歴史認識―歴代内閣が積み上げてきた見解を踏まえて、次の展開を
予算委員会では、歴史認識についても議論をしました。
私が申し上げたことは、例えば、村山談話や小泉談話、そして菅談話について、きちんと踏襲しているのか、ということでした。
やはり安倍さんはいままでと同じです。「侵略」や「植民地支配」ということについては、「否定したことは一度もない」と言いながら、そのことを認めるという言及はありません。全体として継承している、という言い方です。
私は、これは非常に残念なことだと思います。歴代の内閣が積み上げてきた日本政府としての見解。日韓関係で言えば、小渕総理と金大中大統領との「日韓共同宣言」も極めて重要な文書です。
そういうものをきちんと踏まえたうえで、いろいろなことを言わないと、過去に先輩の歴代総理が積み上げてきたものを壊しているのではないかという印象を与えてしまっている。そのことが相手に疑心暗鬼を呼んでいる。あるいは、いろいろな発言をするきっかけになってしまっている。
したがって、いままでの様々な見解を100%踏まえたうえで、次の展開を考えていただきたいと改めて感じたところです。
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