映画『君の涙ドナウに流れ』――自由を勝ち取る困難さ
今日は少し映画の話をしたいと思います。
先日、妻とともに『君の涙ドナウに流れ 1956ハンガリー』という映画を観てきました。
この映画は、私が大変尊敬をしているある経済人、年間50本以上映画を観るという映画マニアの方でもありますが、その方に「10年に1本の映画かもしれない。是非観るように」と勧められて、観に行ったものです。
東京でも現時点では1館でしか公開されていませんので、地方ではなかなかまだ観ることができないかと思いますが、素晴らしい映画でした。
1956年、ハンガリー事件(ハンガリー動乱)が起こりました。ハンガリーのブダペストで、市民が駐留していたソ連軍に対して抵抗するという事件です。
この事件と同じ時期に、メルボルンでオリンピックが開かれました。そのメルボルンオリンピックでハンガリーチームは水球で金メダルを取るわけですが、この2つの出来事をお互い関連させながら描いたもので、映画としても大変成功していますし、心にズシリと訴えるもののある映画です。
自由を守る、あるいは自由を回復するということが、いかに重要であるかということを、この映画は示していると思います。
最後にテロップが流れまして、自由な国に生まれた人にはこの深刻さは分からないという趣旨のことが流れます。つまり、自由を勝ち取ることの困難さ、そして貴重さ、そういうことを訴えた映画でもあります。
いずれにしても、素晴らしい映画ですので、あまり話しますと話の中身まで話してしまいそうですので、機会があれば是非ご覧いただきたいと思います。
コメントを返す