あしなが心塾─厳しい環境でも恩返しの気持ち忘れぬ遺児の皆さん
昨夜(2月12日)、日野市にある「あしなが心塾」というところへ行ってきました。ここはあしなが育英会の助けを受けて大学で学んでいる学生たちが、月1万円で生活している、寮のような生活の場です。
施設をまず見学をしました。4人相部屋で共同生活しながら、お互い切磋琢磨して学んでいる場だなと思いました。
月額1万円ということで、奨学金を受けたとしても、とても東京まで来て生活できない、そういう学生たちが、この塾で全体の費用をやりくりしながら生活している場です。
そのあと6人の塾生の皆さんと意見交換をしました。長妻昭さんや、我が党の神本美恵子さんや山井和則さんや多くの何人かの皆さんと一緒に意見交換をさせていただきました。
6人の学生さんそれぞれ、例えば、父親が交通事故で亡くなったり、病気で亡くなったり、あるいは自殺をされたり、そういう中で、本当に頑張って、苦労しながら高校を卒業し、大学へ入学し、そして奨学金で生活をしている。そういう学生さんたちです。
私が驚いたのは、そういう厳しい環境の中で、しっかりと学んでおられる。特に「自分が今、こうやって寮にも入って、大学に通うことができるのは、世の中で多くの方が手を差し伸べてくれた、そのおかげだ。自分たちはそのことにお返しをしないといけないんだ」と、そういった気持ちが伝わってきたことです。
いずれにしても、厳しい環境の中で学んでいる子どもたちがいます。今回は事故や、あるいは自殺で両親のうちの一方がお亡くなりになった、そういう子どもたちでしたが、離別する、例えば離婚してしまうということになると、この「あしなが」のような、そういった支援を受けられない、「遺児」ということが前提となるわけですから、そうすると両親が離婚してしまって、養育費も払ってもらってない、そういう子どもたちは、ある意味ではさらに厳しい状況にある。
そういう子どもたちがたくさん存在している。学びたくても学べない。そういったところにしっかりと手を差し伸べていく、それが政治に求められていることで、実は法律も超党派で出来ていて、施行もされていますが、まだ支援の内容については不十分で、さらにしっかりと議論していかなければならない。そのことを改めて感じたところです。
今夜は24時間保育の現場を見に行きます。いろんな現場を見ながら、格差のない社会をどうやってつくっていくべきか、そういったことについて考えていきたいと思います。
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