党首討論-ヤジは控えて中身で勝負を
昨日、初めての鳩山代表と麻生総理の間での党首討論が行われました。皆さんもニュースなどでご覧になられて、いかがだったでしょうか。
私は、鳩山さんが「友愛」という非常に高いレベルでの理念から入っていって、そして、気迫溢れる党首討論をされたと思います。
麻生さんのほうは、日本国総理大臣というよりは、自民党幹事長くらいの感じで、打ち返すのに一生懸命なだけで、あまり中身がなかったなという感じがします。
私は、この「国家基本政策委員会」のメンバーですので、会場にも参加していたわけです。ただそういった立場で言いますと、実はヤジが多すぎたなという感じがします。
私もこの党首討論が終わったあと、記者の皆さんに感想を聞かれて、実は答えられなかったわけです。
どういう意味かと言いますと、会場に座っていますと、ヤジが多すぎて総理が何をしゃべっているのか、鳩山さんが何を語っているのかということが、ほとんど聞き取れないというのが現状です。
テレビを見ている方には分からないと思いますが、現実はそういうことですから、私も自宅に帰ってビデオを見て初めて、党首討論の具体的なやり取り、全体が分かったという状況です。
考えてみますと、私が代表の折も同じような状況でした。ヤジは大変多いわけで、それヤジをあまり気にしなければいいのですけれども、しかし、やはり議論に集中しようとすると、特にあまり品のないヤジが飛んだりすると、それなりにやはり影響は受けるわけです。
一番困ったのは、私のときは小泉総理だったのですが、小泉総理が語っている言葉ですら、相当集中しないと聞こないということです。
したがって、その言葉を漏らさず聞こうとしなければなりませんので、どうしてもそちらのほうにエネルギーが削がれてしまう。
本来であれば、一国の総理と野党第一党の代表が、しっかりと国民にとって意味のある議論を余裕を持ってやるということが望まれると思います。
そういう意味で、今日、私は党代議士会で発言させていただいて、「少なくとも、我々の側だけでもヤジを徹底的に控えるということをやったほうがいいのではないか。やはり中身で勝負だ」と、そういうことを申し上げたところです。
我々がヤジらなければ、与党のほうも恥ずかしくなって、ヤジは控えめになるのではないかという気がします。
ひと味違った党首討論を見てみたいと思うのは、私だけではないと思って
います。
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