インド訪問―与党幹部と会談、重層的な日印関係をより深いものに
今日はインドの話をしたいと思います。
私は、超党派の「日本・インド友好議員連盟」の会長代行をしています。会長は自民党の町村信孝さんです。この議連メンバー6名で、2泊3日の日程でインドに行ってきました。
今回は、天皇皇后両陛下がインドを訪問された直後ということもあって、両陛下の強い印象が残っており、非常に好意を持ってインドの人々に影響を与えたということが感じられました。
「皇室外交」という言葉を使うことが適切かどうかわかりませんが、日本にとっての非常に大きな財産でもあるということを改めて感じました。会う人ごとに、「素晴らしかった」という声を聞かされました。それはインドで頑張っているビジネスマンにとっても、大きな勇気付けになったということを実感しました。
何人かの政治家にお会いしましたが、その中で、ラフル・ガンジーさんと会ったことを少しお話ししたいと思います。
実はインドは、2014年春までに総選挙が行われることになっており、与党の国民会議派の総裁がラフル・カンジーさんのお母さん(ソニア・ガンジー女史)で、イタリアの方です。そして、副総裁がまだ42歳のラフル・ガンジーさんです。ネルー初代首相のひ孫で、ネルー氏のお嬢さんであるインディラ・ガンジー元首相から見て孫にあたる方です。
あまりメディアに登場することはなかったのですが、今回、1時間強の長い時間、我々に会っていただきました。パキスタンや中国のこともお話しになりましたし、日本とインドのこれからについても率直に意見交換ができました。
あまり自分の意見を言う方ではないと聞いていたのですが、町村会長の話の引き出し方もお上手だったこともあり、かなりいい会談になりました。
特に、日本とインドの関係で彼が言っていたことは、経済をさらに深めなければいけないのは当然だが、それだけではなく、文化・芸術、あるいは、草の根レベルや地方都市間の交流など、重層的な関係を日本とインドはより深いものにしていかなければいけない。そういうところでは意見が一致しました。
先に行われた地方選挙では与党が惨敗しました。来年の総選挙は非常に厳しい選挙になるかもしれないと言われています。相手は、私が2年前に日印友好議連の当時の会長だった福田元総理と2人でお訪ねをした、グジャラート州の首相のナレンドラ・モディさんです。
この方もまた、グジャラート州を経済発展させたということで、評価の高い人です。このモディさん率いるBJP(インド人民党)とラフル・ガンジーさん率いる国民会議派の一騎打ちになる選挙で、結果がどうなるかは予断を許さないと思います。
いずれにしても、勝ったほうが次のインドの首相になるということです。
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