事実上の内閣改造断念、鳩山氏の献金問題と説明責任
麻生総理は結局、内閣の大幅な改造や三役人事について、いろいろ言われながら、最低限の(大臣の)兼務状態を解消するという、事実上改造断念に等しいような結果しか導き出すことができませんでした。
いまや自民党の中は個利個略、選挙に向かって、とにかく麻生総理を替えて次の選挙に行きたい。小泉さんから数えて、小泉さん、安倍さん、福田さん、麻生さん、そして5人目の総理で選挙をやりたい。そういう思いの方が大半を占めていると言っていいのではないかと思います。
自由民主党も歴史のある組織の1つですが、壊れるときにはこういうものかなという感じで見ています。民主党もそういう中で、ミスをしないようにしながら、しっかりと結束して政権交代を目指していかなければなりません。
鳩山さんの政治資金規正法上の問題ですが、火曜日(6月30日)に記者会見を自ら開かれました。小沢前代表の時に、第三者委員会から、党としての立場、つまり代表としての立場と個人としての立場が混然一体となって、そのことが分かりにくさを増幅した。党としても個人の問題は切り離して対応すべきだ――第三者委員会からそういうご提言をいただいたばかりです。
私は幹事長として、今回の問題、政治資金の問題というのは、党代表ということではなくて、政治家・鳩山由紀夫、衆議院議員・鳩山由紀夫さんの問題ですので、そこは一線を画しながら、今回は対応を見守って参りました。
火曜日には、4人の弁護士と鳩山さんご自身が約1時間、記者の厳しい質問に誠意を持ってお答えになりました。私も会場の後ろで聞いていましたが、もちろん、記者あるいはジャーナリストは厳しい質問をするわけですけれども、それに対して、的確にお答えになっていたと思います。
私自身は、記者会見のやり取りを聞いて、自ら納得しましたし、この問題について鳩山さんは説明責任を果たされたと考えています。
この記者会見に先立って、午前中に党の役員会が開かれまして、そこで鳩山さんは概略を説明されました。異論はありませんでした。つまり、鳩山さんの説明を了承したということです。
私がその後、昨日の参議院の議員総会や本日の衆議院の代議士会で、それぞれ代表が所用でおられませんでしたので、この問題について概略説明をし、説明責任を果たされたと私は考えていると申し上げました。それに対して、異論は全く出ていません。そういう意味で、私はこの問題は決着がついたと基本的には考えています。
もちろん、マスコミの中に様々な取り上げ方をしているところもあります。そして何よりも、与党がプロジェクトチームを作ったり、これ見よがしに、この問題は説明責任が果たされていないとか、非常に深刻な問題であるかのように振る舞っています。
しかし、いま与党から出ている様々なコメントを聞いても、具体的に指摘するというものはなく、一般的な感想程度にとどまっているわけで、それだけきちんと説明された結果だと私は考えています。
様々な困難を乗り越えて、しっかりと政権交代を目指していきたいと思っています。
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