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2014.01.06|TALK-ABOUT [ブログ]

2014年―もう一度、民主党を力強い政党に生まれ変わらせる


皆さん、明けましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、本当にありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

今年は、大事な1年になるのではないかという気がしてなりません。

1つは経済です。デフレ脱却の可能性が出てきたのではという期待感を抱かせる状況は、私は非常に素晴らしいことだと思います。

ただ、問題は2つあります。1つは、一時的な景気回復ではなく、持続的な経済成長に果たしてつながっていくかどうか。金融緩和と公共事業予算の大幅な積み増しで景気を持ち上げていますが、一番大事なのは、安倍総理も言っておられる「第3の矢」です。


つまり、成長戦略や規制改革をちゃんと前に進めることができるかどうか。そのことが問われるのが、この1年だと私は思います。

そしてもう1つは、いくら経済成長しても国民が豊かにならなければ意味がありません。やはり一人ひとりがその豊かさを実感できる、つまり、雇用が改善し給与が上がるということが実現できるかどうかも、この1年にかかっていると思います。

そういう意味で、経済と日本の将来にとって大事な1年です。方向性は同じですので、我々は後押しをしていきたいと思います。

2番目は外交です。安倍総理は、正月早々また海外に行かれるということで、それは大事なことだと思います。

ただ、日本外交にとっての大事な3本柱、日米、日中、日韓、このいずれも心もとないところがあります。むしろ日中と日韓は最悪と言ってもいいような状況かもしれません。

私は、12月22日から24日まで、韓国に行ってきました。旧知の与野党の政治家らを訪ねて、この状況を何とかしなくてはいけないということを議論してきました。

これからアジアの時代と言われるなかで、このアジアを引っ張るのは民主国家である日本と韓国です。この2つの経済的に大きな国が、アジアを引っ張っていかなければなりません。そこは一致しますが、個々の問題ではお互い言い分があり、これを何とかしなければなりません。

そういうことをお互いに言い合って、「無条件でもとにかく首脳会談を早くやるべきだ」と申し上げて、日本に帰ってきました。

それから数日後に総理が靖国神社に行かれました。総理大臣の靖国参拝は、議論が分かれるところです。

私は、予算委員会で是非安倍さんと議論したいと思っていますが、少なくとも言えることは、日韓関係や日中関係を何とかしようという関係者の努力をゼロに戻してしまったことは間違いありません。

実は、この問題で私が一番気になるのがアメリカの反応です。

皆さんご存知のように、私はアメリカから評判の悪かった鳩山政権で外務大臣を務めました。クリントン長官はじめ国務省から、「懸念している」、「心配している」と時々言われました。しかし、「失望している」と言われた記憶はありません。

同盟国に対して「失望している」と言うのは最大限の警告です。そういう言葉がなぜこの場面(安倍総理の靖国神社参拝)で使われたかということは、我々も分からなければいけないと思います。

日米関係、日中関係、日韓関係を少しでも前向きにすることがこの1年の大きな課題で、日本の将来に関わることだと思います。

3番目に、民主党を何とかしなければいけないと思っています。皆さんにご期待いただいて政権交代も実現しましたが、「期待外れだ」というお声もたくさんいただきました。

もちろん、反省しなければならないところはたくさんあります。ただ、やはり巨大な与党があるときに、力のある野党の存在は欠かせないと思います。

良いことは一緒にやり、後押しをすればよく、何でも反対するという馬鹿なことは必要ありません。しかし、与党が間違ったり、暴走したりしたときに、しっかりそれをストップさせ、方向を是正する野党の存在は絶対必要です。私は、それができるのは民主党だと思います。

民主党を何とかもう一度皆さんの信頼をいただける力強い政党に生まれ変わらすために、しっかりと頑張っていきたい。今年はそれが私の最大の責任だと思っています。

課題山積ですが、今年1年、あとから振り返って「いい1年だった」、「日本がいい方向に向かって進みだした」と、次の世代から言ってもらえるように、お互い頑張らなければいけないと思います。

皆さんお一人おひとりとご家族にとりまして、光の見える年になりますことを心から祈念申し上げて、私の新年のご挨拶とさせていただきます。今年もよろしくお願いします。

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