デンソー大安製作所視察―日本の製造業の力は現場にあり
平日に地元に帰ることができる機会を利用して企業回りをしていますが、生産現場を直接見るため、先日、旧大安町、現在のいなべ市にある、デンソーの大安(だいあん)製作所を視察してきました。
デンソーは、自動車の部品などを製作している非常に大きな会社です。もともとはトヨタグループですが、トヨタ自動車に限らず、ホンダやその他の外国のメーカーも含めて部品の供給を行っています。
大安製作所は、安全と環境に関わることを中心にモノを作っており、私が視察したのは、セラミック製造部というところでした。
ここで排ガスの状況を把握するためのセンサーを作っています。得られた情報を基に、どのような燃焼が好ましいかをフィードバックし、排ガスがクリーンになるよう制御するセンサーを作る検査工程を見学させていただきました。
非常に面白かったのは、従来は1つひとつ拡大鏡で見て不良品がないか調べていましたが、現場の発案で、プロジェクターで大きな画像を見てチェックができるようになったとのことです。
そのきっかけは、優秀な外科医が非常に細かい手術をするときに、実際に自分の手元を見るのではなくて、映し出された画像を見て手術を進めていきます。そのことをヒントに、検査も直接1つひとつ手に取って見るのではなく、映し出されたものを見たほうがよりしっかり検査もでき、同時に時間も早いため、生産性が非常に上がったということを教えていただきました。
いずれにしても、自動車にとって非常に重要な環境や安全というものに関わる部品、他にはエアバッグなども作っているのが大安製作所で、5000名の皆さんが働いています。
現場を見るといろいろなことを教えられます。日本の製造業の力は現場にありということです。
国会が終われば、地元にさらに時間を費やすことができると思いますので、いろいろな現場をさらに見て歩きたいと思っています。
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