上海訪問―力強い日中経済、より大局に立った日中関係の再構築を
この1週間ほどいろいろと忙しくしており、かつ風邪を引いたということもあって、ブログ更新の時間が空いてしまったことをお詫び申し上げます。
順次お話ししていきたいと思いますが、まずは、金曜日(21日)と土曜日(22日)の2日間、中国の上海に行ってきました。そのことをお話ししたいと思います。
北京では、政治家同士の会談や交流は困難な状況です。そういう中で、外務大臣のときに上海を訪れた際、そこで働く日本の経済人の皆さんからいろいろとお話を聞いて、非常に印象に残りましたので、尖閣諸島の国有化以降、経済の交流がどういう影響を受けているのかということで、この時期に上海に行ってきました。
かなり厳しい状況なのではという予想は、見事に裏切られました。もちろん、根底にはそういったリスクは抱えながらも、日本と中国の間の経済関係の深まり、その大きな流れは全く変えようがないということで、非常に力強いものを感じました。
資生堂の工場の視察、あるいは、上海で働く経済人の皆さんの意見や中国の経済人のお話も聞いてきました。
上海は特にそうなのでしょうが、国有企業でない新しい起業家が起業し、それが立派な企業に成長しているということもよく理解できました。
上海でのホワイトカラーの給与水準は、日本における日本人のホワイトカラーの給与水準を上回るというお話も聞きました。それだけ物事は変わってきているということを認識しました。
日本と中国はお互いになくてはならない存在であり、その基本的な大局を見失わないようにしながらやっていかなければいけないと、改めて感じたところです。
もちろん、国として譲れないところはあります。しかし、それはそれとして、より大局に立って両国関係をしっかりと再構築していくことが極めて重要だということを、改めて認識した上海の旅でした。
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