山本議員がまいた種が芽吹き、大輪の花を咲かせる
先週末12日土曜日に、大阪で山本孝史さん(参院議員)のお別れの会が開催されました。
山本さんは93年に日本新党で初当選され、そのときに私も知り合いました。以来、新進党、民主党と同じ党にいて活動してきましたし、私も当初は厚生関係が活動のメインでしたので、山本さんと一緒に勉強したり議論したりすることも多かったわけです。大変親しい、素晴らしい友人を亡くしたことは本当に残念です。
葬儀の最後に、奥さんがお礼の言葉を述べられました。そのとき私は初めて知ったのですが、最初半年ぐらいの余命であると。胸腺がんという非常に重い病気だったわけですが、そしてそのときに、自分として何をやるべきか、まず「がん対策基本法」をしっかりと作ること。そのことを目標にして、そして、国会議員、特に野党議員にとっては国会におけるやり取りがすべてである、最も重要なことである、そういう思いで国会でしっかりと活動していこうと決意されたということでした。
山本さんというのは、非常に頑固なところもありました。そして、信念のあった人だと思います。厚生委員会をベースに、常に弱い人の立場に立って活動してきた素晴らしい議員だったと思います。
山本さんを見てきて思うのは、1人の人間あるいは政治家にこれだけのことができるんだということ示してくれたということです。がん対策基本法も、もし山本さんの存在がなければできていなかったかもしれない。少なくとも、こんなタイミングではできなかっただろうと思います。
日本人の3人に1人ががんで亡くなり、そして、日本のがん治療はかなり遅れている。そういう中で、それを抜本的に改めていこうというのが、がん対策基本法です。
山本さんや民主党からすれば、必ずしも十分なものではなかった、不十分なところもありますが、しかし、できたというのは大きな前進で、私はそれにあたって山本さんの力は非常に大きかったと、改めてそう感じています。
いずれにしても、長い間の同志を亡くしたことは非常に残念です。しかし、山本さんがいままでまいた種があちこちで芽吹き、そして大輪の花を咲かせる、そういった気持ちにとらわれながら、私は葬儀に参加していました。
心からご冥福を祈りたいと思います。
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