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2009.03.31|TALK-ABOUT [ブログ]

地方回り――応援の合間に授産施設と農協施設を視察

先週の土曜日(3月28日)、民主党大分県連の10周年ということで大会があり、私も講師として招かれ、お話をして参りました。その後、昔からの友人であり、かつては国会議員として同僚であった大分市長の釘宮磐さんと、食事をしながら懇談する機会がありました。

さて、その翌日の日曜日は、福岡6区の古賀一成さん(久留米)と福岡9区の緒方林太郎さん(北九州)をそれぞれ応援する機会があったのですが、大分から久留米までの移動の間に、かねて大変関心のあった2つの施設を訪れる機会がありました。

1つは、「コロニー久住」。これは、釘宮磐市長の弟さんが責任者をしておられる、知的障害者の皆さんのための授産施設です。約80名の障害者の皆さんが、その施設で働いています。

一般の観光客を呼び込むようなレストランや温泉といったものがありまして、そこの接客だけではなくて、農作業などもして、それも外にも出荷している。授産施設としてうまくいっているモデルの1つだと私は思います。そこを視察し、障害者の皆さんと意見交換をさせていただく機会もありました。大変印象深いものでした。

そして、その後、久住は竹田市にあるのですが、少し車で回り込んで、日田市の大山町に行きました。

この大山町というのは、大分県の平松前知事の時代に始まった「一村一品運動」のその発祥の地とも言うべきところで、「梅栗植えてハワイへ行こう」という掛け声で非常に有名になったところです。

中山間地域のあまり農地もないようなところで梅や栗を育て、それで儲けてみんなでハワイへ行こう、そういう掛け声で新しい農業への取り組みが始まりました。

現在では、それがさらに発展し、農協が中心になって、「木の花ガルテン」というレストラン、そして農家の方が持ち寄った農産物を売る施設が大変な人気で、福岡や北九州からも1時間以上かけて多くの人々が訪れている施設です。

話を聞いて大変驚いたのですが、例えば、お話を聞いたなかで私の横にいた方はエノキダケを作っておられると。年間売上としては2000万ぐらい。その隣の方はご両親と梅を作っておられる。梅干用の梅ですが、それが年間売上げ3000万円。所得にしても1000万円を超える方がたくさんいる。とても信じられないような、つまり、大きな農地のない地域でそれだけの生産をし、売上がある。

その秘訣は、流通の中抜きといいますか、直売したりレストランで出したり、そして何よりもそこに物語性があって、皆が一丸となって農業に取り組んでいる。そういったところかと思いますが、大変成功している、非常に元気付けられる、そういうところでした。

私が「成功の秘訣は何ですか」とお聞きしたところ、「農林水産省と違うことをやることです」と言われたのは非常に分かりやすくて面白かったわけですが、いずれにしても、これからの日本の農業、私は“外に打って出る農業”という可能性がもっともっとあるのではないかと思っていますが、この大山町のケースでは規模はそんなに大規模ではありませんが、しかし、直接消費者に売るということを通じて付加価値を高め、利益を確保する、1つの典型例だと思いました。

現場でやっておられる方の話を聞くということは本当に勉強になるなと、改めて感じた次第です。

*「コロニー久住」

→ http://hakuai-oita.com/koroni/index.html

*「木の花ガルテン」

→ http://www.oyama-nk.com/konohana-g/index.html

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