マンデラ元大統領逝去―自らの信念を貫き通した不屈の精神
南アフリカのマンデラ元大統領がお亡くなりになりました。
アパルトヘイトを乗り越え、国を1つにして、今日の南アフリカを創り上げた最大の功労者。そして、30年近く刑務所に入りながら、自らの信念を曲げなかった、その不屈の精神。
私はかねがねマンデラ大統領を大変尊敬していました。心から哀悼の意を表したいと思います。
政治の世界では、今日明日のことに囚われていろいろな行動をしてしまう政治家が多いなかで、まさしく自らの信念を最後まで貫き通し、その結果として、非常に難しい南アフリカを1つにするということに大変な功績があったということで、政治家として見習うところが多かったと感じています。
外務大臣のとき(2010年)に南アフリカを訪れて、女性の外務大臣のマシャバネさんとお会いしました。彼女は、ANC(アフリカ民族会議)で南アフリカの人種差別と闘った運動家であり、その後政治家に転じて外務大臣になったという方です。彼女とのいろいろな会話の中でも、マンデラ元大統領に対する尊敬の念や気持ちというものが伺えました。
マンデラ元大統領を描いた映画はいくつかありますが、私がいままで観た映画の中でも非常に素晴らしいと思った1つに『インビクタス/負けざる者たち』があります。クリント・イーストウッド監督が正面から南アフリカのアパルトヘイトを扱ったもので、素晴らしい映画です。年末年始のどこかで観直したいと思っています。
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