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2013.07.25|TALK-ABOUT [ブログ]

参院選終わる―全体の雰囲気を乗り越えられず、もう一度出直す

130725


参議院選挙が終わりました。

結果はご案内の通りで、私が県連代表を務める三重県も含めて、1人区は全敗ということになりました。非常に残念に思っています。

三重県の選挙区を振り返ると、現職の高橋千秋さんと自民党の女性の新人候補者との戦いということになりました。それに維新の会などが加わっての戦いということで、残念ながら、高橋さんは勝利することができませんでした。

私たちとしては、高橋さんの13年間の実績を訴え、そして、その人物や今後の将来性などについて強調しましたが、残念ながら届かなかったということです。


私としては、選挙戦を通じて精一杯やったつもりです。よく言われたのは、過去4回の衆議院選挙の10年ぐらいは、幹事長(2003年、09年)代表(05年)、副総理(12年)という立場にあったため、自分の選挙区(三重3区)には半日や1日しか戻っていなかったのに、今回は公示後べたにいたということで、そのこと自身が話題になったわけですが、残念ながら届きませんでした。

私は選挙の責任者(高橋千秋選対本部長)ですので、三重県全体を回りましたが、半分ぐらいは自分の選挙区にいたと思います。にもかかわらず、私の選挙区でも勝てなかったということは、非常に残念に思っています。

相手に負けたというよりも、全体の雰囲気・空気を乗り越えることができなかったということだと思います。

特に、アベノミクスについて、「1本目の矢」である金融緩和については、それなりにいろいろな考えがあります。かなりリスクの高い政策だと思いますが、デフレ脱却のためには、この「異次元」の金融緩和というのも1つの選択かなと思います。

ただ、「2本目の矢」である公共事業(財政出動)は、我々が3年3カ月の間、約3割公共事業予算をカットし、社会保障や教育、あるいは借金をなるべく増やさないために使ってきました。それを補正予算で一遍に積んでしまった。

私は、次の世代に対する責任という意味では、非常に問題のある政策だと思っています

一番問題だったのは、「3本目の矢」です。つまり、これは安倍さんご自身も言っておられるように、これからです。

成長戦略や規制改革など、いろいろアドバルーンは上がっていますが、実際にこれが法案の形になって、利害関係者の説得を経て、そして、物になっていくかどうかということは、まさしくこれからです。

いまは、もちろん限定的にですが、「1本目」と「2本目の矢」で一時的に景気が浮揚しているに過ぎない。にもかかわらず、アベノミクス全体で成功して、景気が回復しているかのような錯覚を与えてしまった。

我々は、そこのところについて、きちんと説得できなかった。これはメディアの問題もあるのですが、我々の説得も足りなかったと思っています。

ただ、救いは、三重県の民主党の比例の得票率は23%を超えました。これは、47都道府県の中では最も高く、かつ、投票率も3年前(2010年)と変わらなかったということは、全体では投票率が落ちていますので、かなりしっかりとした選挙運動ができたということだと思います。

ただ、いかんせん23%というのは、かつての民主党から見れば10ポイント以上落としていますし、自民党・公明党併せて、比例の得票率が47%ありますので、非常に厳しい戦いだったということは間違いがありません。

しっかりともう一度出直しをしていかなければいけないと思います。

高橋さん、あるいは民主党をご支援いただいた皆さんに対して、大変申し訳なかったということを、お詫び申し上げたいと思います。

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