TPP-農家に不満と不安、安心できる安定した農業政策を
最近、農業関連の視察、そして関係者の皆さんとの意見交換が増えています。先日も新潟県の上越市に行って、農協や専業農家の方々と意見交換をさせていただきました。
今回のTPPの合意について、主要5品目(米、麦、豚肉・牛肉など)の関税は撤廃しないという約束が守られているのか、自分たちはだまされたのではないかという、怒り、不満を感じておられます。
同時に、これからの農業がしっかりと、例えば自分の子どもに跡を継がせて、やっていけるのか、持続可能なのか、という不安を述べられました。
民主党政権時代の戸別所得補償制度は一定の評価があります。しかし、安倍政権になって廃止されることになりました。
今は、減反を将来やめるという前提のもとで、飼料用米への転換が進んでいます。果たして、それがきちんと機能するのかということについて、多くの農家の皆さんが心配しています。
農家の皆さんが、安心できるだけの安定した農業政策を提示していくことが必要だと、改めて感じました。
それにしても、地元の農協が経営している直売所で、自らその日の朝収穫した葉物野菜などを自分で値付けして並べている、農家の奥さんのやる気満々の姿。消費者と直接つながるということが生産者としての喜びを生み出していると感じました。
この辺りに日本の農業の、これから発展していく大きなヒントがあるようです。
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