来年度予算財務省原案―税収増のいまこそ歳出構造改革を
来年度予算案の最後の決定過程に入りました。財務省原案が発表されましたが、報道されているように、景気が回復過程にあるなかで税収が増えていますから、そういう中で国債の発行額を抑えるという予算案になっています。
ただ、私はこういう税収が増えている時期にこそ、歳出の構造改革をしっかり行うべきだと思います。景気がまた後退局面になると、なかなかそういうことは難しいからです。
今回の予算案を見たときに、例えば公共事業予算を3.5%カットするということになっています。(毎年1~)3%カットという(閣議決定)の中で、それをより深掘りしたことは評価できますが、しかし、単に数字を抑えただけだという見方もできます。
やはり重要なことは、計画そのものを見直していくということです。例えば、整備新幹線について、これからどこまで造るのか。そういったことについて全く見えません。道路特定財源の議論も先送りされました。
重要なことは、歳出を単に量的に抑えるのではなくて、構造を変える、仕組みを変えるということであって、そういう観点で見ると、今回の改革論議は極めて不十分だったと言えると思います。
そうったことは、これから予算委員会でしっかり議論していきたいと思っています。
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