定数削減と1票の格差―次の衆院選に間に合うよう急いで議論を
衆議院の選挙制度、定数削減や1票の格差を議論する場としての調査会が、ようやく議長の諮問機関として衆議院に設置されることが決まり、そのメンバーが発表されました。
座長には東大の元総長である佐々木毅先生が、そして、残り14人のメンバーも今回決まりました。
メンバーの中で、野党5党が提案したメンバーは2人しか入っておりませんので、そういう意味では、懸念もあります。
しかし、議長も言われているように、定数削減だけではなく、1票の格差も議論すべきテーマとして入っていますので、単なる数を減らすというだけではなく、小選挙区の1票の格差の是正、これは小選挙区の中(区割り)をいじるしか是正できませんので、そういったことも含めて議論されることが期待されます。
いままで与野党で議論してきて、与党、特に自民党は、5つ減らして現在295になっている小選挙区をこれ以上減らすことについては極めて否定的です。
それに対して、1票の格差を是正するということになれば、当然小選挙区にも手を付けることになりますので、そういう意味で、私は一定の前進を期待しているわけです。
定数の削減についても、野田総理のもとで行われた党首討論で安倍総裁と約束をしました。この約束をちゃんと守れば解散を断行するという野田総理の発言に対して、安倍総裁は「約束する」と言われたわけですので、次の選挙に間に合うタイミングで、定数の削減、1票の価値を急いで議論しなくてはいけないと思います。
私の地元でもよくこの話が出ます。特に定数の削減について、消費税の引き上げもあるなかで、「議員のみがその痛みを受けないのはおかしいではないか」というご指摘をいただきます。1票の格差についても、「それは民主主義の根幹に関わる話だ」というご指摘をいただきます。
いままで努力を重ねてきましたが、何とか次の総選挙までにきちんとした答えを出して、総選挙はその結果を反映させたものでやりたい、そのためには、あまり時間をかけずに進めなければいけないと改めて感じているところです。
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