政治改革-これからが本番
通常国会での最大課題であった政治改革。あまりにお粗末な法律成立に、驚きかつ国民の皆様には本当に申し訳ないと思っています。巨額のウラ金を組織的につくっていたという犯罪行為。自民党として深く反省し、事実を明らかにするとともに、再発防止のための改革を成し遂げることが必要不可欠だったはずです。
しかし、キーパーソンである森元総理に対して、岸田総理は電話によって確認しただけ。私の質問に対して、記録もとっていないし、内容も話せないが、森元総理が関与していないことは明白と強弁しました。また、安倍元総理が亡くなった後キックバックが再開されたことに関して、安倍派の元事務局長は自らの裁判で、4人の幹部が8月に決定したと証言。政治倫理審査会における幹部発言と、まったく異なる内容です。これらに象徴されるように、事実の解明は全くなされませんでした。
パーティー開催や企業団体献金については、パーティ券購入者の公開基準額5万円超への引き下げ以外、改革は全くなされず、また、立憲民主党が提案した政治資金収入全体の第三者による監査などの重要な提案も無視。最大の争点の一つであった政策活動費は10年後に公開、黒塗りもありで、かつ領収書の保存方法、第三者によるチェック体制の整備など、具体的なことはすべて先送りです。
驚いたことには、自民党内で若手からもっとまともな改革をとの声が上がることはありませんでした。リクルート事件の後、若手議員を中心に、自民党改革派が主導して政治改革がなされたことを知る私にとって、これは本当に残念なことです。
岸田総理は、政治改革はこれで終わりではない、と強調。私に言わせれば、政治に対する国民の信頼を取り戻すために、政治改革はこれからが本番なのだと思います。今回の法改正のあいまいな部分、具体案が先送りにされたところをしっかりと前に進めるとともに、より根本的な問題を改めて党として提起する決意です。
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