町工場訪問―中小・零細企業が日本経済を支えていることを実感
最近、毎週三重には帰っていますが、自分の選挙区外も含めて回っています。
金曜日の午後や月曜日も、国会とかち合わなければ地元を回っています。特に、ウィークデイは企業を中心に回っています。
考えてみれば、細かく企業を回るのは、衆議院選挙で民主党代表として敗れ、役職を辞任して地元を懸命に回っていた2005~2006年以来ということになりますので、本当にしばらくぶりです。
従業員数で言うと、5~10人規模のところを中心に回っています。前回の2005年のときには、400~500社回ったと思いますが、なるべく時間を作って多くの経営者の皆さんやそこで働く皆さんにお会いしていきたいと思います。
今回、いなべ市の企業を中心に回りました。お世辞にもきれいとはなかなか言えない10人規模の工場で、一生懸命に手作業で部品を削っており、「これはどこに使われるのですか」と聞くと、ボーイング社の飛行機の部品を作っている日本の大手メーカーの下請けとして、手作業で表面を滑らかにしたり、ひび割れができないように加工したりしているということでした。
ボーイング社の大きな飛行機の部品が、こういった町工場で最後の仕上げがされているというのは、非常に愉快な気分になりました。日本の底力というのは、こういうところにあるんだなと改めて感じた次第です。
もう1カ所は、もう少し大きな規模の企業です。
私の地区の後援会の幹部をやっていただいている会社で、そこも自動車関連会社の製造ラインの機械を一部任されているということですが、工作機械だけでは精度が合わないということで、まさしく職人的な経験や勘で、より表面を滑らかにするという工程を請け負っているということでした。
そういった様々な小さな企業が日本の経済を支えているということを、改めて実感できました。こういった中小企業や零細企業の皆さんの日々の努力の中で、日本の経済が成り立っている。
そして、多くの経営者の皆さんからは、残念ながらまだ円安のメリットを実感するには至っていないということでした。
特に輸入関連企業は、むしろコスト高の影響も大きいということですが、全体として、デフレ脱却に向けて日本経済がいい方向に行くことを期待したいと思います。
安倍総理の3本の矢も、結局3本目(成長戦略)がきちんと機能して、本当の意味での持続的な経済成長ということにつながるわけです。そこのところは、まさにこれからということですが、しっかりと実行されることを期待したいと思っています。
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