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2007.05.01|TALK-ABOUT [ブログ]

総理訪米――温暖化問題に責任果たし、説得力ある提案を


この連休を利用して、安倍総理が訪米されました。そのことについて、一言申し上げたいと思います。

訪米の成果が何だったのか。あまり具体的なものはなかったというのが、率直なところだと思います。

安倍総理ご自身の不用意な発言によって火が着いた形になった従軍慰安婦の問題について、その火消しに努められた、その効果は一定程度あったと思いますが、これはいずれにせよ、前向きな成果とは言えません。


そして、もう1つは、地球温暖化の問題で一定の話し合いができたと。具体的な成果があったわけではありませんが、アメリカのブッシュ大統領にも温暖化の問題について話題に引き寄せることができたという意味はあると思います。

地球温暖化の問題は、来年日本で開かれる北海道洞爺湖サミットの大きな課題だろうと思います。

特に重要なことは、京都議定書が定めるその先、アメリカも入り、あるいは中国やインドも組み込むなかで、地球全体として、この温暖化問題についてきちんと希望の見える新たな目標設定、来年のサミットでそこまで行くのは難しいと思いますが、首脳間で大まかな合意ができることが非常に重要だと思います。

そして、そのためには、日本の総理として来年のサミットまでにやっておかなければいけないことは、中国やインドとの話し合い、連携、それに1つの方向性を出すということが1つ。

そしてもう1つは、これも言うまでもないことですが、京都議定書に定める目標を確実に達成する、日本自身が達成をする。

このこと自体、実際は極めて難しい状況にありますが、しかし、いまからでも遅くはありませんので、そのための総合的な対策をきちんと打ち出す、そして実行する。

このことが来年のサミットにおいて、日本が温暖化問題を持ち出したときに、その日本の提案が説得力を持つかどうか、日本自身が自ら責任をきちんと果たしているというなかで、新たな提案をすることが望まれていると思います。



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