2閣僚の辞任─政治不信に拍車、内閣の足を引っ張る残念な結果
小渕経済産業大臣、そして松島法務大臣が辞任をし、後任に宮沢さんと上川さんが選ばれました。
今回のことを見て、私は非常に残念な気持ちです。残念だという意味は、小渕さんは人柄的にもしっかりした方で、期待する声もあったのですが、今回の経緯を見ると、自らの収支報告書をきちんと見ていない、把握していない、その可能性が高いということです。
事実関係については、これからさらにご本人が明らかにしていただきたいと思いますが、想像するに、小渕恵三先生(元総理)がお亡くなりになったあと、周りのスタッフの言うがままに、収支報告書の作成については、自ら見ることなく今日まで来てしまったのかなという気がします。
普通の政治家にはちょっとあり得ないことだと思います。やはり収支報告書如何によっては政治生命を失いかねない、そういう問題ですから、自らしっかりをそれをチェックする。そのことは、いわば国会議員にとっては常識だと思います。
そういうことがないままに今日まで来てしまったのは不用意と言われても仕方がないし、地元の様々な活動について、「周りがしっかりしていたからだ」と言ってしまえばそれまでですが、やはり事務所をどう切り盛りしていくか、あるいはスタッフを育てていくか、そして、自分の後援会の活動を組み立てていくか、そういうことはすべて政治家の力量ということに繋がるわけで、そういうものがないままに今日まで来たというのは、やはりいびつな感じがします。
ご本人がしっかりと説明責任を果たすとともに、これからもう少し、そういった活動にも目を配っていただきたいと、それが将来、政治家として大成するために必要なことだと思います。
松島さんのほうはすでに刑事告発もなされています。明らかに公選法違反ではないかと思いますが、これは裁判の場で争われるということになるのだろうと思います。公選法違反ということになれば、その責任はきちんととらないといけないということになると思います。
いずれにしても今回のことは政治に対する国民の不信に拍車をかけ、そして、内閣が仕事をしていくうえで足を引っ張る結果になったわけで、非常に残念だったと言わざるを得ないと思います。
後任のお二人にはしっかりと仕事をしていただきたいと期待しています。
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