木質バイオマス発電─CO2を出さない発電と森林整備の一石二鳥
地元に帰った合間をぬって、「三重エネウッド株式会社」の木質バイオマス発電を視察してきました。松阪市にあるプラントで、三重県の無利子融資を受けて建設されたものです。
民主党時代に出来た「再生可能エネルギー固定価格買取制度」によって、木材(間伐材)をチップ化したものを原料にして、電力を発電し、電力会社に売るというビジネスモデルです。
この固定価格買取制度は、太陽光発電があまりにも有名というか、たくさん導入されていますが、この木質バイオマス発電は、これからさらに力を入れて、是非増やしていきたいと考えているものです。
なぜかと言いますと、森林の整備にもつながるからです。つまり、間伐材をこの発電のために一定の価格で買い取るということで、今まで切り倒して森林にそのまま放置されていた間伐された木、あるいは、間伐すらされずに荒れていた森林が、売れるということで、きちんと間伐がなされ、そして、森林が整備されることにつながるからです。
つまり一石二鳥ということです。CO2(二酸化炭素)を出さない発電を行うことと、森林の整備をともに推進できるということです。
三重県も山林が多い所ですので、いくつか、この木質バイオマス発電の計画はありますが、このようなことが全国に広がっていけば、山の整備につながるのではないかと思います。
この三重エネウッドの社長さんは、実は、松阪で呉服店を経営されていた方が始められたものですが、やはり経済人らしく、いろんな無駄を省いて、プラントのコストを安くあげ、少しでも採算がとりやすいような工夫が随所になされています。
そして、三重県もしっかり後押しをされたなかで出来上がったものです。
こういうものが、全国にさらに広がっていくといいな、山の整備と、そしてCO2を出さない発電が増えることになるわけですから、すでにいろんな計画が今ありますが、その広がりを期待したいと思います。
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