岡田克也「無所属の会」代表記者会見(4月3日)
岡田克也「無所属の会」代表記者会見
2018年4月3日(火)15時20分~15時45分
編集・発行/民進党役員室
★会見の模様を以下のURLで配信しています。
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■冒頭発言
○陸自イラク日報問題について
○新党結党 全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議での議
論について
○選抜高校野球 三重高校の活躍について
■質疑
○「中道的な新しい党」「新しい民主党」の結党方針について(1)
○雑民党・故東郷党首について
○東京労働局長「是正勧告」発言・「働き方改革」法案について
○森友問題 佐川氏証人喚問・今後の真相解明の取り組みにつ
いて
○憲法論議について(1)
○一連の動きの総括について
○陸自イラク日報問題について
○IR実施法案への対応について
○憲法論議について(2)
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■冒頭発言
○陸自イラク日報問題について
【「無所属の会」代表】
私から冒頭、何点か。
まず防衛省のイラク日報問題ですが、「ない」という説明をし
てきた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が、陸自の中で見つか
ったということであります。
今ごろ出てきて非常に疑問に思うわけですが、とりわけ1月
に発見されたものが、2ヵ月以上なぜかかったのかということ
も不明であります。まるで予算が上がるのを、そして予算委員
会が終わるのを待っていたかのような、こういうタイミングで
出てきたことは非常に不自然であります。
もしそういった、出てきてしまったけれども、あまり早く出
てくると国会で問題になる、というような隠蔽する意図があっ
たとすれば、それ自身許しがたい背信行為だと思っております。
いずれにしても、国会においてしっかりと議論の場を設けて
議論していく必要があると考えております。
それから、実は安保法制の議論のときに私は、イラクへの自
衛隊の派遣について、陸自もそうですが空自が問題だというこ
とを、2回ほど予算委員会あるいは特別委員会の中で問題提起
しております。サマワでの陸自の活動も大きな話題になりまし
たが、空自の活動は、米兵を運ぶなど、より戦闘行為に近い行
動をしていた可能性が高いわけです。しかし、その内容はほと
んど知らされないまま。したがって、陸自があるならば当然空
自もあるはずですから、空自の日報もしっかり探して出しても
らいたい。そしてそこで、当時のイラクに対する派遣法制に反
するようなことが事実上行われていたのではないかという懸念
に対して、しっかりと検証する必要があると思っております。
○新党結党 全国幹事会・自治体議員団等役員合同会議での議
論について
【「無所属の会」代表】
日曜日に全国幹事会が開催されまして、いろいろなご意見が
出ました。最終的には、新党の準備会をつくって議論を進めて
いくことについて承認が得られたということであります。
その際、何人かの方から、私なり「無所属の会」はどうする
のかというご意見をいただきまして、私は、両院議員総会で一
定の方向が出た後なので、出席はするけれども発言はしないつ
もりでありましたが、ご質問いただきましたので発言いたしま
した。幹事長も、私がこう言っていたというご発言も(昨日の
定例会見で)あったようですが、正確にちょっと申し上げてお
きたいと思っています。
私が申し上げたのは大きく言って、三つです。
一つは、私自身が25年間、自民党にかわる政権を担える政
党をつくるということで一貫してやってきた。その信念は揺る
がないし、目指すところは全く変わっていないということが一
つです。現在の野党の中で、大きな固まりをつくっていきたい。
2番目。その大きな固まりをつくるに当たって、いろいろな
方法があると。今回の新党構想についての私の意見・懸念とい
うものについては、もうこの場も含めて何回も申し上げてきま
したので、あえて繰り返すことはいたしませんでした。そして、
今執行部が考えている新党の方向性でいくということであれば、
その構想がうまくいくことを願っている、ということでありま
す。
3番目。では、私自身がその新党構想についてどういうスタ
ンスをとるかということについては、現時点では決めていない。
私には私の考えがあり、とにかく政権交代可能な政治、自民党
にかわる政権を担える政党をつくるために自分がどういう行動
をすべきなのかという視点でしっかり考えてみたい。こういう
ことであります。
○選抜高校野球 三重高校の活躍について
【「無所属の会」代表】
記者会見とは直接関係ありませんが、現在、三重高校がリー
ド中でありまして、夏に決勝戦で敗れた相手にぜひ勝って、決
勝に進んでもらいたいと思っております。
■質疑
○「中道的な新しい党」「新しい民主党」の結党方針について(1)
【NHK・稲田記者】
新党関係だが、増子幹事長が福山幹事長のところを訪れ、こ
の後、古川幹事長とも会談して党首会談を呼びかけるという段
取りだが、このテンポ、それから執行部が向かっている方向性
についての評価を伺いたい。
また、ご自身は決めていないと日曜日におっしゃっていたが、
きょう変わることがあれば、一応そこも伺いたい。
【「無所属の会」代表】
先ほど申し上げたように、私自身、現時点で決めておりませ
ん。自民党にかわる政権政党をつくるためにはどうすればいい
かという、その一点で考えたいと思っております。
執行部がいろいろとやっていることについて一々コメントす
るつもりはございません。大きな方向としては党として了承し
た話なので、それについてあまり詳細にわたって言う話ではな
いと思います。
【時事通信・岸本記者】
関連で。これまでは「敵に塩を送るようなことになる」とか
否定的な見解だったと思うが、先ほどのご発言だと、「執行部の
構想がうまくいくことを願っている」とおっしゃっていて、も
し考え方に少し変遷があったのであればご説明いただきたい。
【「無所属の会」代表】
変化はありません。
決まるまでは、私も自分の経験に基づいていろいろな意見は
言いますし、党内の会議でも、両院議員総会・懇談会の場でも、
こちら側(執行部席)に座っていたのですが、そこでも一度は
発言させていただきました。
ただ、党として方向性が決まったことですから、そのことに
ついていろいろと言う段階ではなくなっていると思っています。
大きく何かずれるようなことがあれば言うことはあるかもし
れませんが、基本的にはそれは方針に従って執行部がやられて
いることと理解しています。
【読売新聞・松下記者】
関連で伺いたい。民進党と希望の党の新党について、きょう
希望の細野議員が新党への不参加をツイッターで明らかにした。
これまで希望については「けじめ」をつけなければいけないと
いうこともおっしゃってきたと思うが、これによって一つ希望
に「けじめ」がつく見通しになったが、そのことについて、き
ょうの時点では変わっていないとおっしゃっているが、何か考
えることはあるか。
【「無所属の会」代表】
私は「けじめ」ということをかつて申し上げてきたわけです
が、何が「けじめ」であるかということは一切申し上げており
ませんので、ご質問には答えられません。
【「FACTA」・宮嶋記者】
改めて岡田さんの懸念を伺いたいが、政党支持率が1%前後
の政党というのは、その存在というのかアイデンティティーを
喪失しているのだと思う。そういうものが二つくっつく。一方、
十何%あるところを外している。それをもって民主主義と国民
生活を守る「中道的な新しい党」とか「新しい民主党」とか、
そういうものが国民に振り返られると思うのは私は信じられな
いが、その辺は、ただ大きくなればいいというのがもともと岡
田さんの言っている「大きな固まり」論なのか。本質が伴って
いないのではないか。
【「無所属の会」代表】
両院議員総会で確認、決めるまでは、私はいろいろなことを
申し上げておりました。今のご質問のような趣旨のことも申し
上げたことは当然あります。
ただ、今の時点では私は言うべきではないと思っています。
【共同通信・小野塚記者】
関連してだが、冒頭の発言でも防衛省の日報問題などに触れ
られたが、国会が開いていれば、いろいろ問題が出てきて、現
在政権も非常に不祥事が続いているような段階で、野党として
はここを追及していくところであると思うが、その中でこの新
党構想が動いていることについて、国民から理解が得られると
お考えか。
【「無所属の会」代表】
確かに与党は今、非常に厳しい状況に置かれていると思いま
す。そういうときに新党の話ということについては、ご指摘の
ようなこともあるかもしれませんが、私はかつてこのことにつ
いては申し上げておりますので、ここで繰り返すことはいたし
ません。
【共同通信・小野塚記者】
「無所属の会」についてだが、会としてこの新党構想に対し
て対応していくというお考えはあるか。
【「無所属の会」代表】
きょうも総会がありましたので、少し議論しました。当面、
新党協議会の様子を見守るべきだというのが、きょうの結論で
あります。
もう一つ私が申し上げたのは、新党協議会に「無所属の会」
として参加するということは考えていない。したがって「無所
属の会」所属の議員の中で新党協議会にぜひ入って議論を一緒
にしたいという希望がある方は個人として執行部と話をしてく
ださい、ということを申し上げたところです。
あとは、コミュニケーションをよくしていきたいと思います。
一緒にやってきた14名の仲間ですから。
ただ、最終的にはこういう問題は議員一人ひとりの出処進退
の問題ですから、どこかでタガをはめるとか、そういうことで
はなくて、一人ひとりが自分の責任で決めることだと思ってい
ます。
【時事通信・岸本記者】
今の関連だが、「無所属の会」は代表として残すべきとお考え
になるか。それとも、一旦その個々人に判断を任せて、最終的
には解消という形になるのか。どういうふうに代表としてはお
考えか。
【「無所属の会」代表】
「無所属の会」というのは、衆議院における会派なのですね。
したがって、これから新党ができてどういう会派ができるかと。
そのときにはもう「無所属の会」としては存続していないとい
うことになるのだろうと思いますが、いずれにしても、これは
どういうふうに新党構想が動いていくかということにもよるの
だろうと思っています。
【朝日新聞・山岸記者】
1%と1%の政党がという話が先ほどあったが、一方で、合
流すれば野党第1党という立場に数の上ではなっていく可能性
が高いのかなと思う。そうなってくると、やはり野党第1党と
してのプレゼンスみたいなものが自動的についてくる。規模が
大きくなることによって露出が増えるとか、支持が得られると
か、そういう展望というものは代表はお持ちか。そういった意
味で、先ほどの「固まり」ということをおっしゃっているのか、
あるいは違う意味であればそういうこともお伺いできれば。
【「無所属の会」代表】
私の「大きな固まり」というのは最終形ですから。その途中
の形を言っているのではないのです。
その新党と立憲民主と、どちらが第1党になるのかというこ
とは、これはやってみないとわかりませんから、仮定の質問に
はお答えしないほうがいいと思います。
○雑民党・故東郷党首について
【「フランス10」・酒井記者】
ゲイレポーター、酒井佑人です。6年前に日本人にとっては
忘れられない出来事が起こった。雑民党の党首の東郷健さんが
亡くなられたのが2012年4月1日だが、この東郷健さんの
七回忌についてどうお考えか。それと、東郷さんのご活躍につ
いても、その当時どうお感じになられたのか伺いたい。
【「無所属の会」代表】
特に私は交流もありませんでしたので、特に申し上げること
はありません。
○東京労働局長「是正勧告」発言・「働き方改革」法案について
【NHK・稲田記者】
東京労働局の勝田局長が(記者会見で報道陣に対して)「何だ
ったら皆さんの会社を是正勧告してもいい」ということを言っ
て、きょう加藤厚生労働大臣が「処分も検討する」と発言した。
この労働局長の発言と、厚生労働省は近く「働き方改革」法案
の閣議決定を目指しているが、こういった状況で政府が法案を
出してくることについてどう見ていらっしゃるか。
【「無所属の会」代表】
まさしく権力をかさに着たような物の言い方で、そういう方
が要職におられるということは驚きです。
それから、非常に意図的に調べをかけることができるという
ふうにも受け取られるわけで、公平公正でなければならない行
政が、そういう形で、自分たちの気に食わない、意見の合わな
い人に集中的に調査をかけるとか、そういうことはあってはな
らないことで、厳しく対応してもらいたいと思います。
法案そのものは、我々のスタンスは既に固まっております。
なぜ高度プロフェッショナル制度が残っているのかということ
は理解できないことですから、ここはまた委員会の中でしっか
り議論していく必要があると思います。
【朝日新聞・山岸記者】
関連して。「厳しく対応」ということだが、具体的に更迭・辞
職、こういったものを求めていくお考えはあるか。
【「無所属の会」代表】
具体的な話は、あまり私が言うべきではないと思います。そ
れは、言うとしたらやはり党の代表なり政調会長が言われる話
ではないかと思います。
○森友問題 佐川氏証人喚問・今後の真相解明の取り組みにつ
いて
【「フランス10」・及川記者】
佐川前国税庁長官の証人喚問から1週間になるが、そのご感
想と、森友問題を今後どのように追及していくか伺いたい。
【「無所属の会」代表】
極めて不自然な証言だったと思うのです。「刑事訴追の可能性
があるから答えられない」と言って、基本的に全て証言拒否を
している。刑事訴追と関係のないことも含めて証言をしなかっ
たということと、そういう中で、「政治家や官邸の関与はありま
せん」というところだけ妙にはっきりと言われた。私は聞いて
いて非常に腹が立った。そして、財務省というか霞が関への国
民からの信頼が失われているときに、それを少しでも取り戻す
ために正直に話してもらいたかったと思います。
今後、これはまた野党6党で協議しながら、野党6党がしっ
かりまとまっていることが大事だと私は思いますが、さらなる
証人喚問その他(を求めていきたい)。
私が非常に気になっているのは、やはり文書の改ざんの問題
も重要ですが、同時に重要なのはそもそもの値引きの問題です
から。いろいろな新しい話も出てきております。国として、な
ぜ国有地の調査ができないのか。しっかりと10メートルを掘
り返してみて、ごみの状況が積算の根拠になったものと整合的
なのかどうかと。そのことはすぐにできることなので、ぜひや
るべきだと私は考えています。それを拒むのは、何か言えない
ことがあったと言われても仕方がないと思っています。
○憲法論議について(1)
【産経新聞・廣池記者】
憲法に関連して伺いたい。与党側は今、衆院の憲法審査会の
開催に向けて幹事懇談会を呼びかけているが、野党側はなかな
かこれに前向きな姿勢を示していない状況だ。森友や日報問題
があるからかもしれないが、こういった与党側の呼びかけには
どう対応していくべきとお考えか。
【「無所属の会」代表】
これは憲法調査会の現場で判断することではないでしょうか。
○一連の動きの総括について
【「FACTA」・宮嶋記者】
岡田さんは生粋の政権交代論者なので伺いたいが、結局、蓮
舫さんがやめずに100とか120ぐらいで固まりがあったら、
本来、政府・与党を解散に追い込んでという、実はそういう局
面なのだけれども、こんなことになってしまったと。これは野
党は本当に国民にお詫びしないといけないと私は思うのだが、
そういう反省をどうお考えになるか。全く2周ぐらい遅れて二
つちょっとくっついたって何も起こらないと僕は思うが、本当
の総括が足りないのではないか。その辺、どうごらんになるか。
【「無所属の会」代表】
今おっしゃった後段の問題はちょっと別にしまして、蓮舫さ
んが代表をやめるかどうかということもありましたが、せっか
く選んだ蓮舫さんをみんなで支え切れなかった。やはり足を引
っ張る、そういう動きがかなりあったことは事実です。だから
彼女はやめたと思います。
しかしその後、いい代表選挙をやって前原代表が選ばれたわ
けですから、当然、民進党を引っ張って、解散を打たれたらそ
れに対して正面から立ち向かうというのが代表の本来果たすべ
き役割だったと思います。
それが違う決断になって、そして現状、私は本当に残念に思
っています。今まで二十数年間やってきたこと、それを根底か
ら否定されたような形になっていますから。そして、それは私
自身のことよりも、日本の政治にとって大きなマイナス、後退
であったと。
我が党は、あの決断は過ちであったということは総括をいた
しました。我が党以外にも、あれは何だったのかということは
しっかりと反省し、それを踏まえて新たな動きをしてもらいた
いと思っているところです。
○陸自イラク日報問題について
【テレビ朝日・村上記者】
日報問題に関連して伺いたい。希望の党は、稲田前大臣の国
会招致を求めている。代表は先ほど「検証をしなければならな
い」とおっしゃったが、検証の一環としてこれは国会招致に値
するとお考えか。
【「無所属の会」代表】
誰の国会招致ですか。
【テレビ朝日・村上記者】
稲田前大臣。
【「無所属の会」代表】
その辺の具体的なことは、やはり現場あるいは国対ベースで
6党で協議することで、代表が何か言われるならばともかく、
私はあまり自分の意見を言わないほうがいいと思います。
ただ、はっきり申し上げておきたいのは、先ほども言いまし
たように、空自についても日報はあるはずでありますので、し
っかりと調べてもらいたいと思います。
○IR実施法案への対応について
【共同通信・小野塚記者】
IRについて、今、与党のほうでかなり話が詰まってきてい
るところだが、このIRの法案に関してどういった態度で民進
党としては臨むべきとお考えか。
【「無所属の会」代表】
これは、これから議論しなければいけない。私としてはもっ
と早くからIRとエネルギー政策はこの国会で、特にIRは法
案も出てくるわけですので早く議論を始めるべきだということ
は申し上げてきたのですが、まだなかなか本格的な議論に至っ
ていません。
そういう中で、この新党の話になってきておりますので、タ
イミングは非常に微妙ですよね。新党になってから決めるとい
うことになるかもしれません。ちょっと新党の全体のスケジュ
ール感は私はよくわからないのですが。
おそらく、我が党と今の希望の党の皆さんの間では、大分考
え方は違うのかなと思っていますが、新しい党になれば、また
新しい党の考え方が出てくるかもしれませんので、微妙ですよ
ね。
ただ、とりあえず現在の民進党でどうなのかということはち
ゃんと議論しておいたほうがいいと私は思います。
私は、(法案に対して)反対です。
○憲法論議について(2)
【読売新聞・松下記者】
先ほどの憲法審査会の関連で伺いたい。立憲民主党は、CM
規制など国民投票法の改正を目指しているが、こうした国民投
票法改正案の審議であれば応じられるというような考えはある
か。それとも、やはり安倍政権であれば対応し切れないという
考え方はあるか伺いたい。
【「無所属の会」代表】
これは、僕に聞いて、僕が何か自分の意見を言っても仕方が
ない話で、党としての対応をしっかりと決めていく必要がある
と思います。
ただ、憲法9条についての私の考え方はブログで述べており
ますので、また参考にしていただきたいと思います。
むろん、自民党の案は非常に大きな問題があると思っており
ます。本来であれば、そうであれば自衛権。我が国として行使
すべき自衛権の範囲というのはどうあるべきかということをき
ちんと議論して、その上でそれをどう憲法に書くか。今の憲法
でいいのか、それとも変える必要があるのかということを議論
するというのが物事の順序ではないかと思っています。「自衛隊
を書くだけだから、いいでしょう」というのはあまりにも姑息
だし、そして案文を見る限り、やはり自衛権の範囲ということ
を議論せずにあの条文を認めるわけにはいかないと思います。