『日経ビジネス』 掲載記事について
『日経ビジネス』7月18日号に、岡田克也の記者会見等の発言をつなぎ合わせた「作文」が、あたかもインタビュー記事かのように掲載されました。本人の承諾もなく、読者に一方的な誤解を与えるものであるため、民進党役員室長名で、同誌に対して抗議文を送付しました。
岡田克也事務所
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平成28年7月20日
日経ビジネス編集長
飯田 展久 殿
民進党役員室長
辻元 清美
貴誌掲載記事について
日々のご精励に敬意を表します。
さて、貴誌7月18日号に「敗軍の将、兵を語る 参院選スペシャル」と題する記事が掲載されています。この記事は、我が党の岡田代表が、あたかも貴誌のインタビューを受けて、参議院選挙について語っているかのような体裁をとっていますが、実際は、記者会見等の過去発言をつなぎ合わせて、貴誌が「作文」したものです。
記事の最後に「選挙期間中の演説や選挙後の囲み取材、記者会見などを基に構成しました」との注釈が言い訳程度にあるものの、貴誌ほどのメディアが、岡田代表本人への取材はおろか、記事掲載の事前の連絡・承諾もなく、このような切り貼りの「作文」を掲載していることに、大きな驚きと憤りを感じています。
政治家にとって言葉は命であり、話す時期や質問内容等に応じて、細心の注意を払いながら発言しています。特に、選挙結果が出る前と後で発言内容が変わることは当然あります。貴誌の記事は、読者に一方的な誤解を与えかねないだけでなく、報道のあり方として、禁じ手とも言える極めて問題のあるものです。それとも、本人の承諾もなく、このような「作文」記事の掲載を許すことが貴誌の編集方針なのでしょうか。これは貴誌の信頼性にも関わることです。
貴誌に対し、厳重に抗議するとともに、岡田代表並びに我が党に対する謝罪記事の掲載を求めます。
以 上
160720_日経ビジネスへの抗議