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2010.08.20|TALK-ABOUT [ブログ]

外務省人事―大幅な人事異動、新布陣とともに頑張っていく


今日、8月20日の閣議において、外務省の人事が決定されました。事務次官以下、局長クラスの大半が代わるという、非常に大幅な人事になりました。

いままで1年間一緒にやってきていただいた薮中事務次官が退任され、そのあとに、外務審議官をやっておられた佐々江さんが後任の事務次官になられます。

そのほか、それぞれ局長クラスで、今回違うポストに就かれる方や外に出られる方、海外の大使館などから本省に戻って局長に就かれる方など、かなり大幅な人事になりました。

こういった人事のときに、「政治主導」ということがよく言われます。もちろん、人事権は最も大きなトップの権限ですから、それを行使することは、言うまでもなく非常に大事なことです。

ただ、それは十分に客観的な評価を踏まえたものでなければならないと、私は思います。

役所がいろいろな案を作って、私は、それを基本的にあまり細かいことは言わずに了解しました。ただ、私が了解した原案は、事務方が練り上げたものですが、人事は、「誰が見ても大体これぐらいだろうな」という線はあるもので、それをむやみやたらに変えてしまうのは、私は必ずしもいいものとは思いません。

薮中事務次官には、局長クラスに関しては、私なりの評価や考え方を伝えてありましたので、そういうことも織り込み済みのうえで一案作ってもらったと思っています。

外務省の場合はやや特殊かもしれませんが、海外で大使などをやっておられる方とは直接言葉を交わすことが非常に少ないわけで、そういった方々の中で、誰を局長クラスに持ってくるかという場合には、必ずしも私自身が判断する材料を持っているわけではありません。そういった、他の役所とはちょっと違うところがあります。

そういうことも含めて私は、私の考え方が反映されたうえで、事務方が作ってきた案について、基本的にそれで問題はないと判断したところです。

1年間やってきて、それぞれの幹部の皆さんの考え方や仕事の進め方は、ある程度わかるようになってきましたので、そういったことを踏まえて、今回の人事は順当になされたと思っています。

いずれにしても、外務省の職員の皆さんには、「日本の外交を担っている」という思いで、しっかりと職務に100%頑張っていただきたいと思っています。

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