イラク戦争――日本政府も誤りをきちんと認めるべき
2006200今日は政策の話を2点申し上げたいと思います。
1つは、イラク戦争についてです。アメリカのイラク政策についての研究レポートがまとまりました。
ラムズフェルド国防長官も更迭され、さすがのブッシュ政権もいままでの政策の誤りについて、ある程度それを認め、政策の転換を模索し始めたと思っています。
そしてそのことは、ある意味でアメリカの民主主義が健全であることを示していると思います。
もちろん、遅すぎた嫌いはありますが、しかし、大きな転換点にあるということをアメリカ政府の対応は感じさせるものです。
それに対して、日本はどうでしょうか。
小泉総理はイラク戦争が始まったときに、明らかにそれを支持すると明言されました。
私は、「“支持”とまで言う必要はなかった、せめて“理解する”という従来の言い方でとどめておくべきだった」と国会で申し上げましたが、総理は「いや、支持したことは正しい」と言われました。
安倍さんも同じように、総理になってから、「支持したことは当時としては正しい判断だった」と是認されました。
やはり、間違ったことは間違った、あそこで“支持する”と言う必要はなかったし、そして、その後のイラク政策についても問題があったということをきちんと検証し、誤りは誤りとして認められたほうがいいと思います。
久間防衛庁長官が「あれは小泉総理の個人的なコメントである」という言い方をしていますが、もちろんこれは間違い。政治的コメントで総理に個人的コメントがあるはずがありませんし、閣議決定もされて、国会でも何回も答弁されていることです。
間違いは間違いとして、きちんと認めるべきだと思います。
コメントを返す