国会の役割劣化――民主主義の危機
7年8か月の安倍政権、この間、国会の行政をチェックする機能がかなり劣化したと感じています。これは民主主義の根幹を揺るがす深刻な問題です。
予算委員会などで安倍総理と議論していて、ほとんど議論がかみ合いませんでした。安倍さんには、議論のすり替えと意味のない長い答弁の連続、そもそも野党と議論する気がなかったとしか思えません。
桜を見る会に関連する事実に反する118回の答弁。安倍さんに反省は見られませんが、総理の虚偽答弁がまかり通っては、行政をチェックするという国会の重要な役割が果たせなくなります。
国会に求められた公文書を隠したり、廃棄したりということの繰り返し。そもそも後世の検証のためにきちんと文書で記録を残すという姿勢がこの政権にはありませんでした。
今年度10兆円、来年度当初予算5兆円の新型コロナ対策予備費も緊急事態とは言え、国会の最も基本的な機能である予算審議権を失わせるものです。いつまでも続ける訳には行きません。
国会の劣化、当然のことながら野党にも責任があります。しかし、政権言いなりの与党の責任も重い。与野党協力して国会の機能回復に真剣に取り組まなければなりません。このことが国会改革の最も重要なテーマなのです。
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