知事選も始まりましたので、しっかり対応していきたいと思います。
冒頭4点、申し上げます。
まず、その都知事選挙ですが、今日からスタートいたしました。我々としては、鳥越俊太郎候補という最善の候補を得て、しっかり戦い抜いていきたいと思います。
もちろん鳥越さんは、野党4党、そして市民、地域政党、多くの人々が自発的に推す中で戦いを進めていただくことになります。市民連合は今朝、鳥越推薦を決定いたしましたし、ローカルパーティーの東京・生活者ネットワークも全力で応援するということであります。4党だけではなくて、幅広い支持者に支えられてしっかりと都民に対して訴えていただきたいと思います
○憲法改正をめぐる議論について
【代表】
2番目は、憲法の改正論議について。7月11日ですが、総理の記者会見で安倍さんが私の名を挙げて、「『安倍政権の間は憲法改正をしない』というふうに、岡田代表は言っておられるわけですが、それは建設的な対応とは言えないのではないか」と、こういうふうに言われました。
私は、「安倍政権の間は憲法改正をしない」と、そういう言い方をしているわけではありません。まず、安倍総理の憲法に対する考え方を明確にすべきだということを申し上げているわけです。立憲主義について真逆の解釈をしている可能性がある。
それから日本国憲法について、「GHQが少人数で、たった8日間でつくり上げた代物」。事実関係についても安倍さんの認識は間違っていると私は思いますが、“代物”というふうに日本国憲法を言う総理大臣というのは聞いたことがありません。ここはしっかりと取り消して、総理大臣としての日本国憲法に対する正しい受け止め方、それを示していただきたいと思います。そうでないと、70年間憲法を尊重して国会初め国民の間で議論してきたことに対する侮辱になります。
そういったことについて、しっかりと総理が説明されることが先であるということを私は申し上げているわけで、憲法改正、あるいは議論そのものを一切しないと言っているわけではありません。球は総理にあるということを申し上げておきたいと思います。
○天皇陛下「生前退位のご意向」報道について
【代表】
それから昨日・今日の報道で、天皇陛下の生前退位の問題が報じられております。正式なコメントはないままでありますので真偽は確かめようがないわけですが、各社が報じているところを見ると、かなり確度の高い話なのかなと推測しているところであります。
今の陛下を近くで拝見しておりまして、ご高齢であるにもかかわらず、外国賓客の接遇でありますとか、あるいは被災地のお見舞いとか、戦没者慰霊のための海外訪問等、本当に厳しい日程を黙々と誠意を持ってやっていただいている姿には頭の下がる思いであります。ただ、そういう中でいろいろな無理も出てきていると。そして陛下ご自身が、報道されているようなご意向であるとすれば、これは真摯に受け止めて、しっかりとした対応を考えていかなければならないと思います。
私は、やはり有識者の議論する場を政府がつくり、その有識者の皆さんに、さまざまな問題が現実にありますので、しっかり議論していただきたいと考えております。もちろん、その有識者の答えが出た上で、これは皇室典範の改正などが必要になりますので、しかも非常に重要な問題ですので、国会においてもしっかりと議論していきたいと思います。非常に重要な問題なので、国論が分かれるようなことではなくて、有識者の皆さんの間で真摯な議論が行われて、多くの国民の皆さんの方向性が一致するようなプロセス、そして結論が出ることを期待したいと思います。
もちろんその有識者会議の中では、その最終的な結論以外にも、ご公務の量や内容の見直しとか、それから皇族の皆さんの間での分担のあり方とか、そういうことも議論していただきたいと思います。
あわせて、もう少し先々を考えた時に、これは前から指摘されていることでありますが、やはり(女性皇族の)結婚による皇籍の離脱について、もう5年、10年先を考えると、ご結婚を前提とすると、皇族の数が一挙に減ってしまうということになりかねないので、ここについても真剣な議論がなされる必要があるのではないかと思っております。そういうものがないと、役割分担と言っても非常に限られたものになってしまうと。前々から言われていることですが、若い女性皇族がご結婚されて皇籍を離脱されるということになると、動ける方が一挙に減ってしまうということは現実でありますので、やはりその現実にはしっかりと向き合うべきではないかと思っております。
ただ、一時、福田内閣において議論された、女性にも天皇の可能性をという議論、これはこれで一つの議論としてあるわけでありますが、ここはまだ国民の間に多様な議論があります。したがって、ここまで広げて議論してしまうと、おそらく有識者会議の議論というのはなかなかまとまりにくいのではないか。あるいは、まとまっても、国民の中にもさまざまな議論があるのではないかと思いますので、そこは分けて、女性天皇を認めるか、認めないか、というような話は今回の有識者会議の議題からは外してやられることが必要ではないか。タイムリミットがある中での議論ですので、そういうふうに考えているところであります。
いずれにしても、政府においてしっかりとした対応をしてもらいたいと思います。
○南シナ海に関する仲裁裁判所の判断について
【代表】
4番目ですが、南シナ海に関する仲裁裁判所の判断が下りました。内容はご存じのとおりでありますが、私は中国政府の対応は非常に問題があると思います。言い方も、判決に対して、ここで特に繰り返しませんが、非常に侮辱的な言い方もしているし、(仲裁裁判所の判決は)国連海洋法条約に基づく法的拘束力を持つことは明らかでありますので、それを尊重する姿勢を示してもらいたいと思います。
世界は一定の法的なルールのもとで成り立っているわけで、それを公然と「従わない」ということを、安保理のメンバーである、大国である中国が言うということは、これは世界全体の安定にとっても非常にゆゆしきことであって、そこはしっかりと冷静な対応をお願いしたいと思っております。
■質疑
○東京都知事選挙について
【毎日新聞・松本記者】
都知事選で、改めて野党統一候補として擁立できたことの受け止めをお願いしたい。
【代表】
私は「“人”が先だ」と申し上げてまいりましたが、すばらしい人を得て、そして野党4党が合意できたということは非常によかったと思っております。
【毎日新聞・松本記者】
今回の都知事選の結果が今後の野党共闘に及ぼす影響について、どのように考えられるか。
【代表】
それは結果が出てからの話ですね。
【NHK・花岡記者】
昨夜、宇都宮健児さんが都知事選への立候補を辞退されたが、これについての受け止めと、野党側の候補が改めて一本化できたが、この意義について伺いたい。
【代表】
宇都宮さんは大局的判断に立ってご決断いただいたと思います。過去2回、次点という位置づけにありますので、ご本人としては無念の思いもあったし、いろいろお考えもあったと思います。それを、野党で1人という大局観に立ってご決断いただいたことは非常にありがたいことだと思います。宇都宮さんのご決断に心から感謝を申し上げたいと思います。
【日本テレビ・原記者】
宇都宮さんでは統一候補はだめだった理由を伺いたい。
【代表】
誰がだめで、誰がいいということではありません。私達は、宇都宮さんという名前を具体的に検討はしておりません。
【TBS・牧野記者】
宇都宮さんは最終的にはおりたが、途中では政策協定もないままに野党がまとまることに対しての違和感を訴えていた。そのことについてはどのようにお考えか。
【代表】
野党4党間の話は野党4党間の話であって、それは候補者の方が何か言うことではないのではないかと思いますが。
【TBS・牧野記者】
宇都宮さんに大局的判断、ご協力いただきたいということを働きかけて、結果的におりたということは、都民の選択肢が減るという結果にもつながったが、この点、都民にとってはどのようにお考えか。
【代表】
それは選挙一般について言えることで、じゃあたくさん出れば出るほど都民の選択肢が広がっていい、ということにはならないと思います。
【産経新聞・松本記者】
今朝、私も鳥越さんの出陣式に行ったが、民進党所属の国会議員も都連所属の方を中心にたくさんいらっしゃっていたが、壇上に立ってマイクを握られたりということはなかった。これは政党が前面に出ないようにという、何かそういう意図があっての戦略なのか。
【代表】
今回は出陣式ですから、各党が出るというよりは、やはり市民の皆さんが主導的にやっていくということを象徴的に表したものだと思います。これから選挙戦、いろいろありますが、それは状況に応じてですが、例えば私が鳥越さんと並んで演説するとか、そういう機会は現時点ではありません。
【TBS・牧野記者】
鳥越さんがすばらしいということだが、どのようなところが候補者としてすばらしいとお考えか。
【代表】
一流のジャーナリストであると私は思っています。今までの経験、そしてさまざまな現場を踏んできたことによって培われた判断力、決断力、そういったものが大きな組織のリーダーとして必ず発揮されると思っています。
【TBS・牧野記者】
政策についてはこれからと言っているが、その点についてはどのようにお考えか。
【代表】
それはあまり時間を置かずに、きちんとおまとめになると思っています。
あと、ずっと4人というか3人のお話を聞いていまして、やはり今回の、2人の知事の途中辞任ですね、それはご本人自身に一つ責任があったことは間違いありません。金銭の授受とかお金の使い方とかいうことで問題があったことは言うまでもありません。ただ、やはり自民党の都議会についてさまざまな問題があることも事実なので、そこをしっかりと正していくことができる、そういうリーダーが求められている。そういう観点から見た時にも鳥越さんしかないだろうと私は思っています。
○憲法をめぐる議論について
【フリーランス・宮崎記者】
憲法だが、衆参の憲法審査会という話に早速なってくるかと思う。また、ある報道では自民党の古参議員がダブルトラックで、要するに連立与党の協議会を同時に立ち上げて衆参の審査会を動かしていくほうがいいのではないかといった声も出ている。秋の臨時国会での憲法審査会のあり方、審議入りそのものを認めるか認めないかといったところから含めて、現時点でのお考えをお聞きしたい。
【代表】
私の考え方は、先ほど申し上げましたように、もちろん憲法審査会があるわけですから議論することは可能ですが、まず、前国会で議論しなかったのは与党、自民党であるということは申し上げておきたいと思います。ですから、動かす以上は公平なルールで動かしていかなければならないと。勝手にやれと言ったり、実際やらなかったりというような不公正な運営というのはあってはならないことだと思います。
そういうルールも含めて、まずしっかりと憲法審査会の幹事間で議論することが必要ではないかと思っております。まだ、幹事も正式には選任されていませんからね。
【共同通信・関記者】
憲法審査会での議論、秋の臨時国会以降始まると予想されるが、今まで選挙戦を通じて野党4党での連携の枠組みというのを重視して進めてきた。憲法9条に対する姿勢等では一致する点はあるかと思うが、他の項目についてはグラデーションが、違う部分もあるかと思うが、今後、野党4党の枠組みを憲法改正の議論の中でどのように生かしていくのか。あるいは、そういった協力体制を憲法審査会の中でも行っていくのか。その点について伺いたい。
【代表】
先ほど言いました「入り口」がありますから、そこを総理がきちっと整理されることが大前提ですね。そのことは繰り返して申し上げておきたいと思います。
その上で憲法について、私は9条の改正は必要ないと明言しているわけですが、それ以外について何か言っているわけではありません。したがって、それが「なるほど」と思われるようなことが出てくればそれは議論するということは――先ほどの大前提が満たされた上で、それはないわけではないと思います。他の野党とも、そういったことはよく話し合っていくことになると思います。
【共同通信・関記者】
党憲法調査会長の江田五月さんは間もなく任期を終えるかと思うが、後任人事に関して現時点での考えを伺いたい。
【代表】
現時点で白紙です。実際に本格的に動き出すのは9月ですから、おそらく新しい体制になって考えることではないかと思います。
○自公連立について
【フリーランス・宮崎記者】
(参院選後の平野議員の入党により)参議院で自民党が単独過半数を取って秋の臨時国会を迎えることが確実になった。自民党に限らず、総理の会派が衆参で単独過半数になるのは27年ぶりだ。これによって、自公連立をしている最大の理由は本来消えたはずだと思う。一方、そうは言っても選挙協力の話、それから憲法の3分の2の話がある。そこで民進党代表として、自民党が衆参過半数を取ったことによって、自公連立は今後どうあるべきとお考えかコメントをいただきたい。
【代表】
私が「自公連立、どうあるべきか」などということを述べる立場にはございません。自民党の力がより強くなり、ただでさえ引きずられがちな公明党がさらに引きずられてしまうと。昨年の安全保障法制をめぐる議論などはまさしくそうだったと思いますが、そういう傾向が強くなる可能性はあります。
ただ、選挙における協力という意味では、やはり自民党は公明党の支持者なくして選挙戦を戦えない候補者がほとんどですから、そういう意味ではこの結びつきというのは簡単にはほぐれないと思います。
個人的には、公明党の幹部の皆さんは、私それぞれ親しいし、考え方も近い人が多いですから、コミュニケーションはこれからもとっていきたいと思いますが、最終的には党対党になった時には、やはり自民党にかなりフォローせざるを得ないような、そういうのが今までの現実ですね。
○天皇陛下「生前退位のご意向」報道について
【共同通信・関記者】
先ほど代表は有識者会議の設置について言及されたが、確認だが、そこで議論されるべきとお考えなのは皇室典範改正。現状、退位についての規定がない部分と、女性皇族が(結婚により皇籍を)離脱した後にも活動が可能になるべきか、その2点について議論していくべきだとお考えか。
【代表】
公務のあり方などもすぐにでも結論を出していったほうがいいと思いますね。もちろん、政府のベースでいろいろと配慮はされていることだと思いますが、まず、すぐに陛下の負担をいかに減らしていくかということは、結論がそう時間がかからずに出せることですから、そういうものをまず出すと。
その上で、じゃあその負担を減らす中で、かわりにそれを担う人をどうやって維持していくかという中で、先ほど言った結婚された女性皇族の取り扱いの問題というのが出てくるし、そして最も重要な問題である今回の退位という問題についても、これはある程度時間がかかると思うのです。そう簡単に結論は出ない。いろいろな理由があって、今の仕組みになっておりますので。そういうことについて結論を出していくということではないかと思います。ただ、2年も3年もかける話ではないと思いますね。
それから法形式は、もちろんこれも議論していただく。国会でも議論しなければいけませんが、皇室典範の改正もあれば、法律で臨時・異例のものとして個別に対応することもあり得るわけですから、そういうことも含めてしっかり議論していただければと思います。
【NHK・花岡記者】
基本的な姿勢だが、代表は先ほど、「陛下自身のご意向であるならば真摯に受け止めてしっかりとした対応をとるべきだ」とおっしゃったが、陛下が生前退位をしたいというご意向があるならば、国会としてもそれに応えるべきだとお考えか。
【代表】
ただ、いろいろな問題がそこにはありますので。皇室典範が今の仕組みになっているのは、それは理由があるわけですから、そういうことについて、きちっと有識者会議で議論していただいて、「こういう問題があるけれども、こうだ」という方向性を出していただいて、多くの国民も理解・納得できる形で進めていかないといけないと。この問題について、政党の代表である私があまり結論を先取りして言うべきではないと、そんなふうに思っています。
【フリーランス・宮崎記者】
一代限りの特別な措置法として立法するということは、選択肢としてなくはないとお考えか。
【代表】
いろいろな可能性がありますから、それも含めて議論していただいたらいいと思います。
○野党再編について
【北海道新聞・津田記者】
野党再編について伺いたい。代表は、参院選を前に旧民主と旧維新と合流させて民進党結党を進められたが、次の国政は衆院選になる。それに向けて新たな野党再編は必要かどうか。特に共闘を進めた生活の党や社民党を含めた野党再編はどうお考えか伺いたい。
【代表】
大事なことは数合わせではなくて、やはり理念・政策が一致するということです。それは維新の党との合流の際も私が最も重視したことです。
我々には我々の理念・政策があります。基本的にこれを前提にして考えていきたいと考えております。
○参議院選挙の結果について
【時事通信・小松記者】
参議院選挙について伺いたい。選挙後の記者会見で代表は、「17議席の2倍というものが念頭にあった」とおっしゃっていたが、選挙前にこの目標をおっしゃらなかった理由はなぜかということと、選挙が終わってから明らかにされた理由を教えていただきたい。
【代表】
目標をあらかじめ言うのは、私の趣味ではないんですね。だから「心中期したものがあるか」と聞かれたから、「心中期したものはこういうことです」と申し上げただけです。聞かれなければ言っていません。
【時事通信・小松記者】
今回の参議院選挙で、安倍総理は「与党で改選過半数」という勝敗ラインを設定して、結果としてこの目標を達成したわけだが、例えば自民党がもし今回の選挙で大きく議席を減らして改選過半数に届かなかったとして、それでも安倍総理が「一番成績が悪かった時の議席数よりは増えているから、安倍政権は国民から信任された」という主張をされたとして、代表はその主張に納得されるか。
【代表】
それは国民が判断することですね。
○参議院選挙の結果について
【産経新聞・松本記者】
参院選で掲げた「まず、2/3を取らせないこと」という目標は達成できたのか、達成できていないのか、認識をお聞きしたい。
【代表】
これはスローガンですので、何が3分の2かというのは、いろいろな考え方はあるわけですね。私はあえて言いませんでしたが、「与党で3分の2」もあれば、あるいは「改憲勢力で3分2」、「改憲勢力」の中にも、無所属まで入れるのかとか、こころはどうかとか、いやおおさか維新は憲法9条は言っていないとか、いろいろな言い方がありますので。私は、そういうことを細々と何か解説するつもりはなかったし、してきませんでした。一つのスローガンとして、「まず、2/3を取らせない」ということで申し上げてきたところです。
【産経新聞・松本記者】
スローガンということは、達成できたか、できていないかを推しはかる、そういう性質のものではないという認識か。
【代表】
選挙で戦うに当たってのスローガン、ということですね。
○参議院選挙の総括について
【NHK・花岡記者】
参議院選挙の総括について伺いたいが、各都道府県連に総括文を今月中に出すように指示が出ていると聞いた。党としての総括をいつぐらいまでに出すのかということと、今回初めての試みとして、野党側の候補を一本化したこと、あと複数区での擁立の方針なども今回いろいろ新しい試みをされたと思うが、どういったことをメインというか、重きを置いて総括されるお考えか。
【代表】
いろいろな切り口があると思いますので、各都道府県の報告も見つつ議論していきたいと思います。3年後には確実にまた選挙があるわけですし、もちろん総選挙がその前にあるわけですから、それに資するような分析をしたいと思います。
タイミング的には、都道府県(の報告)が出てくるのは今月末ということですが、都知事選をやってはいますが、並行してある程度議論は党本部としても進めていかないと、あまり長く時間をかけるわけにはいかないなと思っています。
○社民党・吉田党首の辞意表明について
【朝日新聞・中﨑記者】
本日の朝、社民党の吉田党首が、参院選の結果を受けて辞意を表明された。4党の協力関係の中でも大きな役割を果たした吉田さんだと思うが、それに対する代表の受け止めと、このことが今後の4党の関係に与える影響等、考えがあれば伺いたい。
【代表】
吉田さんとはたびたびお話をさせていただき、お互い信頼関係でしっかりと結ばれてきた関係だと思っております。掛け値なしにすばらしい指導者だった、政治家だったと思います。今回落選ということになってまことに残念ですが、これからもしっかりと社民党を引っ張っていっていただきたいと思います。
もちろん、誰が代表になるかというのは、これは社民党の中の話ですから、私がとやかく言う話ではございません。今後、新たな代表が選ばれるということに仮になれば、その方と同じように信頼関係をつくって、しっかりと協力していきたいと考えています。
○党代表選挙について
【テレビ朝日・河村記者】
9月に代表選挙が予定されているが、代表選は、今回の参院選やこれからの都知事選、あるいはそれまでの党運営について、所属の議員や党員・サポーターが評価をする場でもあると思う。その評価の場に、言い方は難しいが、岡田代表はその評価をきちんと受けるつもりはあるか伺いたい。
【代表】
現時点で白紙です。
○参議院副議長人事について
【フリーランス・宮崎記者】
輿石東先生が議員を7月25日で引退されるので、一部報道では郡司彰さんが参議院副議長という声が上がっていると出ているが、代表のお考えはいかがか。
【代表】
私が考えを言えばそれが決定ですので、申し上げません。