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11/18 旧統一教会をめぐる被害者救済法について(与野党幹事長・書記局長会談)

昨日、旧統一教会をめぐる被害者救済法について、与野党幹事長・書記局長会談が開催されました。

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<被害救済・再発防止のための寄附適正化の仕組み(概要)>

岡田克也幹事長ぶら下がり 冒頭発言
(14:00~与野党6党幹事長会談終了後) 2022年11月18日

岡田克也幹事長:
 先ほど6党幹事長が集まりまして、政府の方から、今お配りした紙の説明を受けました。公明党さんも含めて、各党からそれぞれ一言ずつですね、これについてコメントをいたしました。私の方からはですね、まず、この紙は消費者庁から出てきた紙ですが、総理は見ているのかというふうにお尋ねをいたしました。茂木幹事長の方から、これは政府としての紙であり、総理も含めてであると。総理も見てるかどうかはっきりは言いませんでしたが、総理も含めてのというふうに理解してくださいと。それからこの紙を今日夕方、実は4者でやるんですけれども、4者で詰めるということでいいですねと。実務者ですね、政調会長、それで了解ということでありました。
 さて私が申し上げたのは、大きく言って三つです。一つは、ここで寄附に関する規制ということで、いろんな要件が書いてあるわけですが、これは最初の行為としてこれわかるけれども、個々なのか、それとも2回目以降はどうなるのかと。例えば、毎回そのマインドコントロールに陥ってですね、2回目からは進んで寄附をするというようなケースっていうのは、当然あるというか多いわけですが、そのときに2回目以降の行為については、1に該当しないことが考えられる。そこはどうするんですかというふうに申し上げました。ちょっと私その説明は理解できませんでした。政府の説明は。この「乗じて」っていうところで読むとか、いろんなこと言ってたように思いますが、そこの問題は依然として残ったままだと思います。2回目から進んで寄附をするというようなことがカバーされないとすると、ほとんど意味がないということになりますので、そこは実務者のところでもですね、しっかりと詰めてもらいたいというふうに思います。
 その関連で、ここで最後に「必要不可欠であることを告げること」というのも書いてあります。これも毎回なのかと。これ毎回ということになると、進んで払っている場合、寄附している場合には、こういうことを告げない可能性はあります。それから、必要不可欠であることを告げるっていうことの立証は、これ立証責任は当然被害者の方にあると思われるんですが、非常に難しい、そういう問題が残されているんじゃないかということを指摘をいたしました。
 二番目は、2のところに関することで、資金調達の要求の禁止という、いわばこれ上限のような話として入ってきてますが、その居住する建物等の処分によって、寄附資金の調達を要求してはならないということであります。逆に言いますと、そうじゃないものの処分というのは、じゃあそれは規制の対象外ですねと。この前ありましたように、田んぼを売ったとかですね、居住する建物以外の資産を処分したような場合には、対象外ということになると、事実上上限はないに等しいんじゃないですかというのが二番目。
 三番目は、この4のところで、債権者代位権の特例ということで、扶養義務等に係る定期金債権のうち、期限が到来しない部分を保全するために、取消権を行使できる。これは家族がですね、本人が例えばマインドコントロールに陥ってても、家族が取り消しができるという、その関連の規定なんですが、あくまでもその範囲は扶養義務等に係る定期金債権の範囲にとどまっているということです。例えば1億円寄附してもですね、そういうものが年間数十万とか、あるいは百万とかいうことであれば、これは返ってこないと。もちろんこれ1年限りじゃなくて、何年かにわたって、その分返ってくるということかもしれませんが、しかし、非常に限られた範囲でしか返ってこないので、巨額の寄附をしたときに、その大半を取り返したいというふうに親族が思っても、それは叶わないということになるんだろうと思います。そういう点について、不十分じゃないかというふうに申し上げました。
 維新の藤田幹事長の方からも、その他の点について意見が述べられました。他党のことは言う必要はないと思いますが、国民民主党の榛葉さんは、概ね意見は入ってるというようなことを言っておられたと思います。正確には、ご本人に確認してください。共産党は今まで協議の場に入ってませんので、具体的なことは言われずに、これから精査して意見を言いたいということでありました。
 ということで、いま私が申し上げた点はじめ、問題はかなりありますので、そこをしっかりですね、実務者間で詰めていきたいというふうに思います。時間があまりないことは事実で、そしてこの国会で法律を成立させるということは、非常に重要なことだと考えています。ただ、中身のないものを、十分でないものを成立させても、それは意味がないことなので、やはりいかに実効性あるものを盛り込んだものを提示させるかということだと思います。そのためにですね、しっかりと我々は4党の場を通じて議論をさらにしっかりやっていきたいというふうに思います。私からは以上です。

(後略)




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